議会って何してるの


これは綾部市議会本会議場です。一般的な議場ですが変だと思いませんか?

市会議員の活動は多彩です。しかし主戦場は議会です。議会は一定のルールを作って論争や決定をしています。私のコメントも入れて説明します。


日曜議会

市議会と執行機関

市議会の開催

議会の日程

本会議議案審査

本会議質問への道

常任委員会

特別委員会

総括質疑

議会運営委員会

請願・陳情

市道認定基準

市議会の傍聴

ブッシュ大統領へ抗議
プーチン大統領へ抗議


 

北朝鮮ミサイル発射に抗議する緊急決議


 我が国政府の発表によると、

5日未明より7回にわたり、北朝鮮から弾道ミサイルが発射された。

 同国は、平成

10年8月、我が国を通過するテポドン1号を基礎とした弾道ミサイルの発射を行っており、今回、我が国を含む関係各国によるかねてからの警告にもかかわらず発射を強行した。

 このことは、平成

14年9月の日朝平壌宣言に反するとともに、昨年9月の六者会合の共同声明とも相容れない国際法上聞題のある暴挙であり、大惨事につながりかねない極めて危険な行為であると認識せざるを得ない。

 特に、綾部市は、世界連邦都市宣言第

1号都市として市制施行以来一貫して世界の恒久平和の実現を訴えてきた。今回のこのような暴挙は、日本と環日本海諸国が平和と安全を希求していく上で、極めて遺憾な行為であり、厳重に抗議するものである。

以上決議する。

平成

18年7月6日

京都府綾部市議会


対イラク戦争計画をただちに中止し、国連憲章枠内での 平和的解決を求める決議

 アメリカ政府は、3月18日午前10時(アメリカ時問17日午後8時)にブッシュ大統領の全米むけ演説で、イラクのフセイン大統領が48時
間以内に亡命することを求め、これに従わないかぎり、軍事攻撃を開始するという最後通告を行った。
 同時に日本政府は、このアメリカの軍事攻撃に、ただちに支持を表明した。

 この戦争計画は、イラクの大量破壊兵器問題について、国連の査察による平和的解決の取組が、固際杜会の大多数の支持のもとに、
本格的な軌道に乗りっっあるとき、イラクの疑惑を解消する姿勢の欠如と、それを力づくで断ち切ろうというところに起因するものである。

 綾部市議会は、全国に先駆けて国際的な平和を基調にした「世界連邦都市宣言」自治体として、世界の核実験にも抗議を行ってきた。

 また、昨年12月綾部市議会においても「アメリカのイラク攻撃に反対し、国連憲章に基づく平和的解決を求める意見書」を全会一致で可決した。
 その趣旨を基に、今回のイラク戦争計画をただちに中止し、国連憲章枠内での査察の継続・強化と平和的解決を図るとともに、イラクは誠実に査察に応じることを強く求める。

以.上決議する。

平成15年3月19日
                       京都府綾部市議会

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綾部市議会では3月19日、少々急で荒業でしたが臨時本会議を開き、下記の決議をしました。

マスコミ各社にも連絡しましたが、急な取り組みでしたので記事になるかはわかりません。しかし、皆さんには綾部市議会の
姿勢をご理解いただきたくお知らせします。

日曜議会
 
今年も3月議会本会議一般質問初日は「日曜議会」を開催します。
日曜議会は今年で3年目。3月11日日曜日午前10時から、3会派の代表が質問をします。
これは、より多くの方が議会に訪れていただくよう、特に平日は仕事で傍聴できない方々のためにという趣旨で開催します。
傍聴手続きは議場入り口で住所氏名を書くだけですので簡単。
私の会派「新政会」は白波瀬均議員が代表質問をします。ぜひ、お越し下さい。

市議会と執行機関

 市議会は、市民による公選で選ばれた議員で構成され、市長から提案された議案等を審査し、市の意志決定をする議決機関です。
市議会で決定したことを具体的に実行するのが、市長、教育委員会などで、これを執行機関と言います。
 この議決機関である「議会」と、執行機関である「市長等」が、お互いの立場から均衡とけん制を保つことにより、市政が公正・公平に運営されます。 

市議会の開催                                

 定例会は1年に4回、3月・6月・ 9月・12月に開かれ、必要に 応じて臨時会を開きます。特に3月議会は当初予算、9月議会は前年度の決算が上程されます。
 年4回?楽なもんや・・・とはいきません。次の議会に向けて自分のテーマを決めて調査研究をします。テーマは自分で思いつくものや、時流の中で話題や問題になる点。それに一番多いのは議会報告会や街角で市民の皆さんから指摘されるものです。このテーマを本会議で質問・提言する場合は現状、問題点、本来あるべき姿、質問・提言などを文章にまとめます。(ここから先は本会議質問への道をご覧下さい)
 それ以外に最も多いのが、市道改修など日常生活にかかわる改善要望への対応。そして自分が係わる町づくりやボランティアなど活動は多彩です。市議会開会中の方が時間はゆっくり流れます。

議会の日程                                 


 議会の日程は議会運営委員会で決定します。定例議会のほぼ同じパターンですから紹介します。

@本会議議案上程の一週間前に市長が議会運営委員会に提出議案の説明をします。この後記者発表及び議員の自宅に議案を送付します。
A本会議議案上程−議会開催初日に本会議場で市長が議案の提案理由の説明を行います。
B本会議一般質問−Aから2日間を開けて本会議場で3日間、
議員が市政全般にわたって質問をします。ここでは本来市長の施政方針を論ずるべきですが、担当課に電話で聞いたら良いようなことや、重箱の隅をつついたような質問が出るときがあります。
C
予算審査特別委員会総括質疑−本会議質問を補完することを目的に、事前通告なし何でもありの質疑討論を丸1日を使ってします。
D
常任委員会−2日を取り、初日に総務委員会、二日目に文教厚生委員会と経済建設委員会を開催。主に条例案や請願・陳情を審査。
E予算審査特別委員会−議員全員でその議会に提出された予算を審査し賛否を採決します。提出された議案の多さに応じて2日から5日位の日程を決めます。
F議会運営委員会−審査した議案の結果をもとに、本会議最終日の日程を決めます。
G本会議最終日−市長から提案された議案を審査した委員会の代表が審査の経過と結果と報告し、議員の賛否を問います。

   
本会議議案審査

 議案などを審議し、議会の最終的意志決定をする最も重要な会議です。議案は初日に市長から提案理由の説明と共に上程され、委員会の審議を経て、会期最終日の本会議で議員の半数以上の賛成をもって議決されます。
 
 この最終本会議では委員会での審議経過の説明や、議案の賛否を問うときの賛成・反対の討論などがあって議会の審議内容を知るには、この議会最終日の本会議が一番よくわかるのですが何故か傍聴はほとんどありません。

本会議質問への道                           

 
 定例会では、議案審議の他に市長や教育長などの市政運営に対して議員が質問をする一般質問などを行います。主に議会傍聴があるのはこの本会議一般質問です。・・・ではこの質問に至るまでを説明しましょう。


@議員は所定の質問通告書に題名程度の質問内容を記入し質問日の3日前までに議会事務局に提出します。

A議会事務局は議員の質問内容を所轄の担当部署へ伝えます。

B担当部署は議員に質問の詳細について聞き取りを行い、これを持ち帰って答弁書を作ります。

C議会は議員の質問順位を会派代表者の抽選で決めます。例えば、自分の会派から3人の質問者があれば、3本引いて,その順番が3番、8番、10番だとすれば、その場で即座に誰が3番、誰が8番・・・と会派代表者が質問議員の名前を入れます。

Dこの抽選の結果を各議員に伝えると共に一覧表を作成します。これが本会議場で渡したり、新聞に掲載されるものです。

Eさて本会議一般質問当日です。抽選で決めた順に議長の発言許可により登壇します。(これが市政壇上かな?)
F一回目の質問は30分以内で、大体の議員は念入りに作文した質問を読み上げています。

Gこの質問に対して市長はBで作成された答弁書を中心に応えますが、市長などの答弁には時間制限がありません。

H議員は1回30分の質問を2回出来ると取り決めていますので、市長の答弁に対して今度は自席から2度目の質問をしますが、このときは多くの場合原稿を準備せずに項目だけをメモして質問をしますので、「ほんで」とか「そやけど」など日頃の話し言葉が飛び出します。
市長答弁の2度目は議員の質問が答弁書にないことなどもありますので、何が飛び出してくるか楽しみなこともありますが、くどくどと長くなるとイヤになるときもあります。

私の考え
形より中身の論戦を
 この質問方式は一括質問・一括答弁の一括方式ですが、私は本来、一項目ずつの一問一答方式が良いと主張しています。

執行部と議員は向き合って論戦を
 また、議会の形は国会と同じ様な作りになっていますが、議長席が執行機関(市長や部長)の中に入って議員の方を向いているのはどうもおかしい。

 そして、議員も第一回目の質問を中央の壇上から議員に向かって質問をしますが、これもおかしい。議員は議員席の前列あたりに質問席を設けて市長に向かって質問すべきだし、議長席は両方を右左に見るように真ん中にあるべきです。
委員会                              

 議案などを効率的・専門的に審査するために、常任委員会や特別委員会を設置しています。

常任委員会

 法律と条例に定められた、総務、経済建設、文教厚生、の3つの委員会が設置され、条例などの議案や市民から提出された請願書の審査のほか、所轄事項の調査を行っています。現在綾部市議会は議員定数22人ですからひとつの委員会に7人(議長を除く)。賛成反対同数の時は委員長が決します。

特別委員会                                

 特定の案件を審査又は調査するため、必要に応じて議会の議決により設置され、現在、由良川水系対策、京都縦貫自動車道等建設促進、住宅工業団地の3つの委員会があります。また、予算や決算を詳細に審査するため、議会ごとに予算(決算)審査特別委員会を議員全員で構成します。

総括質疑(正しくは予算審査特別委員会総括質疑)

 綾部市議会独特の方法で、本会議の補完的な論議をする場を作っています。この委員会には議員全員と市長始め市役所の部・課長全員、合計100名程度が出席し、市政運営に係わる全般について(つまり何でもあり)事前通告なしで質疑応答をします。
 この総括質疑はどんな質問が飛び出してくるか楽しみな委員会です。答弁する側も本来自分の仕事ですから、どんな質問にもすらすらと応えられて当たり前ですが、最近は各議員に「どんな質問をされる予定ですか」などと聞いて回っています。
本会議よりこの総括質疑の方が生活に密着したものが多くありますので傍聴はお奨めです。

議会運営委員会                            

 会議の運営や会議規則・委員会条例などに関する事項、それに議案などの処理方法等の審査をするために設けられた委員会です。この議会運営委員会の決定によって議会審議が進められます。

請願・陳情

 市民は市に対する希望や要求を請願書・陳情書として議会に提出することができます。
請願には紹介議員が必要で提出されれば所轄の委員会で審査し、本会議で採択・不採択を決定します。引き続いて審査が必要な場合は継続審議となり次の議会まで持ち越されます。陳情は紹介議員はいりませんが、委員会ではほとんどの場合、議員に周知される程度に止まります。

 綾部市議会の場合、請願として一番多いのが道路に関する「市道認定」や「道路整備」に関わるものです。しかし、市道認定や道路整備は議会が請願を採択したら実行されるものではありません。これは、15年以上前に市議会で「議会で請願採択されたものは重視する」旨の発言があってから市道認定等の請願に拍車がかかりました。
 
 本来、綾部市が市民生活に必要な道路として主体的に認定したり整備をするもので、市は必要と判断した道を市道認定議案や道路整備予算として議会に提出し、議会がこれに賛成すれば実行します。

その認識を持っていただいた上で、議会が市道認定の請願を審査する場合に基準としている規定を掲載します。

       
    綾部市市道認定基準
(目的)
 第1条 この基準は道路法(昭和27年法律第180号)第3条第4項に基づく、綾部市市道(以下「市道」という。)の認定について、同法第8条に規定するもののほか必要な事項を定めることを目的とする。

(認定基準)
第2条 認定基準は、国道、府道以外の道路で次の各項の一に該当するものとする。
 (1) 道路幅員が2.0メートル以上で、当該道路敷地が市に帰属可能なもののうち、次の各号の一に該当するもの。
    (イ)市道以上の公道(以下「公道」という)間を連絡する道路。
    (ロ)公道と公共施設を連絡する道路。
    (ハ)公道と複数の人家を連絡する、若しくは、人家1戸と連絡する延長100メートル以上の道路。
 (2) 都市計画法、土地区画整理法により建設された道路。
 (3) 綾部市開発指導要綱の適用を受けた開発区域内の道路で、市への引縦ぎ協議が整ったもの。
 (4) ほ場整備事業、農道整備事業、林道開設事業等により建設された道路で、既存の市道が付替となったもの、または、第2条(1)項(ハ)号に該当し、外に連絡する公道のない場合。

市議会の傍聴

 本会議は傍聴人受付簿に住所、氏名、年齢を記入し自由に傍聴することができます。常任・特別委員会は一議員一名のみの紹介による傍聴券で委員長の承認を得て傍聴することが出来ます。傍聴とは文字通り「傍聴」で、発言したくて手を挙げても議長は当ててくれませんし、ヤジを飛ばしたり、拍手をするのも禁止になっています。
ジョージ・W・ブッシュ大統領へ抗議文

プーチン大統領へ抗議文

 ロシア連邦
  ウラジミル・プーチン大統領 閣下

 綾部市は、日本で最初に世界連邦都市宣言を行った自治体であり、市制施行以来一貫して世界の恒久平和の実現を訴えてまいりました。
 さて、貴国が8月28日から9月3日までに3度にわたり未臨界核実験を実施したことは、世界の恒久平和を求める人々の願いを無視した暴挙であり、厳重に抗議するものです。
 このことは、世界各地で進められている、世界平和への取組に背く行為であり、誠に遺憾であります。未臨界核実験は、核爆発を伴わず、包括的核実験禁止条約(C T B T)に違反しないとはいうものの、同条約を形骸化するものであり、核拡散の危険性を高め、核軍縮傾向にも悪影響を与えるものであります。
 貴国をはじめ核大国は、世界中の人々の、核兵器のない平和な世界の実現を求める切なる願いに真摯に耳を傾け、核兵器廃絶に向けて、今後いかなる核実験も繰り返すことのないよう強く要請する。

   2000年9月5日  綾部市長・綾部市議会議長(連名でロシア大使館に送付)

核実験が行われる度に、同趣旨の抗議文を送付しています