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 委員会活動のひとつに府内(管内)、府外(管外)各地に赴いての現地調査があります。
 ◆調査先名をクリックしていただくと、調査の概要がご覧いただけます。

  調査先     調査項目
管内調査
(平成19年8月8日
から8月9日)
京都縦貫自動車道(綾部安国寺IC−和知IC(仮称))(綾部市) 京都縦貫自動車道(綾部安国寺IC−和知IC(仮称))の概要について
丹後天橋立大江山国定公園
(福知山市・宮津市)
丹後天橋立大江山国定公園の概要について
鳥取豊岡宮津自動車道一般国道312号宮津野田川道路(宮津市) 鳥取豊岡宮津自動車道一般国道312号宮津野田川道路の概要について
管外調査
(平成19年11月27日
から11月29日)
西日本高速道路株式会社 大津工事事務所(滋賀県大津市) 新名神高速道路の概要について
国土交通省近畿地方整備局
琵琶湖河川事務所

(滋賀県大津市)
瀬田川洗堰の概要について
国土交通省関東地方整備局国営昭和記念公園事務所(東京都立川市)

国営昭和記念公園『こもれびの里』の概要について

武蔵野市議会(東京都武蔵野市) 都市型水害対策について
茨城県議会(茨城県水戸市) 常磐自動車道スマートインターチェンジについて
管外調査
(平成20年5月12日
から5月13日)
国土交通省九州地方整備局
(福岡県福岡市)
(1)工事成績優秀企業の認定制度について
(2)「優秀な下請け企業や技能労働者 」の総合評価への活用状況について
(3)ちゃくプロジェクトについて
熊本県議会(熊本県熊本市) 県営住宅の整備と地域福祉サービスを融合させた健軍団地について
管内調査
(平成21年
7月29日)
山城北土木事務所
(京田辺市)
河川改修事業等治水対策について
山城広域振興局宇治総合庁舎
(宇治市)
宇治川及び桂川の河川改修事業の概要について
管内外調査
(平成22年
1月25日から
1月27日)
南丹広域振興局亀岡総合庁舎
(亀岡市)
府民公募型安心・安全整備事業の実施状況について
中丹広域振興局福知山総合庁舎
(福知山市)
・府民公募型安心・安全整備事業の実施状況について
・災害復旧事業及び河川改修事業の状況について
京都府港湾事務所(舞鶴市) 京都舞鶴港の整備状況について
福井県嶺南振興局 敦賀港湾事務所
(福井県敦賀市)
多目的国際ターミナル整備を中心とした港湾事業について
富山県議会(富山県富山市) 建設産業の振興支援について
 ・建設業新分野進出等サポート事業
 ・土木新製品開発支援事業等
国土交通省 北陸地方整備局
富山河川国道事務所
(富山県富山市)
一級河川常願寺川や庄川等における自然環境や景観、親水性に配慮した河川整備について
管外調査
(平成22年
4月19日から
4月20日)
埼玉県さいたま県土整備事務所
(埼玉県さいたま市)
芝川の改修事業及び再生事業について
茨城県茨城港湾事務所
(茨城県ひたちなか市)
県北3港の統合による港湾事業について
ひたちなか海浜鉄道株式会社
(茨城県ひたちなか市)
鉄道事業の取組について
     

 

管内調査   (平成19年8月8日(水曜日)〜9日(木曜日))

京都縦貫自動車道(綾部安国寺IC−和知IC(仮称))(綾部市)

◆京都縦貫自動車道(綾部安国寺IC−和知IC(仮称))の概要について
 京都縦貫自動車道丹波綾部道路は、京都府中部及び北部地域の活性化を図るとともに、物流の効率化、更には災害時における緊急輸送道路としての機能の確保等を目的に計画された道路で、平成5年度に事業化し、平成9年度から綾部JCT〜和知IC(仮称)で工事が進められています。このうち、綾部JCT〜綾部安国寺IC間は、平成15年3月に暫定2車線で供用されています。今回、早期供用を目指して、整備が進められている綾部安国寺IC〜和知IC(仮称)の工事の進捗状況などについて調査を行いました。

【主な質疑】
・有料道路施設の整備の事業主体について
・全線開通後の道路管理事務所の設置場所について
・鹿・猿等の対策について

綾部安国寺IC−和知IC(仮称) 現地では、事業主体である国土交通省福知山河川国道事務所の方に説明をしていただきました。

丹後天橋立大江山国定公園 (福知山市・宮津市)

◆丹後天橋立大江山国定公園の概要について  
 平成19年8月3日、京都府の地名を冠した初の国定公園 「丹後天橋立大江山国定公園」 が誕生しました。新規国定公園としては17年ぶりの誕生になります。
 新規指定された国定公園がある京都府北部地域には、日本三景天橋立をはじめ、丹後王国、鬼伝説の大江山など、世界に誇れるすばらしい自然環境や、歴史・文化に彩られた景観が数多く残っています。また、棚田や茅葺き民家など、長年にわたる人と自然との関わりによって形成された里山のすばらしい景観があります。
 この新規指定により、公園内の自然や景観が保全されるようになり、さらに行政やNPO、地域住民のハードやソフトでのさまざま活動を通して、地域の活性化が期待されています。

【主な質疑】
・国定公園までのアクセスルートの確保について
・国定公園指定によるデメリットについて
・公園整備に係る国・府の補助率について

 丹後天橋立大江山国定公園のホームページ  http://www.tango-kokutei.jp/

元伊勢内宮皇大神社 天橋立
宮司の大志万昌次さんから元伊勢内宮皇大神社の歴史等について説明を受けました。 日本三景の一つの天橋立で取り組まれている松並木の保全活動の概要などの説明を受けました。

鳥取豊岡宮津自動車道一般国道312号宮津野田川道路 (宮津市)

◆鳥取豊岡宮津自動車道一般国道312号宮津野田川道路の概要について
 鳥取豊岡宮津自動車道は、鳥取市から豊岡市を経て宮津市に至る延長約120qの地域高規格道路で京都縦貫自動車道と連結し、丹後地域の連携を強化するとともに、京阪神地域や日本海沿岸地域との交流を促進する北近畿の広域的なネットワークを形成する重要な路線です。
 平成6年度から事業に着手し、平成20年代前半の完成を目指して事業が進められています。
  
【主な質疑】  暫定2車線の安全対策について

宮津野田川道路 視察をした第12トンネルは、延長3,660bで、京都府管理では最長のトンネルです(京都府内では2番目)。
工事は、67.3%まで進んでいます。(H19.7末現在)

管外調査   (平成19年11月27日(火曜日)から29日(木曜日))

西日本高速道路株式会社 大津工事事務所(滋賀県大津市)

◆新名神高速道路の概要について
 新名神高速道路は、第二東名高速道路とともに関西圏、中部圏並びに首都圏の連携を強化する新たな国土軸です。名神高速道路が災害等で通行止めになった場合、その代替機能を果たし、産業経済活動や国民生活を停滞させることなく支える不可欠な役割を担っています。
 新名神高速道路のうち、京都府内を通る大津〜城陽間、八幡〜高槻間については、第2回国土開発幹線自動車道建設会議において、西日本高速道路株式会社を施行主体とする整備計画が承認されていますが、着工時期については、新名神高速道路(草津田上IC〜亀山JCT)や第二京阪全線開通後の交通状況等をみながら判断されることとされていることから、本委員会では、完成間近の新名神高速道路(草津田上(くさつたなかみ)IC〜亀山JCT)の概要についてお話を伺い、建設現場を視察しました。

京都府議会は、平成17年12月定例会において、新名神高速道路全線が早期に整備がされるように、「第二名神高速道路※の整備促進に関する意見書」を賛成多数で可決しています。
 ※平成18年4月23日に、快適性や走行性に優れた21世紀の新時代にふさわしい道路ということから、"第二名神"か ら"新名神"とされました。

【主な質疑】
・工事の環境対策について
・新名神高速道路への誘導方法について など

新名神高速道路 新名神高速道路(草津田上IC〜亀山JCT)は、
平成20年2月23日15時に開通します。

国土交通省近畿地方整備局 琵琶湖河川事務所(滋賀県大津市)

◆瀬田川洗堰の概要について
 瀬田川洗堰は、大雨で琵琶湖の水の量が多いときにはたくさんの水を流し、雨が少なく水の量が少なくなると無駄な水を流さず、また、上流と下流で洪水が起こらないように、琵琶湖の水位と下流の水量を調節するためのものです。
 現在、国土交通省近畿地方整備局とその諮問機関である「淀川水系流域委員会」において、琵琶湖・淀川水系の設計図となる「淀川水系河川整備計画」が議論されていますが、その中で瀬田川洗堰の全閉操作※の操作規則の見直しについても議論されています。
 全閉操作の見直しは、下流域の自治体である京都府の安心・安全に大きな影響が予想されますので、同洗堰の概要と運用状況について調査を行いました。

 ※全閉操作…瀬田川洗堰では、下流の宇治川、淀川が洪水で危険な時には、洗堰の放流量を制限もしくは全閉にして、下流の洪水防御を行い、その後、木津川、桂川の増水が治まると瀬田川洗堰を全開して、琵琶湖の水位上昇の抑制及び低下させる操作を行っています。

【主な質疑】
・流量調節バルブの役割について
・天気レーダーの精度について など 

瀬田川洗堰 瀬田川洗堰の操作室を見学しました。

国土交通省関東地方整備局 国営昭和記念公園事務所(東京都立川市)

◆国営昭和記念公園『こもれびの里』の概要について
 国営昭和記念公園は、昭和天皇陛下御在位50年記念事業の一環として、立川飛行場跡地に建設された総面積180haにおよぶ国営公園です(参考:京都御苑 約63ha)。
本公園は、昭和58年の開園以来、順次整備を行っており、これまでに約9割の163haが開園しています(平成19年10月現在)。
 同公園の中にある「こもれびの里」は、国営公園では初の取組みとして、ボランティア団体「こもれびの里クラブ」と計画段階からの協働により整備され、平成19年10月13日に開園しました。
 本委員会では、同公園の概要や、ボランティア団体と協働による「こもれびの里」の整備の取組状況、管理・運営方法等についてお話を伺い、開園したばかりの「こもれびの里」などを視察しました。

【主な質疑】
・ボランティアの構成について
・遊具の利用制限について
・入園者の増加の要因について
・防災訓練の実施について など

国営昭和記念公園事務所 国営昭和記念公園事務所
「こもれびの里」は、昭和30年代の
武蔵野の農村風景を再現されています。

武蔵野市議会(東京都武蔵野市)

◆都市型水害対策について
 市街化によりアスファルトやコンクリートが多くなったため、降った雨はほとんど地中に浸透せず、下水道や川に流れ込み、排水がうまくできずに起こる内水氾濫による都市型水害が問題になっています。
 武蔵野市では、平成18年9月に内水氾濫により約80世帯が床上浸水の被害を受けたことから、すべての小中学校に雨水貯留浸透施設の設置を進めるなど、下水道を雨水であふれさせない事業に取り組んでいます。
 本委員会では、市立小・中学校の雨水貯留施設設置の取組状況や雨水浸透施設助成制度の概要など、同市での「都市型水害対策について」お話を伺いました。

【主な質疑】
・雨水浸透施設の効果について
・多くの住宅で雨水浸透施設が設置されている要因について
・公共施設への雨水浸透設備の導入計画について など

茨城県議会(茨城県水戸市)

◆常磐自動車道スマートインターチェンジについて
 スマートインターチェンジ(スマートIC)は、高速道路の本線やサービスエリア、バスストップから乗り降りができるように設置されるICで、通行可能な車両をETCを登載した車両に限定しているICです。
 このスマートICは、利用車両が限定されているため、簡易な料金所の設置で済み、料金徴収員が不要なため、従来のICに比べて低コストで導入できるなどのメリットがあります。
 本委員会では、茨城県議会などでスマートICの概要説明を受けた後、常磐自動車道に設置されています友部SAスマートIC(SA・PA接続型)と水戸北スマートIC(本線直結型)の2箇所の視察を行いました。

【主な質疑】
・スマートICの安全対策について
・スマートIC設置に係る県の負担割合について
・料金所収入の計上の方法について など

水戸北スマートインターチェンジ  水戸北スマートICは、平成18年9月25日から、全国で初の高速道路本線直結型の社会実験が実施されています。
 本線直結型とは、高速道路本線へ直接アクセス路を接続させるものです。サービスエリア・パーキングエリアの存在しない箇所に設置することができます。
友部SAスマートインターチェンジ スマートICは、通常のICに設置してあるETC専用レーンと違い、バーの手前で一旦停止する必要があります。

 友部SAスマートICは、高速道路との接続箇所がサービスエリアとなっています。同スマートICのようなSA・PA接続型のスマートICは、既存の施設を活用することにより、比較的容易にアクセス路を確保することができます。
 同スマートICは、社会実験を経て、平成18年10月1日に恒久化されました。

管外調査   (平成20年5月12日(月曜日)から13日(火曜日))

国土交通省九州地方整備局(福岡県福岡市)

◆工事成績優秀企業の認定制度について
 本府においては、地域力向上に貢献する優良建設会社(工事)の表彰制度の導入を検討しているところですが、同整備局では、工事成績評定の透明性確保と民間事業者の技術力の一層の向上を図るため、優秀な企業の認定制度が導入されていることから、そのお話を伺いました。制度の概要は、同整備局で過去2年間に完成した土木工事の工事成績評定の結果を基に、当該工事を受注した企業の工事成績評定の平均点を算出し、平均点が80点以上または上位3位程度となった企業について「工事成績優秀認定企業」として認定するものです。
 認定されると工事成績優秀企業認定シール、ピンバッジの授与、工事成績優秀企業認定ロゴマークの使用、中間技術検査の減免等の措置などのメリットがあるとのことでした。

◆「優秀な下請け企業や技能労働者」の総合評価への活用状況について
 本府においては、府民の安心安全確保・地域力向上を実現するため、工事の品質確保や労働者の雇用の維持、建設機械の自社保有などを評価項目として、総合評価競争入札に取り組んでいるところです。
 同整備局では、平成19年7月から総合評価の評価項目の一つして、「優秀な下請け業者や技能労働者」を加えています。これは、特に優秀な技能技術をもち「ものづくり」に直接従事する建設マスターなどの建設技能者や優秀な下請け業者が、工事に加わることで、工事の品質確保および品質向上につながる事を評価するものです。
 今のところは、本評価項目が直接受注につながった実績はありませんが、適用工事の拡大、オプション項目の配点を高めることなどを検討しているとのことでした。

◆ちゃくプロジェクトについて
 本府においては、道路を中心に主要事業箇所に係る完成目標年次や進捗状況について、府のホームページでの公表を検討しているところです。
 同整備局では、平成15年8月に、九州の5年で見える道づくり「ちゃくプロジェクト」を立ち上げ、選択と集中による効率的な道路整備を進め、今後5年以内の供用目標と整備効果をホームページや現地の看板などにより情報発信することで、有言実行の道づくりを推進しています。
 「ちゃくプロジェクト」を導入することにより、担当職員の意識の向上、関係者の連携強化、目標公表による地域の協力、目標達成のためのコスト縮減などの効果があったとのことでした。

【主な質疑】
 ・同整備局での一般競争入札の落札率について
 ・新規に参入する業者への配慮について
 ・優秀な下請け企業等の評価項目の随意契約への活用の見込み
 ・総合評価の入札時の下請け企業等の活用見込みの確認方法について
 ・元請け企業が、総合評価入札どおりの下請け企業等を活用しているかの確認方法について
 ・建設マスターなど建設技能者を総合評価に活用したことによる人材の流動化等の影響について 
 ・「ちゃくプロ」に採用する基準について(地元の協力) など

国土交通省九州地方整備局

熊本県議会(熊本県熊本市)

◆県営住宅の整備と地域福祉サービスを融合させた健軍団地について 

 本府においては、建設交通部、健康福祉部が連携して、多世代交流・にぎわいあふれる施設を併設した府営住宅の整備を検討しているところです。
 熊本県営住宅「健軍団地」は、建設から40年以上経過し、躯体や設備の老朽化が著しかったことから、3棟63戸(3階建て)を除去し、平成17年に公営住宅として1棟50戸(9階建て)に建て替えられたものです。
 同団地は、本格的な少子高齢社会の進展のなか、ユニバーサルデザインによる団地づくりを実施しています。
 また併設のモデルケースとして、熊本県地域福祉支援計画「地域ささえ愛プラン」に基づき、1階部分に福祉施設「健軍くらしささえ愛工房」を開設し、高齢者や障害者のデイサービスを提供するほか、子育て支援のためのプレイルームを整備して、入居者はもとより地域住民にも開放しています。

【主な質疑】
 ・福祉施設等を併設した県営住宅の更なる建設予定について 
 ・県営住宅の入居競争率について
 ・福祉施設等への賃貸部分の賃料算出方法、賃料の負担の軽減策について
 ・地域力の衰えている地域に対する同県の取り組みについて
 ・くまもと若者サポートステーションの役割、利用状況について など 

熊本県営住宅「健軍団地」 「特定非営利活動法人おーさぁ」の小笠原理事長に1階の福祉施設の案内をしていただきました。

管内調査   (平成21年7月29日(水曜日))

山城北土木事務所(京田辺市)

◆河川改修事業等治水対策について
 京都府では、ゲリラ豪雨といわれる局地的な集中豪雨などを想定し、災害に強い、安心・安全な地域づくりを進めています。府南部地域では、流下能力が低い河川が多く、河川周辺域に及ぶ市街化の進展により、河川が氾濫して浸水被害が発生することがあります。このような被害を軽減するため、山城北土木事務所では、地域の特性に応じた河川改修などの治水対策に取り組んでいます。今回はその状況について調査しました。
 主な取組として、宇治市内を流れる井川では、洪水時の安全な流下能力を確保するため、橋梁の架け替えや河床を掘り下げる河道掘削などの改修事業を進めています。また、京田辺市や八幡市を流れる防賀川では、自然環境や景観に配慮しながら、天井川の切り下げなどの河川整備を行っています。
 今後とも、事業の重点化など効果的な治水対策を進めていくとのことです。 
【主な質疑】
  ・井川が溢水した際の降雨の状況について
  ・防賀川水路橋の今後の工事内容について
  ・管内の主要河川における改修の全体計画について など
 
山城北土木事務所 井川
山城北土木事務所で調査事項の説明を聴取 井川の現地視察:流下能力の低い遊田橋付近に
ついて今後の整備内容等を聴取
防賀川
防賀川の現地視察:天井川切り下げの状況や
今後の整備内容を聴取

山城広域振興局宇治総合庁舎(宇治市)

◆宇治川及び桂川の河川改修事業の概要について
 国土交通省近畿地方整備局は、今年3月末に淀川水系河川整備計画を策定されました。この計画において、京都府内を流れる宇治川及び桂川は、淀川水系の中で治水安全度が低い河川と位置づけられています。今回は、国が実施している両河川の整備状況等について調査しました。
 宇治川においては、最も治水安全度の低い塔の島地区で、河床を掘り下げる河道掘削を実施するとともに、天ヶ瀬ダムの放流能力の増強を図るため、ダム再開発事業が進められます。
 桂川においては、治水安全度の低い地区で河川拡幅を伴う引堤(ひきてい)(※)の事業や、順次河床を掘り下げる河道掘削が実施されています。
 また、両河川においては、脆弱な堤防箇所を改修して強化する取組や、流水の支障となる樹木の伐採が、順次実施されています。
 今後も、河川整備計画に基づき、全力で治水対策に取り組んでいきたいとの決意をお聞きしました。

 ※引堤:川の幅を拡大し既設の堤防を移築すること。

【主な質疑】
  ・天ヶ瀬ダムが放流した場合の下流の水位状況について
  ・堤防強化に要する整備コストについて
  ・河道内樹木の伐採計画について
  ・桂川での不法耕作への対応状況について など

  
宇治総合庁舎
宇治総合庁舎で河川改修の状況や今後の整備内容を聴取
天ヶ瀬ダム 天ヶ瀬ダム
天ヶ瀬ダムでは、ダム再開発事業の整備内容を聴取し、放流状況を確認しました。
今後、毎秒1,500トン(現状900トン)の放流ができるようトンネル式放水路を整備するとのことです。
宇治川 宇治川
宇治川で最も安全度の低い塔の島地区を視察し、
今後の整備内容等を聴取しました。
宇治川の堤防強化箇所を視察し、その整備状況や
河道内の樹木繁茂の状況を確認しました。
三川合流付近 桂川
三川合流付近の河道内の樹木伐採済み箇所を
視察し、今後の整備内容を聴取しました。
桂川で最も治水安全度が低い久我橋下流付近を
視察し、堤防強化等今後の整備内容を聴取しました。

管内外調査   (平成22年1月25日(月曜日)から1月27日(水曜日))

南丹広域振興局亀岡総合庁舎(亀岡市)

◆府民公募型安心・安全整備事業の実施状況について
 京都府では、平成21年度から、府が管理する道路や河川、施設などについて、府民の皆さんが日頃から感じている改善箇所や手法を公募し、事業箇所を決定する府民参加型の新しい公共事業(府民公募型安心・安全整備事業)を実施しています。この事業は、全国で初めて導入された手法で、平成21年度の府民からの提案件数は、2,334件にのぼりました。
 本委員会では、南丹土木事務所における当該事業の実施状況について、調査しました。
 調査では、京都府の担当者から説明を受けるとともに、事業の実施採否を審査するため設置されている府民公募型安心・安全整備事業審査委員会の審査委員である市町村担当者から、事業の評価や課題についてお聞きしました。
 同事務所が所管する事業の応募状況は、提案件数が294件で、主なものは、道路の舗装補修やガードレールの設置、河川のしゅんせつ、護岸整備です。この提案のうち、現地の状況確認や審査委員会の判断を経て、199件が採択され、工事が順次実施されています。
 地域住民の意見が生かされ、まちへの愛着が強くなるなど、事業を評価する住民の声が数多く届いているとのことで、今後とも、地元市町村と連携しながら、事業の啓発や迅速な事業展開に努めたいとのことでした。

【主な質疑】
 ・職員の専門的な視点により実施に至った事業について
 ・府民への事業のPRについて
 ・提案事業が不採択となったものへの対応について
 ・採択事業の発注率について
 ・職員負担を軽減する取組について
 ・市町村との連携状況について など
 
南丹広域振興局亀岡総合庁舎 南丹広域振興局亀岡総合庁舎
亀岡総合庁舎にて調査事項の説明を聴取 提案を受け、整備を行った箇所(路面舗装補修)を視察

中丹広域振興局福知山総合庁舎(福知山市)

◆府民公募型安心・安全整備事業の実施状況について
◆災害復旧事業及び河川改修事業の状況について

 中丹西土木事務所が所管している府民公募型安心・安全整備事業の平成21年度実施状況と、災害復旧事業及び河川改修事業について、調査しました。
 同事務所における府民公募型安心・安全整備事業の府民からの提案件数は154件で、主な提案内容は、道路の舗装補修や側溝改修、河川のしゅんせつ、護岸整備です。この提案のうち、128件が採択され、順次工事が行われています。
 審査委員会委員である市町村の担当者からは、「当該事業に引き続き取り組んでほしい。」などの意見をお聞きしました。
 中学校の自転車通学や歩行などの際、溝に落ちる危険があるため、通学路となっている道路の側溝に蓋をしてほしい、との府民からの提案に対し、迅速に対応したところ、通学の安全が確保され、学校関係者や地域住民から喜ばれたとの事例紹介があり、その現地も視察しました。
 今後とも、地元市町村と連携しながら、迅速な対応に努めたいとのことでした。
 また、平成21年8月8日から11日の台風第9号により、浸水などの被害を受け、災害復旧が必要となった一級河川牧川や直見(のうみ)川の状況を視察しました。
 両河川では、同規模の洪水被害を解消するため、護岸の復旧やしゅんせつなどの災害復旧を進めています。今後は、河川の原形復旧にとどまらず、堤防のかさ上げなど、再度の被害が発生しないよう、より効果的な改修に努めたいとのことです。

【主な質疑】
 ・府民公募型安心・安全整備事業における市町村との連携状況について
 ・災害復旧箇所の災害発生時の降雨の状況について  など
 
府民からの提案により工事が実施された箇所
(通学路である道路の側溝に蓋を設置)を視察
災害復旧事業(直見川)を視察

京都府港湾事務所(舞鶴市)

◆京都舞鶴港の整備状況について
 京都府は、近畿圏唯一の日本海側の国際門戸港である京都舞鶴港を有しています。現在、平成22年4月の供用開始に向け、舞鶴国際ふ頭の整備を進めており、その整備状況について調査しました。
 舞I国際ふ頭(愛称:みずなぎふ頭)は、日本海側では最大級となる14m水深の岸壁やガントリークレーン、5haの荷さばき地を有する多目的国際ターミナルで、今回の整備により5万トン級の大型貨物船が接岸可能となります。これまで、府が国と役割分担をして、臨港道路やトンネルなどの整備を含め総事業費466億円で、ふ頭が整備されています。
 対岸諸国との物流拠点として、また府北部の振興拠点として、京都舞鶴港の役割がますます重要となっており、舞鶴国際ふ頭の供用開始を機に、中国や韓国、ロシアと関西経済圏を結ぶゲートウェイとして更に発展するよう、高速道路ネットワークの整備や土地の有効活用を図っていきたいとの説明を受けました。

【主な質疑】
 ・トステムの撤退による舞鶴港への影響とそれへの対応について
 ・輸出入品や航路の新たな開拓について
 ・多目的国際ターミナルの供用開始に伴う雇用確保など経済効果について
 ・未着工道路の今後の整備見込みについて
 ・今後の保安対策の強化について  など
京都府港湾事務所 京都府港湾事務所
府港湾事務所にて調査事項の説明を聴取 整備中の橋梁から舞鶴国際ふ頭の整備状況を視察

福井県嶺南振興局 敦賀港湾事務所(福井県敦賀市)

◆多目的国際ターミナル整備を中心とした港湾事業について
 若狭湾地域における京都舞鶴港と並ぶ重要港湾である敦賀港の整備状況等について、調査をしました。
 敦賀港では、大型化する船舶への対応や輸送コストの削減を図り、国内外の物流需要の変化に対応できるよう港湾機能を強化するため、多目的国際ターミナルの整備が進められています。平成20年9月には、5万トン級の大型船舶を接岸可能とする水深14m、延長280mの岸壁の整備や、ふ頭用地18haの一部整備等による多目的国際ターミナルが暫定で供用開始されました。このターミナルは、平成22年度までに、残る部分の順次整備やガントリークレーンの設置などが行われ、完全供用される予定です。
 また、多目的国際ターミナルにおける利活用方針や土地利用・施設配置の方向性、管理運営体制の方向性を定めた「多目的国際ターミナル利活用計画」を策定し、この計画に基づき港湾振興が図られています。
 今後、日本海側の物流拠点を目指し、多目的国際ターミナルまでの国道8号線バイパスや高速道路ネットワークの整備を図るとともに、27haのふ頭用地を整備することで、流通センターや港湾利用企業を誘致していきたいとの説明を受けました。

【主な質疑】
 ・今後の取扱貨物品目の増減見込みについて
 ・港湾事業の新たな展望や構想について
 ・舞鶴港との連携を視野に入れた事業等について
 ・敦賀港とJR敦賀駅とを結ぶ物流について  など
 
敦賀港湾事務所 敦賀港湾事務所
敦賀港湾事務所にて調査事項の説明を聴取 敦賀港多目的国際ターミナル整備の状況を視察

富山県議会(富山県富山市)

◆建設産業の振興支援について
・建設業新分野進出等サポート事業
・土木新製品開発支援事業等

 公共事業が減少し、経済情勢が厳しくなる中、地域を支える建設業者は、厳しい経営環境にあり、新分野進出への支援など様々な取組が求められています。
 富山県は、平成10年をピークに公共事業が激減する中で、意欲のある建設企業が新分野に進出しやすいように、進出の企画段階から軌道に乗せるまで、幅広く支援しています。
 建設業者を支援する具体的な取組として、建設業者が行う新分野進出に関するプランの策定、事業の立上げ、販路拡大等に対する助成を行っています。また、各種講演会や相談会への支援、経営多角化により成果をあげた企業の表彰、経営革新に取り組む建設業者への専門家の派遣などが行われています。
 また、全国初の取組として、土木製品の開発における構想から実用化段階までの各段階における補助・融資、相談・助言、開発製品紹介などの支援が行われています。具体的な取組としては、公共工事に関する建設・維持管理に求められるニーズやアイデアの提供、試験施工場所の提供、製品開発に関する相談や助言などで、今後とも、地域を支える建設業者と連携し、全国に発信できる製品の創出を目指し、支援していきたいとのことです。

【主な質疑】
 ・予算に占める土木事業費の伸び等の状況に
  ついて
 ・プランを活用したい業者への業種変更等の
  相談状況について
 ・雇用確保の視点からの対策について
 ・他分野進出に係るマッチングの助言について
 ・他分野企業やNPOとの連携について  など


富山県議会にて調査事項の説明を聴取

国土交通省 北陸地方整備局 富山河川国道事務所(富山県富山市)


◆一級河川常願寺川や庄川等における自然環境や景観、親水性に配慮した河川整備について
 京都府では、京都市内の河川を対象に、府民に親しまれ、山紫水明の京都にふさわしい美しい水辺環境を整備する京(みやこ)の川づくり・京(みやこ)の川再生事業を実施しています。
 富山河川国道事務所は、富山県を流れる4つの一級河川を管理しており、河川整備に当たり、景観や親水性等に配慮した多自然川づくりを推進しています。
 特徴的な事業としては、環境アドバイザー等の意見を踏まえ、生物が棲みやすい河川整備や、河川流域全体を多様な体験・学習・交流を提供するミュージアム(博物館)と位置づけた整備、緑地公園や運動公園などとのネットワーク化を図るふれあいロードの整備、水害記念碑等歴史的・文化的資産の保全と活用を図る公園等の整備などがあり、それぞれ地域の特性を活かした河川整備に取り組まれています。
 今後とも、富山県のシンボルである立山など地域資源との調和を図った河川整備に努めたいとのことです。
【主な質疑】
・市町村と連携した河川整備について
・地域住民と連携した河川環境保全の取組について  など

富山河川国道事務所 富山河川国道事務所
富山河川国道事務所にて調査事項の説明を聴取 自然環境や親水性に配慮した河川整備聴取
(桜づつみ整備等)の状況を視察

管外調査   (平成22年4月19日(月曜日)から4月20日(火曜日))

埼玉県さいたま県土整備事務所(埼玉県さいたま市)

◆芝川(しばかわ)の改修事業及び再生事業について
 河川整備には、安心・安全のため治水対策に万全を期すことや、地域の特性に応じ、自然環境や親水性への配慮が求められています。
 今回調査した一級河川芝川は、埼玉県内の主要都市を流れ、一級河川の指定区間が26kmで、流域面積が約97kuです。これまで台風などによる豪雨でたびたび水害に見舞われてきました。そこで、流域中流部に広がる見沼田圃(みぬまたんぼ)と呼ばれる水田の遊水機能に着目し、水田を調節池として整備されることとなりました。調節池の面積は92haで、これは東京ドームの20倍の広さに相当し、貯水目標は550万トンで東京ドーム約4杯分に相当します。
 平成18年度に排水機場が完成し、現在、一部暫定供用されています。
 整備に当たっては、治水機能と整合を図りながら、多くの生物が生息・生育できる自然性の高い空間や多目的に活用できる空間づくりなど、環境にも配慮した取組として進められています。
 また、埼玉県は、県土に占める河川面積の割合が3.9%で、全国一であるという特徴を活かし、住民が愛着を持てる「ふるさとの川」をめざした河川再生に取り組まれています。平成20年度に水辺再生100プランを策定し、今後4年間で、県民参加のもと、県内の100箇所の水辺を清流に戻すための事業を展開しています。地域住民が計画段階から参画し、整備後の維持管理まで「川の守り人」としてかかわり続けます。そのための財源は、「埼玉県の川・愛県債」を発行して調達しています。
 この事業のうち、短期間で目に見える成果を出すことを目指し、川の再生のリーディング事業として取り組んできた5つのモデル箇所が完成しました。その一つが今回調査した芝川の下流部です。
 芝川の下流部は、工場や家庭の排水が流れ込んでいる状態で、「何とかしたい。」と立ち上がった地域住民と一緒になって、ヘドロを除去し、水質を浄化するとともに、川の水の汚れを植物に吸着させる植生浄化施設や、生物が住める入り江、遊歩道などの整備に取組みました。その結果、悪臭が消え、魚の種類が増え、子ども達が自然と触れ合える水辺が蘇ったとのことです。
 これからも、県民や企業、団体と協力して、人が自然と触れ合える水辺の再生を図っていきたいとのお話を伺いました。

【主な質疑】
・再生事業実施に関するアンケートの内容及び
 事業への活かし方について
・県民向け債権「愛県債」80億円の河川事業
 への活用方法について
・調節池整備に当たり地域の環境保全団体との
 調整状況について
・調節池の用地買収状況について
・地域住民や団体と連携した再生事業や維持管理
 を行うための仕掛けづくりについて
・再生事業実施箇所の下水道整備の状況に
 ついて
・再生事業の今後の実施見込みについて
・再生事業完成後の維持管理の方法について
・河川美化団体等への表彰制度について  ほか
さいたま県土整備事務所 さいたま県土整備事務所
短期間で目に見える成果を出すため、事業開始から2年間で約2kmの低水路や遊歩道整備などを実施

茨城県茨城港湾事務所(茨城県ひたちなか市)

◆県北3港の統合による港湾事業について
 京都府は、近畿圏唯一の日本海側の国際門戸港である京都舞鶴港を有し、今年4月には、舞I国際ふ頭(愛称:みずなぎふ頭)が供用開始されました。同ふ頭は、日本海側では最大級となる14m水深の岸壁やガントリークレーン、5.9haのふ頭用地などを有する多目的国際ターミナルで、5万トン級の大型船舶の寄港が可能です。今後、同ふ頭を核として、関西経済圏の物流の効率化や府北部地域の産業振興など、物流・観光の両面での港湾機能の強化が求められています。
 今回調査にお伺いした茨城県は、県内の3港(日立港、常陸那珂(ひたちなか)港、大洗(おおあらい)港)を統合し、平成20年12月からは茨城港として運用されています。重要港湾同士の統合は全国初の取組で、統合により取扱貨物量が年間2,389万トン(平成19年)となり、全国の重要港湾126港のうち第38位となりました。
 統合による効果として、港湾の規模拡大や知名度の向上等によるブランド力の発揮、各種手続の一元化による利用者の利便性の向上、投資の効率化や重点化による事業効果の早期発現などが期待されています。
 また、各港区の役割と機能を明確にするため、日立港区は海上物流の結節点に、常陸那珂港区は国際物流拠点に、大洗港区は首都圏フェリーの玄関口に、それぞれ位置づけて整備されています。
 今後とも、首都圏に近く、高速道路網が整備されているという茨城港の優位性を活かし、各港区が緊密に連携や相互補完しながら、港湾整備や利用者志向の港湾サービスに努めていきたいとのことです。

【主な質疑】
 ・筑波研究学園都市と連携した取組について
 ・県内のもう一つの重要港湾「鹿島港」との連携
  について
 ・3港統合前の競合状況と現状について
 ・新たな港湾整備の計画について
 ・ポートセールスの状況や成功事例について
 ・取扱貨物の主となる品目について  など
茨城港の中で国際物流拠点に位置づけられている常陸那珂港区を視察

ひたちなか海浜鉄道株式会社(茨城県ひたちなか市)

◆鉄道事業の取組について
 京都府は、府北部地域の重要な公共交通である北近畿タンゴ鉄道(KTR)が行う利用者拡大の取組に支援を行っています。KTRでは、今年度、年間利用者10万人の拡大を目指して、沿線利用者用割引特急券やホリデーグループ切符の発売など、新たな企画切符や企画商品の開発に取り組んでいます。
 ひたちなか海浜鉄道鰍ヘ、平成20年4月に茨城交通から湊線(勝田(かつた)駅 〜 阿字ヶ浦(あじがうら)駅)を引き継ぎ、運行を開始した第3セクターです。運行開始以来、地域住民と連携し、地域資源を活かした鉄道の再生や活性化に取り組み、利用者が増加するなどの成果を上げています。
 会社設立に当たっては、社長を全国から公募しました。選考の結果、富山県の地方鉄道に一貫してかかわり、地域と一体となり利用促進に取り組んだ元万葉線の総務課次長が社長に採用され、その実績を活かした運営が行われています。
 会社発足から2年が経過し、年間利用者は、平成19年度に約70万人であったのが、平成20年度で約75万人(前年度比7%増)、平成21年度約77万人(前年度比約2%増)と、同社の目標どおり増加しています。
 利用者増や地域振興などを図るため、沿線にある国営ひたち海浜公園など観光スポットの入園券とセットになった割引乗車券等の販売、沿線の観光協会や商店街等の協力によるスタンプラリーの実施、市内小学校(3〜6年生)への夏休み1日試乗券の配布、地域住民が主体の「おらが湊鐵道応援団」(平成19年結成)と連携したイベント開催や広報誌配布など、沿線住民や利用者の声を活かした様々な取組が展開されていることをお聞きしました。

【主な質疑】
 ・収支の状況や行政からの支援状況について
 ・沿線住民の利用増を図る取組について
 ・補助金収入なしを前提とした経営の見込みについて など

電車(阿字ヶ浦駅〜那珂湊駅)乗車調査

 

 

 
少子高齢社会・青少年対策特別委員会管内外の視察報告

管内外調査の実施結果概要      

 委員会活動のひとつに府内(管内)、府外(管外)各地に赴いての現地調査があります。
調査先名をクリックしていただくと、調査の概要がご覧いただけます。

調査先     調査項目
管外調査
(平成19年9月4日
から9月5日)
長野県立子ども病院
(長野県安曇野市)
長野県立子ども病院における小児・周産期医療の取り組みについて
長野県議会(長野県長野市)
長寿の現状と地域医療対策・在宅福祉等健康長寿施策の概要について
宅老所「あったかいご」
(長野県長野市)
同施設の概要について
管外調査
(平成20年1月29日
から1月31日)
株式会社ベネッセコーポレーション
(岡山県岡山市)
子育て・介護と仕事の両立支援の取組について
北九州市子ども総合センター・
北九州少年サポートセンター

(福岡県北九州市)
各センターにおける少年非行対策等事業の概要について
福岡県議会(福岡県福岡市) ・「子育て応援の店」推進事業について
・ストップ非行県民運動事業について
医療法人聖粒会 慈恵病院
(熊本県熊本市)
・「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)の取組について
・妊娠かっとう(悩み)相談の取組について
公立みつぎ総合病院保健福祉
総合施設
(広島県尾道市)
保健福祉総合施設を核とした地域包括ケアの取組について


管外調査   (平成19年9月4日(火曜日)〜5日(水曜日))

長野県立子ども病院 (長野県安曇野市)

◆ 長野県立子ども病院における小児・周産期医療の取り組みについて
 長野県は乳児死亡率や死産児率が全国でも低い水準にあり、その水準を維持・向上させ、安心して子どもを産み育てるために、長野県立こども病院を小児・周産期医療の中核病院として位置付け、一貫した高度専門医療を提供しています。
 同病院では、24時間体制で患者の受け入れが可能な対応がされており、救急の場合は小児医療専用のドクターカーでの搬送や、速やかな救命医療等が必要な場合はドクターヘリによる搬送で患者の治療にあたっています。
 今後の課題として、小児医療に関するあらゆる専門領域をカバーできる総合診療体制の導入を目指しています。

【主な質疑】
 ・ 経営効率化に向けた取り組みや検討状況について
 ・ 産婦人科医の不足地域への支援状況について 
 ・ NICU(新生児集中治療室)退室後の受け入れ先等支援体制について
 ・ 地域診療所と共存するための医療体制のあり方について

長野県立子ども病院 子供が親近感を持って来院できるように、建物は赤いとんがり帽子の時計台をシンボルに淡い赤を基調とした配色の外観となっています。

長野県議会 (長野県長野市)

◆ 長寿の現状と地域医療対策・在宅福祉等健康長寿施策の概要について  
 長野県は、平均寿命が男性が全国第1位、女性が第3位と健康・長寿県であるとともに、一人当たりの老人医療費が16年連続で全国最低であり、全国から注目されています。
 長野県では、高齢者がいつまでも健康であまり医者にかからない傾向にあり、その主な要因としては、地域の診療所などが在宅医療に積極的に取り組まれていることや、訪問介護等の在宅福祉サービスや宅老所が整備されており、病気になれば家族や地域が支える体制が整っていることがある。などを調査で聞くことができました。
 また、高齢者の就業率は全国トップで、大半の高齢者が農業に従事するなど、生きがいをもって暮らしておられるとともに、県独自の保健補導員等が家庭や地域において健康づくりの普及等の活動を行い、健康意識の向上に大きな役割を発揮されているとのことです。

【主な質疑】
 ・ 事業実施にあたっての県民への周知方法について
 ・ 経年変化の指標を活用した減塩運動の普及啓発の状況について

長野県議会

宅老所「あったかいご」 (長野県長野市)

◆ 同施設の概要について  
 長野県では、高齢者が住み慣れた地域において家庭的な雰囲気のもとできめ細やかなサービスを提供する施設(宅老所等)の整備や運営が、地域の関係者や地元自治体により積極的に展開されています。
 今回調査にお伺いした宅老所は、介護情報誌を発行販売している有限会社が運営しており、通所介護(デイサービス)や介護保険対象外の宿泊サービスなどが提供されています。
 自らも介護に携わる代表の倉田さんは、お年寄りにとって気を使わずくつろげる雰囲気や一人ひとりのつぶやき(想いや願い)を大切にしたいと話されていました。

【主な質疑】
 ・ 周辺住民の利用状況について
 ・ 経営を維持するための利用率について

あったかいご

以前はそば屋であった店舗を改修し宅老所として活用されています。



管外調査   (平成20年1月29日(火曜日)〜31日(木曜日))

株式会社ベネッセコーポレーション (岡山県岡山市)

◆ 子育て・介護と仕事の両立支援の取組について

 京都府では、子育て応援企業表彰や「京都モデル」子育て応援中小企業認定制度を設け、企業や団体等における子育て支援の取組に対して、積極的な支援を行っています。
 潟xネッセコーポレーションは、全体の56%が女性社員です。男女均等処遇を原則とする中で、ライフサイクルの一時期、生活と仕事の両立のハードルが高くなるときに、育児や介護に対し、企業として積極的に応援をしているということで、今回、同社の本社を訪ねることとしました。
 同社では、育児休業制度を昭和61年度から、介護休業制度を平成3年から、それぞれ導入するなど、早くからワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の両立)に力を入れるとともに、現場のマネジメントや企業風土の醸成、個別キャリアアップなど総合的な支援策を講じています。
 その結果、現在では、「育児休業を取って復帰するのが当たり前」という企業風土のもと、過去5年で育児休業からの復帰率は90%に達しており、また介護休業制度や介護のための時短勤務制度については、サポートが必要な人がいつでも活用できる体制を確立しています。

【主な質疑】
 ・平均勤続年数の状況について
 ・女性再雇用制度等の利用状況について など

株式会社ベネッセコーポレーション


北九州市子ども総合センター・北九州少年サポートセンター (福岡県北九州市)

◆ 各センターにおける少年非行対策等事業の概要について

 京都府では、平成20年度から、家庭問題に関する様々な相談に総合的に対応する機関として、児童相談所、婦人相談所、障害者更生相談所を統合するとともに、府警の少年サポートセンターを併設した「家庭支援総合センター(仮称)」を整備する予定です。
 北九州市では、市の子ども総合センターと県警の北九州少年サポートセンターが同一の建物内にあり、市と県警が連携して、少年非行問題の相談、カウンセリング、薬物乱用防止教室の開催など青少年健全育成に取り組んでいます。行政と警察が同一の建物内に設置されているのは、平成15年の開設時においては全国初のことでした。
 北九州市と県警の連携による様々な取組により、平成18年中の同市におけるシンナー等乱用少年の検挙・補導人員は前年に比べ約50%減少し、過去10年間で最少となるなどの成果が上がっており、今後も、警察・福岡県・市町村が連携の上、非行防止対策等の取組に努めていくとのことでした。

【主な質疑】
 ・非行化の原因について
 ・少年非行対策として、保護者向けの講演実施等取組状況について など

福岡県議会 (福岡県福岡市)

◆ 「子育て応援の店」推進事業について
 京都府では、平成19年度から社会全体で子育てを応援しようと、「きょうと子育て応援パスポート事業」に取り組んでいることから、福岡県の子育て支援施策の状況について調査を行いました。
 福岡県は、九州各県との広域連携により、子育て中の家庭に対し、店舗自らが設定した様々なサービスを提供する「子育て応援の店」を募集・登録し、広くPRする事業を展開しています。平成21年度末までに福岡県内で1万店の登録を目標としています。
 子育て応援の店推進事業を含め、様々な子育て支援事業により、福岡県の平成19年上半期の出生数は、前年同期比で3.2%増え、出生増加率が全国1位になるなどの成果があがったとのことでした。

【主な質疑】
 ・商店街が一体となって店舗登録した事例について
 ・登録店舗の利用回数など実態把握の状況について など

◆ ストップ非行県民運動事業について
 京都府では、青少年健全育成府民大会の開催や社会環境浄化推進員制度の運用など総合的な青少年施策を推進していますが、今回、福岡県の青少年健全育成施策の状況について調査しました。
 福岡県は、少年非行対策を県の最重点課題と位置づけ、平成18年度から3ヵ年で、刑法犯少年の検挙補導人員の3割減を目標に、福岡県、福岡県警察、福岡県教育庁の連携による「ストップ非行県民運動」を実施しています。
 地域住民と連携した非行防止の取組として、モデル地域を指定し、毎日のパトロールや毎週1回の街頭活動を推進する取組や、県が講師料負担や講師派遣を行い、地域での非行防止学習会の実施を促す取組などを行っています。

【主な質疑】
 ・非行防止学習活動推進協議会の役割について
 ・モデル地域の指定による成果や今後の課題について
 ・触法少年に対する警察と連携した取組について
 ・規範意識醸成の取組について など 

 

医療法人聖粒会 慈恵病院 (熊本県熊本市)

◆ 「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)の取組について
◆  妊娠かっとう(悩み)相談の取組について


 京都府議会では、平成19年12月定例会で『「妊娠かっとう相談窓口」の設置実現に関する請願』を全会一致で採択しました。これら相談窓口の拡充が広く求められているところであり、本委員会では、京都府施策の参考とするため、慈恵病院の取組について調査しました。
 同病院では、全国で初めて、親が育てられない赤ちゃんを受け入れる「赤ちゃんポスト」(正式名称:「こうのとりのゆりかご」)を平成19年5月から運用しています。
 実績のあるドイツを参考に赤ちゃんポストを設け、24時間体制で、親は身元を明かさず赤ちゃんを託せるシステムとなっています。
 また、赤ちゃんポストの設置に先駆けて、平成18年末からは、妊娠かっとう相談など悩める親のための電話無料相談を24時間対応で行っており、1年間で500件を超える相談を受け付けたとのことです。
 取組状況を説明いただいた看護部長さんからは、妊娠や子育てに関して、「一人で悩まずに、まずは相談してほしい。」という思いをお聞きしました。
 なお、赤ちゃんポストの運用について、熊本県と熊本市では検証会議を設置し、今後、運用や情報公開のあり方に関する報告をまとめる予定です。

【主な質疑】
 @「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)の取組について
  ・預け入れ赤ちゃんの人数等の公表状況について
  ・他の医療機関から同様の取組をしたいという問合せやネットワーク化申入れの状況について
  ・赤ちゃんポスト設置にあたり行政からの助成等支援の状況について
  ・熊本県や熊本市による検証会議の設置目的について
 A妊娠かっとう(悩み)相談の取組について
  ・相談に応じたことで相手の手助けとなった特筆すべき事例について
  ・相談件数が増えている理由について
  ・他の医療機関との連携状況について など 

医療法人聖粒会 慈恵病院 医療法人聖粒会 慈恵病院
自ら妊娠・育児相談に応じている看護部長
さんから主に説明していただきました。
こうのとりのゆりかごです。
平成19年5月から運用が開始されています。


公立みつぎ総合病院保健福祉総合施設 (広島県尾道市)

◆ 保健福祉総合施設を核とした地域包括ケアの取組について

 京都府では、「京都府地域ケア確保推進指針」の策定(平成20年3月に指針を決定)に向けた作業を進めており、指針の基本的考え方として、高齢者の立場に立った保健・医療・福祉の一体的サービスの提供、高齢者の自立支援や人権の尊重などを上げています。本委員会では、尾道市旧御調(みつぎ)町の保健・医療・福祉の統合を図った地域包括ケアシステムの状況を調査しました。
 地域包括ケアとは、「地域の保健、医療及び福祉・介護の関係者が連携、協力して、住民のニーズに応じた一体的なサービスを行う仕組み」のことで、同市では、公立みつぎ総合病院保健福祉総合施設を核として、地域での健康づくりや在宅ケア、寝たきりゼロ作戦などに積極的に取り組んでいます。
 住み慣れた土地で、健康で人間らしく生活を送ることを住民の願いとして、これからも地域包括ケアに取り組むこととされており、寝たきり高齢者の割合が減少したことや、医療費の伸び率が鈍化したことなどの成果についてお聞きすることができました。

【主な質疑】
 ・ボランティアとの連携状況について
 ・特別養護老人ホームを退所し在宅ケアを受けることとなった事例について など

公立みつぎ総合病院保健福祉総合施設 みつぎ総合病院での診察や運営に、40年以上携わってこられた病院事業管理者から、地域包括ケアを立ち上げた経過等について伺いました。

保健・医療・福祉・介護に関するサービスを一体的に提供する様々な施設を案内していただきました。

 

府民生活・厚生常任委員会視察報告

 
  調査先     調査項目
管内調査
(平成20年8月5日)
保健環境研究所(伏見区) 健康危機発生時の対応と平常時の備えについて
亀岡市役所・篠町自治会(亀岡市) セーフコミュニティ活動の現状と今後の展開について
管外調査
(平成21年1月26日から27日)
佐賀大学医学部地域医療科学教育研究センター(佐賀県佐賀市) 地域医療科学教育研究センターの取組について
佐賀県佐賀総合庁舎(佐賀県佐賀市) 学齢期における発達障害児の支援について
大分県立看護科学大学(大分県大分市) ナースプラクティショナー(NP)について
管外調査
(平成21年4月21日から23日)
秋田県議会(秋田県秋田市) 自殺者を減らすための取組について
岩手県議会(岩手県盛岡市) ・地域力を活かした在宅介護サービスについて
・認知症患者とその家族への支援体制の充実について
ご近所介護ステーション「めだかのデイサービス」・モデル介護支援ハウス「めだかの家」(岩手県盛岡市) 同施設における地域力を活かした在宅介護サービスについて
東京都議会(東京都新宿区) 在宅緩和ケアの現状と今後の課題について
東京都防災センター(東京都新宿区) 東京都の防災対策について

保健環境研究所(伏見区)

◆健康危機発生時の対応と平常時の備えについて
 近年、食の安心・安全を揺るがす事件が相次いで発生しています。また、新型インフルエンザの問題や産業廃棄物による土壌汚染など、様々な形で府民の健康や生活環境への影響が懸念されています。
 このような中、保健環境研究所は、府内の健康危機管理センターとしての機能を担い、健康危機発生時に限らず、平常時における監視・指導などでも重要な役割を果たしています。
 今回の委員会調査では、当研究所の概要とともに、健康危機発生時に素早く・的確に対応するための準備や体制の整備状況、先見的な調査研究や府民に対する啓発活動、保健所や市町村担当者への技術研修や指導などの取り組み状況について調査を行いました。
 その中で、特に様々な健康危機の発生パターンを想定した所内模擬訓練の実施や、国をはじめ近隣府県との連携の必要性・重要性について意見が交わされました。

保健環境研究所 保健環境研究所
保健環境研究所は、府民の健康と生活環境を守るため、試験検査、調査研究、教育・学習活動の企画、各種情報の収集・発信を行っています。

【主な質疑】
 ・当施設の耐震安全性について
 ・地方衛生研究所の法的位置付けについて
 ・ジェネリック医薬品検査について
 ・新型インフルエンザ対策について
 ・危機発生を想定した所内模擬訓練について
 ・地方衛生研究所の広域連携の状況について 等

亀岡市役所・篠町自治会(亀岡市)

◆セーフコミュニティ活動の現状と今後の展開について
 セーフコミュニティは、スウェーデンの地方都市で始まった活動で、事故・犯罪・怪我の原因を記録、地域住民が力を合わせその原因を取り除き、安心・安全な社会をつくろうとするものです。
 亀岡市では、全国的に子どもや高齢者が被害者となる事件や事故、自殺などが増加している中で、「事件や事故は予防できる」という基本理念のもと、行政をはじめ警察や大学、医療機関、そして地域住民やNPOなどが横断的に連携し、地域の安心・安全という共通の目標に向かって行動するセーフコミュニティ活動を行っています。また、京都府は、亀岡市のWHO(世界保健機構)のセーフコミュニティ認証を目指した取組を支援し、平成20年3月、全国に先駆け認証取得がされました。
 本委員会では、京都府の現状やセーフコミュニティの府域への普及促進に向けた取組などについて調査を行いました。
 モデル地区の亀岡市篠町自治会では、不慮の事故や自殺など外傷の防止策として実施している助け合い関係強化のための「向こう3軒両隣 『篠町ふれあいマップ』」事業や、転倒予防のための「南丹元気づくり体操」の普及など、セーフコミュニティ活動に積極的に取り組み、地域の再生やイメージアップにもつなげています。

亀岡市役所・篠町自治会 亀岡市役所・篠町自治会
篠町自治会からは、様々なセーフコミュニティ活動について具体的にご説明いただきました。

【主な質疑】
 ・WHOのセーフコミュニティ認証を目指す自治体として亀岡市(モデル篠町)が選ばれた理由について
 ・篠町の安心・安全システム(向こう3軒両隣篠町ふれあいマップ等)について
 ・篠町自治会の加入率について 等  



管外調査   (平成21年1月26日(月曜日)から27日(火曜日))


佐賀大学医学部 地域医療科学教育研究センター(佐賀県佐賀市)

◆地域医療科学教育研究センターの取組について
 今後、高齢化が一層進む中、高齢者・障害者の生活の自立支援のため、介護と医療を結ぶシステムづくりは必要不可欠なものとなります。
 佐賀大学では、地域の医療サービス・福祉・健康生活の充実を目指した地域医療科学の教育研究を行うため、医学部に「地域医療科学教育研究センター」を設置しています。
 同センターは、「地域包括医療教育部門」、「福祉健康科学部門」、「医療連携システム部門」から構成され、また、大学における地域貢献活動の拠点としての役割も担っています。
 医学部であっても福祉を学ぶこと、そして研究・実践することが地域医療を支える上で非常に大切であり、「住民本位の地域医療連携の実現」、「高齢者・障害者の生活自立支援」、「地域包括医療人材育成」の視点でセンターは取り組んでいます。
 
 佐賀大学医学部 地域医療科学教育研究センター  佐賀大学医学部 地域医療科学教育研究センター
研究室では、生活自立支援のため、より実践的な研究がなされていました。
佐賀大学医学部 地域医療科学教育研究センター

【主な質疑】
 ・医学部の教育方針と同センターの役割について
 ・医学部卒業生の進路状況について
 ・地域包括医療の現状と課題(医療分野と介護分野の連携)について  など


佐賀県佐賀総合庁舎(佐賀県佐賀市)

◆学齢期における発達障害児の支援について
 京都府では発達障害児に対し、発達障害者支援法に基づく支援センターを開設するなど相談体制を強化しました。平成20年度からは、5歳児を対象にしたスクリーニング、相談・事後支援の充実など発達障害児早期発見・早期療育支援事業や、障害者校以外の高等技術専門校において発達障害者を対象とした職業訓練を行うなど、積極的に支援に取り組んでいるところです。
 佐賀県では、通常、特別支援教育の中で行われる学齢期の発達障害児の支援において、より発達障害児に的確に対応していくために、発達障害に詳しいNPO法人に運営を委託し、総合庁舎内においてフリースクールの形態で支援を行うということで福祉サイドからアプローチする体制を整えています。
 その「フリースクールSAGA」では、特別支援教育の中では支援が困難な発達障害児について、在籍校や市町教育委員会と連携し、一時的に学校から離れた形で、在籍校への復帰を目指し、子ども達を支援しています。
 さらに、平成17年から発達障害の早期発見のため、幼児期の定期検診時の問診を実施、平成20年から総合庁舎内において成人の就労訓練も行うなど、乳幼児期から成人まで一貫した発達障害者の支援をコーディネートできる体制を整えています。

 佐賀県佐賀総合庁舎  佐賀県佐賀総合庁舎
[写真右上]佐賀総合庁舎の2階にある「フリー
        スクールSAGA」。日中、小学生が
        通っています。

[写真右下]ひとりひとりの特性に応じて作成さ
        れた支援計画に基づき、生活訓練
        や学習指導を行っている旨の説明
        を受けているところ。
佐賀県佐賀総合庁舎

【主な質疑】
 ・特別支援教育と発達障害児適応訓練事業について
 ・学校との連携、支援(随時の相談受付・調整、移行支援)状況について
 ・発達障害者支援センターと同スクールの役割について  など


大分県立看護科学大学(大分県大分市)

◆ナースプラクティショナー(NP)について
 全国的に医師など医療従事者の不足が深刻化する中、当大学は、国内で初めてナースプラクティショナー(以下「NP」という)の養成を始めました。
 NPとは、専門的な教育を受け、比較的安定した状態の患者に対して問診したり、検査の依頼、薬の処方等を行うことが認められた看護師のことです。
 現在、老人保健施設などで活躍する「老年NP」、小児外来などで活躍する「小児NP」の2コースを設置しています。
 米国や韓国では、慢性的な患者・軽度な疾患について処置・処方・投薬ができる専門職として活躍しているNPですが、現在の日本では、検査や薬剤の処方などの医療行為は看護師に認められていません。
 国の制度が未だ整っていない中でのスタートですが、地域医療の崩壊、チーム医療の重要性などが叫ばれる中、患者への生活指導に加え診療や投薬も行えるNPがいれば、医師と看護師との役割分担により負担軽減が図られるとともに、専門性を活かした業務に専念できるなど、医師や看護師、そして患者双方にとって満足度が高まるものと期待されています。
 調査では、NPと医師との関係や、NP導入に係る制度上の課題などを中心に説明を受けました。
 
 大分県立看護科学大学 地域包括医療等でNP(看護師)が担う役割は大きく、今後、NP養成のためのコースを設置する看護大学が増えるのではないかと期待されています。

【主な質疑】
 ・専門看護師(CNS)とNPの違いについて
 ・NPの果たす役割と医師(チーム医療)について
 ・NP養成コース履修生の卒後の進路とNPの将来的な位置付けについて
 ・日本のNP(養成)に係る法的制限と制度化に向けた働きについて
 ・海外のNP制度について  など

 

秋田県議会(秋田県秋田市)

◆自殺者を減らすための取組について
 全国の自殺者数は、3万人を超え問題となっている中、京都府では、自殺対策連絡協議会を設置し、平成19年9月に「京都府における自殺対策のあり方に関する提言」を取りまとめ、自殺予防等に関する取組を推進することとしています。
 秋田県では、平成7年頃から自殺率(人口10万人当たりの自殺者数)が、非常に高い状態が続き、平成12年度から重点的に自殺対策の取組を開始しました。これにより、県全体の自殺者数は、平成15年をピークとして、減少傾向に転じるようになり、平成18年と平成19年の自殺者数の比較では、全国で最も減少数が大きくなりました。
 具体的な取組としては、自殺をタブー視せず、社会全体で取組を行っていくための情報提供や啓発、地域で支援を行っていくための相談体制の充実、モデル地域を設定し、積極的に自殺予防の活動を実施する予防事業の推進、大学との協働による実態調査や予防研究の推進などが行われています。
 特に、経済的に生活が苦しく自殺に至るというケースを防止するため、多重債務無料相談会が行われた際には、保健師が同席し、心の健康相談を同時に実施しています。
 また、平成21年度は、県内の全市町村が、自殺予防対策事業を実施することとされており、県の自殺予防対策事業の取組と併せ、地域に密着した全県にわたる取組が進められています。
 また、現時点の課題は、自殺未遂者や自殺者の遺族に対する支援や対策を行っていくことであり、今後、さらに取組を推進していくとの説明を受けました。
 
秋田県議会 秋田県議会
 地域に密着した全県的な取組について具体的に説明していただきました。

【主な質疑】
 ・事業を実施する現場から提供される情報の活用について
 ・市町村への助成制度について
 ・遺族に対するケアやサポートの状況について
 ・うつ病等こころの健康問題への対策について  など


岩手県議会(岩手県盛岡市)

 京都府では、平成21年3月に策定した第5次京都府高齢者健康福祉計画において、介護が必要な高齢者を地域全体で支えるシステムづくりや認知症高齢者対策等の推進を重点課題として定めています。

◆地域力を活かした在宅介護サービスについて
 岩手県では、平成16年度から、介護が必要な高齢者や支援を要する障害者等が、住み慣れた地域で“ご近所”の力を借りて安心・自立して生活できるよう、「通い」「訪問」「泊まり」のサービスが一体となった居宅サービス提供の拠点を整備する2つの事業を実施されています。
 まず、「ご近所介護ステーション設置事業」は、民家等既存施設の改修による居宅サービス等提供拠点の設置に対し補助金を交付するもので、国が同様のサービスを「小規模多機能型居宅介護事業」として制度化するまで、住民ニーズに対応した先駆的な取組でした。
 「モデル介護支援ハウス整備事業」は、新築、増築又は改修等により低廉な家賃で入居できる優良な高齢者等共同住宅の整備を行う際に補助金を交付するもので、平成20年度までに9箇所の整備が進んでいます。

◆認知症患者とその家族への支援体制の充実について
 認知症高齢者が今後も増加することが見込まれる中で、認知症高齢者やその家族が安心して暮らせる地域づくりが必要とされていますが、平成17年度から、厚生労働省の主導により「認知症サポーター」を全国で100万人養成する取組が進められています。
 岩手県でも、認知症を正しく理解し、地域で認知症の人やその家族を見守り、支援する「認知症サポーター」の養成講座や、その養成講座の講師役を務める「キャラバンメイト」の養成講座が開催されています。「岩手県認知症対策アクションプラン」を作成し、認知症に関する意識啓発として養成講座を積極的に開催した結果、平成20年12月現在、キャラバンメイトを含む認証サポーター数の対総人口比は2.011%と、全国で1位となっています(全国平均は0.502%、京都府は0.881%)。
 また、モデル地区を選定し、地域住民が、地域の認知症に対応する医療や相談・介護等の情報を把握し、適切に利用できるよう「地域支え合いマップ」を作成し、援護が必要な高齢者等の状況把握や支援体制づくりに取り組んでいます。

岩手県議会 岩手県議会

【主な質疑】
 ・施設の安全対策について
 ・支援対象者の個人情報保護について  など


ご近所介護ステーション「めだかのデイサービス」・モデル介護支援ハウス「めだかの家」(岩手県盛岡市)

◆同施設における地域力を活かした在宅介護サービスについて
 岩手県単独の制度である「ご近所介護ステーション設置支援事業費補助金」と「モデル介護支援ハウス整備費補助金」の対象となった「めだかのデイサービス」と「めだかの家」を訪問し、代表者からお話しを伺いながら施設の視察を行いました。
 めだかのデイサービスは、通所介護(デイサービス)や訪問介護(ホームヘルパー)といった介護保険事業やショートステイや障害児(者)の託児・介護などの自主事業等を行っている施設です。
 地域の高齢者を守りたいとの思いで、平成19年3月に古民家を改修して開設され、土間にはストーブが置かれ、室内には掘りごたつもあり、利用者が気軽に利用できる「近所の茶の間」といった雰囲気となるように配慮されています。幼児から高齢者まで障害の有無にかかわらず、いつでも誰でも利用できることから、生活支援の場としての役割を担っています。
 めだかの家は、平成21年2月1日に住宅型有料老人ホームとして開設され、入居者がお互いに役割を分担し協力し合うという、長屋的な大家族の発想を基本とし、それぞれの入居者が望む自立した生活を送ることができる施設です。
 介護が必要になった場合は、地域の訪問介護等の介護サービスを利用しながら生活を継続することができます。

ご近所介護ステーション「めだかのデイサービス」・モデル介護支援ハウス「めだかの家」 ご近所介護ステーション「めだかのデイサービス」・モデル介護支援ハウス「めだかの家」
 めだかのデイサービスでは、膝をつき合わせて施設に対する思いをお聴きしました。  めだかの家は、一部に岩手県産の木材が使用されるなど、利 用者に優しく、自立した生活を長く続けられるような配慮がされていました。

【主な質疑】
 ・めだかのデイサービスにおける施設利用者の居住地との範囲想定について
 ・施設が提供するサービスの内容について
 ・就労スタッフの人数等について  など


東京都議会(東京都新宿区)

◆在宅緩和ケアの現状と今後の課題について
 京都府では、平成20年3月に「健やか長寿の京都ビジョン(京都府保健医療計画)」を策定し、がん対策として、がん診療連携拠点病院等を中心としたがん医療体制の充実等に取り組んでいます。
 東京都では、東京厚生年金病院内に「東京都在宅緩和ケア支援センター」を設置しています。ここでは、在宅療養において、がんによる痛みや精神的な苦痛等を和らげるための緩和ケアを、治療の様々な場面で切れ間なく受けられるよう、患者や家族に対し、情報提供や療養上の不安や悩みに関する相談等を行う在宅緩和ケア支援事業を実施しています。
 センターでは、このほか、患者や家族、一般の都民を対象とした講演会、医療従事者等を対象とした研修会なども実施されています。
 東京都ではこの他、「がん診療連携拠点病院」と「東京都認定がん診療病院」を整備しています。「がん診療連携拠点病院」は、質の高いがん医療の提供と地域のがん医療水準の向上を図るための拠点としての役割を担い、「東京都認定がん診療病院」は、拠点病院以外で拠点病院と同等の診療機能を有し、拠点病院の取組に協力する病院です。これら病院内に設置した相談支援センターについても緩和ケア等の相談・情報提供を行っています。
東京都議会  また、在宅緩和ケアを含む在宅医療について紹介した冊子「在宅医療実践ガイドブック−他分野融合型連携をめざして」を東京都医師会に作成を委託し、関係機関や研修会等で配布しています。イラストやマンガを多用し、内容のわかりやすさから、大変好評を得ているとのことです。
 今後の課題としては、各事業の更なる普及啓発、マンパワーの確保、拠点病院を中心とした都内各地域との更なる連携が必要との説明がありました。
                      
【主な質疑】
 ・東京都がん診療連携拠点病院の病院数及び東京都認定がん診療病院の認定基準について
 ・がんに関する情報提供の方法について
 ・患者や家族間で情報交換ができる場の有無について
 ・現在の日本の家族関係と終末期における在宅療養について、都としての今後の方向性について  など


東京都防災センター(東京都新宿区)

◆東京都の防災対策について
 京都府では、京都府地域防災計画に基づき、風水害や地震などの大規模な災害への備えを進めています。
 また、京都府総合的危機管理指針を策定し、危機管理体制を強化して、安心・安全な京都府づくりを進めています。
 東京都では、災害などの緊急事態に迅速かつ一貫して対処するため、情報収集や分析、対応策を立案する危機管理監を設置し、危機管理体制の確立に努めています。
 平成3年4月、現都庁舎の開庁時に、様々な災害等から都民の生命・財産を守り、都市機能の維持を図るため、防災機関の情報連絡、情報分析、災害対策の審議、決定、指示を行う「東京都防災センター」を開設しました。
 東京都では、災害が発生した際の初動体制として、夜間や休日等でも平日の勤務時間と同様に迅速な応急活動が実施できるよう、防災センター内に夜間防災連絡室を設け、複数の職員が待機したり、防災センター周辺に200戸以上の災害対策職員住宅を整備し、都内での災害発生時には夜間・休日を問わず直ちに参集できるようになっています。
 また、地震、風水害、大規模テロ災害、新型インフルエンザ等の対策として、それぞれの災害に対する被害を想定した上で減災目標を設定するとともに、区市町村・関係機関と連携した各種の訓練を行っています。
 このほか、今後の課題として、@減災目標を達成し、災害に強い東京都をつくること、A人材育成、情報収集体制の強化等災害対応力の強化、B国、近隣の県、市区町村、防災機関、企業等との連携の強化が必要であるとの説明を受けました。

東京都防災センター 東京都防災センター
 東京都防災センターは、都庁第一本庁舎の8階と9階部分が吹き抜けとなり、面積は413uです。
 2面の200インチスクリーン等があり107人が会議を行うことができます。  

【主な質疑】
 ・木造家屋が多い地区等における耐震対策について
 ・災害時のトイレ、食料等の確保対策について  など

 

防災・暮らしの安心安全対策特別委員会視察報告

  調査先     調査項目
管外調査
(平成20年8月27日から28日)
独立行政法人防災科学技術研究所(茨城県つくば市) 緊急地震速報等地震防災研究開発の成果及び利活用状況について
独立行政法人農林水産消費安全技術センター(埼玉県さいたま市) 偽装表示対応等食の安全に関する取組について
東京都議会(東京都新宿区) ○地域安全マップづくり推進事業について
○通学路等安全対策推進補助事業について

 

独立行政法人 防災科学技術研究所(茨城県つくば市)

◆緊急地震速報等地震防災研究開発の成果及び利活用状況について
 京都府では、活断層調査や地震被害想定調査の成果を踏まえ、減災につながる事項を体系的に整理し、達成方法や数値目標を明らかにした戦略的な「地震防災対策指針」について、府防災会議の専門部会等で今年度中の策定を目指し検討しているところです。
 今回、調査に伺った防災科学技術研究所は、平成19年10月から一般向けに実用化している緊急地震速報を気象庁と共同で開発するなど、地震災害に関する研究開発も行う防災科学技術の中核機関です。
 主に緊急地震速報の精度向上や迅速化を図ったり、全国に設置している3種の地震計(合計約1,900ヶ所)を活用した地震の被害想定や想定震源域の見直しを行うなどの調査・研究を行っています。
 また、家屋の耐震補強効果の実験などを行い、住宅の耐震化の必要性を情報提供するなど、防災意識の向上にも努めています。
 各家庭における火の元の始末やドア・窓の自動開閉などに緊急地震速報を連動させるシステム開発や、次世代緊急地震速報システムの開発などの研究を今後とも行っていくとのことです。

【主な質疑】
 ・緊急地震速報の地方自治体など受け手の活用状況について
 ・研究所と都道府県との情報交換等連携状況について
 ・地震観測データのリアルタイムな情報提供の状況について など
 
各種構造物の耐震性について実験できる大型
耐震実験施設を視察しました。

地震観測データセンターにおいて、各種地震観
測網の活用状況について伺いました。データは
リアルタイムで収集され、インターネット上で、公
開されています。また、気象庁や大学と相互に
データのやり取りを行い、地震調査研究業務の
円滑化に取り組んでいます。


独立行政法人 農林水産消費安全技術センター(FAMIC)(埼玉県さいたま市)

◆偽装表示対応等食の安全に関する取組について
 京都府では、食の安心・安全に関する取組として、「京都府食の安心・安全推進条例」に基づく年度別行動計画の策定・実行などの総合的な取組を推進するとともに、きょうと食品表示違反「0」推進事業による事業者の知識・意識の向上やリーダー育成に努めています。
 食の安全等に対する消費者の信頼を確保するため科学的手法による調査・研究を進めている農林水産消費安全技術センターに、調査に伺いました。同センターは、JAS法に基づく食品表示の監視等を行う独立行政法人として唯一の機関で、平成19年4月に農林水産消費技術センター、肥飼料検査所、農薬検査所の3法人の統合により発足しました。土づくりから生産・加工・消費までフードチェーン全体を通じた食の安全確保に、技術面で貢献しています。
 JAS法に基づく食品表示の監視として、原産地や品種、加工食品の原材料等の表示についての分析や立入検査の実施、また、食品表示110番を設置して消費者等から食品表示に関する疑義情報等の収集などを行っています。
 たび重なる偽装表示や不適正表示、JASマークの不正使用が発生する状況で、農林水産省や都道府県との連携を強化して対応したいとの話がありました。

【主な質疑】
 ・健康食品への対応について
 ・食品偽装問題が多発している理由について
 ・食品偽装に対する検査体制の充実・強化の取組について
 ・食品偽装対応における都道府県や市町村との連携について など
 
食品表示を判別するためのDNA分析など、分析手法やその効果について説明を受けました。


東京都議会(東京都新宿区)

◆地域安全マップづくり推進事業について
◆通学路等安全対策推進補助事業について
 京都府議会では、平成16年に、府議会初の議員提案による条例「京都府犯罪のない安心・安全なまちづくり条例」を可決しています。今年度からは、犯罪を発生させない地域環境づくりのため、府民協働による割れ窓理論実践運動や子どもの危険回避能力向上を図る地域安全マップづくりに向け講習会を実施するとともに、廃止交番跡を活用した地域防犯活動拠点づくりなどに取り組んでいます。
 東京都では、犯罪被害防止に有効とされ、犯罪の起こりやすい場所に着目した「地域安全マップづくり」を都内全小学校で実施することを目指しています。また、犯罪抑止効果があるといわれる青色防犯パトロール活動を積極的に支援しており、それらの取組状況について調査に伺いました。
 地域安全マップづくりを普及させるために、区市町村・警察・学校の関係者が一体となり作製指導員の養成講座を実施したり、児童が行うマップづくり授業を小学校教員等に公開する取組などを行っています。
 また、青色防犯パトロールを普及させるために、その効果の検証を踏まえ、地域団体が自主防犯パトロールに使用する車の青色回転灯等の購入経費の一部を補助したり、活動マニュアルの作成や活動状況のPRに努めています。

【主な質疑】
 ・地域安全マップ専科参加者の状況について
 ・地域安全マップの東京都内小学校への普及状況について
 ・地域安全マップの地域での活用状況について など
   
都内市区町村の取組も交えながら話を伺いました。