視察報告

2001年5月7日岩手県水沢市の水環境への取り組み
2001年5月8日山形県最上町の高齢者福祉の取り組み
2001年5月9日宮城県仙台市の市民活動サポートセンター
2002年2月27日〜28日 長崎県北松浦郡小値賀町
神戸の「北野工房のまち」と「伊丹市のTMO」
2005年7月26日〜28日 文教厚生委員会視察
2005年7月29日〜30日 鳥取自立塾研修
2006年2月24日 玉名TMO・高瀬蔵

平成18年2月24日   玉名TMO・高瀬蔵  
 菊池川の水運を利用し、コメの集積地として栄えた玉名市高瀬地区。明治期に建てられた瀬蔵は、店舗兼住宅と土蔵が表の商店街から高瀬裏川まで棟続きとなった造りで内部には往時をしのばせる太いはりと柱が残っています。

 昭和40年代ごろまで、高瀬には店が軒を連ね、祭りになると人がごった返すほどのにぎわいを見せていましたが、この計画を始めた頃には、空き店舗率が16.4 %に上っていました。

 
瀬蔵は、市が中心市街地の活性化策を模索していた2000年(平成12年)に所有者から寄贈を受け、市から玉名TMO に認定されていた玉名商工会議所が再生活用計画を策定し、国の認可を受けたのを機に昨年八月改修工事に着手されました

 よみがえった瀬蔵は木造一部二階建て延べ約六百六十平方b。約二百人を収容できるイベントホールや飲食店三店舗、展示スペースなどを備える蔵に生まれ変わりました。コンセプトは「くらしの文化継承と創造拠点」。

 瀬蔵の改修工事が始まった16年8月。
玉名TMO (まちづくり機関)は、着工に平行してNPO 法人「瀬蔵」を立ち上げられました。
  
 中心市街地活性化法ではこれまで、TMO となれるのは商工会議所や第三セクターに限られており、玉名でも商工会議所がTMO として市の認定を受け活動してこられましたが、法改正で本年度からNPO 法人にも参加の門戸が開かれました。

 NPO 瀬蔵は、中小企業庁のいう「市民のノウハウをまちづくりに生かせるよう法整備した」と言う流れを先取りした形となっています。

 NPO の会員は現在、約140人。200人を目標に募集している。これまで音楽、文化、イベント、まちづくり推進部の4部会が月1回の会議で計画を練って実行されています。

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 しかし、この中心市街活性化法などの「まちづくり3法」は2006年4月の国会で改正され、今日までのTMO計画は白紙化になります。

 改正中心市街地活性化法で新たなまちづくり計画を進めなければなりません。
万田炭鉱館
近代化遺産 国指定重要文化財・史跡 万田坑
万田炭鉱館

 玉名市高瀬蔵の視察を終えて飛行機の出発まで時間がありましたので福岡県の大牟田炭鉱科学館と荒尾市の万田炭鉱館で、かつて産業発展の原動力となった炭鉱の記念館を訪ねました。

 特に万田炭鉱館では、短時間にも拘わらず語り部・岩本茂徳さんから、万田坑の歴史、文化、教育にわたり丁寧な説明を受けました。

 岩本さん、ありがとうございました。
万田炭鉱館

 JR大牟田駅から車で約15分、旧万田抗跡、万田公園に隣接した場所に、 昭和26年(1951)閉抗した万田抗が国の重要文化財になったことを機に建設された、 万田炭鉱館があります。 

 館内には荒尾や万田抗に関する道具や資料が展示されている他、 研修室や多目的ルームがあり、炭鉱の様子を後世に伝えます。

熊本県荒尾市原万田213番地
TEL:0968-64-1300 入館無料
 
2005年7月26日〜28日 文教厚生委員会視察

7月26日 福島県郡山市

 初日は台風を従えて伊丹空港から福島空港へ。視察目的は福島県郡山市立湖南小中学校の「小中一貫教育」と「郡山市小中学校英語教育特区」です。

 猪苗代湖の南側にあった5つの小学校を統合し、湖南中学校と校舎を一体化させ小中学校の9年間を見通した教育課程を編成するなど全国に先駆けた公立での「小中一貫教育」を平成17年4月から実施されています。

 校長は一人、教頭は小・中それぞれに1名づつ、職員室は小中一所。この計画がスタートしてから4年間、準備を進められてきた斎藤義益校長の熱意と誠意あふれる姿勢には感心しました。ここにも「熱い心」がありました。

 英語教育特区では、英語を母国語とする外国人を臨時免許状による講師として採用し、実践的なコミュニケーション能力の育成を図る教育が実施されていました。日本の英語教育は失敗したと言われる中、新たな試みが行われています。


7月27日 群馬県館林市

 電車を乗り継いで群馬県館林市へ。途中、久喜駅では15分間のコーヒータイムでしたが全国議長会のアメリカ・カナダ視察で知り合いになった久喜市議会議員の角田礼子さんに会うことが出来ました。

 館林市の「地域福祉計画」の巻頭文に「みんなの願いは、生涯、住み慣れた地域で安全かつ快適な生活が送られることです」とありました。特別な表現ではありませんが自然に同感できる姿勢が現れています。また、社会福祉の変化について「制度から支援」「措置から契約」と、うまく整理されていました。

 館林市での副産物ですが、なんとあの宇宙飛行士「向井千秋」さんの出身地でした。そこで「向井千秋記念子ども科学館」を視察に追加しました。
向井さんと背比べ スペースシャトルで使った道具

7月28日 群馬県多野郡鬼石町

 平成17年に国会に提出された介護保険法改正案では「筋トレ」が話題になっていますが、群馬県多野郡鬼石(おにし)町では平成13年から「筋トレ」で介護度を改善する取り組みが行われています。



 トレーニング終了後、皆さんとお話しすることが出来ました。話の内容もさることながらとにかく「元気印」。生き生きと「筋トレ」の良さやそれに伴う楽しみを語られる高齢者の皆様の笑顔がこの事業の成果を物語っていました。


私も「筋トレ」を体験しましたが、正直、きつかった。
視察先まで出向いてご挨拶をいただいた関口茂樹町長様、櫻井定男町議会議長様、石井竹則厚生文教副委員長様の丁寧な対応に感謝します。 
 
鳥取自立塾

  7月29日 鳥取県鳥取市

 福島県、群馬県の視察を終えて自宅一泊のあと鳥取市へ向かいました。参加するのは「鳥取自立塾」。メンバーは白波瀬均、森義美、塩見麻理子、そして私の4人で、国道9号線を一路鳥取へ向かいました。

 会場は鳥取県立県民文化会館で塾長片山善博鳥取県知事の挨拶から始まりました。
 
  はじめの特別講演は「地域の民主主義から始まる日本の再生」と題して、北海道大学大学院法学研究科教授 山口二郎氏。

 続く分科会は

◇ 第1分科会 都市の自立、地方の自立 東京都武蔵野市長  土屋正忠

◇ 第2分科会 教育改革 愛知県犬山市長    石田芳弘

◇ 第3分科会 市民の起業と地域づくり 千葉県我孫子市長  福嶋浩彦

◇ 第4分科会 住民による自治運営 埼玉県志木市長    穂坂邦夫 

◇ 第5分科会 行政とNPOとの協働 日本NPOセンター常務理事   早瀬 昇

◇ 第6分科会 憲法と地方自治 鳥取県知事     片山善博
 

 私たち一行は旧知の前埼玉県志木市長 穂坂邦夫氏の第4分科会へ。

 市民委員会や行政パートナー制で全国的に評判になり私も志木市へ伺って穂坂市長と長時間話をさせて頂きましたが、なんと、1期4年で勇退をされました。4年間でこれだけのことが出来ることも学びました。

 7月30日

 鳥取自立塾最終日は「地方からの自立」と題しパネリストの自立に向けた実践例等を交えながら、地域が自立していくための方策等を総合的に議論するパネルディスカッション。

 コーディネーター
/鳥取県知事 片山善博

 アドバイザー  
/北海道大学大学院法学研究科教授               山口二郎

 パネリスト   
 /岩手県知事 増田寛也
/千葉県我孫子市長  福嶋浩彦
/石川県金沢市教育長 石原多賀子

で行われました。

 増田岩手県知事からの林業振興の方策、ペレットストーブ。福嶋千葉県我孫子市長の明確なまちづくり戦略と税収に合わした人件費込みの予算編成。日本の英語教育の失敗を指摘する石原金沢市教育長。さらに、自治体経営を国基準で行うより住民基準で行う下請けマインドからの脱出など地方自治体の「自立」をテーマにした討論は中身の厚いものでした。

 これからのまちづくりは、国からの縦関係より地方自治体同志の横のつながりに注目した方が学ぶことが多いと実感しました。

 この5日間の視察と研修は、私自身の政治活動に大いに刺激的でした。

 

 

マーケティングネットワーク夢市場の柏原容子さんに誘われて
神戸の「
北野工房のまち」と「伊丹市のTMO」を視察に行ってきました。

「北野工房のまち」誕生の経緯
 1、 全国的な趨勢ですが、ここ神戸でも少子化が進んでいます。旧北野小学校も‘96年(平成8年)の閉校時には全校生徒数が119名となっていました。
 また、神戸は‘95年(平成7年)に阪神・淡路大震災に見舞われました。旧北野小学校も大きな被害を受け、二棟あった校舎の一棟が使用不能になってしまいました。
 旧北野小学校は、この児童数の減少と震災被害により、隣接する二小学校との統合が決定され閉校となりました。
 
 2、 ●校舎の保存を望む声
  旧北野小学校は、1908年(明治41年) に開校され、閉校時で87年の歴史を誇る由緒ある小学校でした。その歴史の中で多数の卒業生を送り出してきました。それだけに閉校を惜しむ声が強く、思い出のいっぱい詰まった校舎を保存して欲しいという要望が持ち上がっていました。
 3、 ●トアロード復権の拠点に
  一方、北野地区と旧居留地を結んで南北に走るトアロードは、”神戸のハイカラ文化”発祥の地でした。神戸の代表的な観光スポットとなっている異人館街はかつて外国人が生活した街、海岸通り一帯の旧居留地はオフィス街、そしてトアロードが通勤路でした。
 進取の気風に富んだ神戸っ子は、トアロードを行き来する当時の外国人のライフスタイルを積極的に自分たちの生活に取り入れ、洋服・靴・コーヒー・洋菓子・洋家具・ジャズ・映画・野球・ゴルフ等々の多くのハイカラ文化を日本中に発信してきたのです。往時、トアロードは神戸のメーンストリートでした。
 往時の繁栄をもう一度と、トアロードの復権を願う商店会の皆さんからは、その拠点にという声が上がっていました。
 
 4、 ●「工房のまちづくり」の提唱
 また、これらの声とは別に、大量生産、大量消費の時代の中で、これに飽き足らない生活者の間からは、「作り手の顔が見えるモノ」「手の温もりが感じられるモノ」への希求が高まりをみせています。財団法人神戸ファッション協会の異業種交流会の中で、このトレンドに強い関心を寄せていた人達が集まって、「工房のまちをつくる会」が発足され、「工房のまちづくり」を提唱していました。
 
 
 5、●検討懇話会の発足
  さらに、神戸市が、かねて閉校後の旧北野小学校の活用法を検討していたこともあり、‘97年(平成9年) 4月、神戸市、地元住民団体、地元業界団体、(財)神戸ファッション協会、神戸商工会議所が集まり、神戸大学・吉田教授を座長に「北野小学校暫定活用検討懇話会」が設けられました。その中で議論が重ねられ、
 (1)校舎は、地元住民、観光客、一般市民をターゲットとした「神戸ブランドに出会う体験型工房」とする
 (2)校庭は、神戸の代表的観光スポット・異人館街を控えながら、北野地区に観光バスの駐車場が無かったということもあり、観光バスの駐車場として活用する
という構想がまとめあげられました。
 
  この構想を基に、神戸市、(財)神戸ファッション協会、(財)神戸市都市整備公社によって、具体計画がまとめられ、‘97年(平成9年) 11月には改修工事が着手され、同時にテナント募集も開始されました。
 この後、‘98年(平成10年) 3月、入居テナントの決定、同6月末には各テナントの内装工事を完了し、7月11日にグランドオープンを迎え、誕生に至っております。
詳しくは

http://www.kitanokoubou.ne.jp/index.asp

「北野工房のまち」テナント会事務局
財団法人 神戸ファッション協会
平原 實
E-Mail:hirahara@kfo.or.jp
〒650-0046 神戸市中央区港島中町6-1
TEL:078-303-3123  FAX:078-303-3122
 
長崎県北松浦郡小値賀町  http://www.ojika.net/index.html 詳細は小値賀町のホームページへどうぞ 

2004年2月16日9時過ぎ野崎島で高瀬さん発見、そして西本さんとツーショット。

   2月27日10時30分、長崎空港に降り立ち乗り継ぎのアイランダー8人乗り飛行機は濃霧のため欠航。急遽、高速艇で小値賀島へ向かうことになり、佐世保港鯨瀬(ほげせ)ターミナルへ移動。ありかわ8号で小値賀町へ入りましたが、到着は17時前となり午後に予定していた野崎島への上陸は28日に変更しました。

 いきなり、自然の洗礼を受けての小値賀島への上陸でしたが、島の宿命を何の抵抗もなく納得できる不思議な自分に出逢っていました。

 前日の夕食では、西本さんをはじめ、町会議員、役場職員の方も交えて、島のこと、自然学校のこと、人口問題、島の生活、市町村合併のことなど多くを語り合うことが出来ました。

 言うまでもないことですが、刺身あり、珍味ありで魚貝類のおいしいこと。

西本五十六さん。

 京都府でまちづくりグループのリーダーとして活躍していましたが、突然「島の自然学校」に応募。90人の中から1人がえらばれて「ながさき・島の自然学校」事務局長に。私の山家小学校時代の同級生です。



 民家が見えますが、住民は西本さん一人と野鹿500頭。かつては人口600人の島でした。(写真右下は同行の白波瀬綾部市議会議員)
小値賀島から野崎島への定期便は12回28日小値賀港朝7時25分の船で野崎島に上陸しました。
 
 なんと西本さんが定期船の船長さんに数分で帰ってくるから待ってほしいと交渉。しかし、野首天主堂や自然学校まで行く時間はありません。野崎島ワイルドパーク入り口まで行って帰ってきました。

柵は人間を囲うためのもの。九州鹿は島の中で野性のまま生活をしています。

自然学校と野首天主堂


私がつくるながさき島の自然学校       西本 五十六

 私は、この数年間に取り組んで来ました各種の「地域づくり活動」を貴重な経験として、この度の「ながさき島の自然学校」にその夢を実現に向けて精一杯の力を注いで見たいと思います。
 <町民・島民全員が参画する持続性のある自然学校>
 <地域の資源を再発見しこれを生かした環境づくりや環境教育の楊>
 <都市交流による滞在型体験自然学校>
 <生き生きとした活力ある島文化共和国の創生>

 「ながさき島の自然学校」の目指すべき方向として、20世紀に積み残した「大量生産・大量消費・大量廃棄」の閉塞状況にある流れを、新しい世紀では「循環型で持続性のある日本の原風景社会の構築」を目指し、新しい流れを発信するモデル地域にしたいと考えます。

 21世紀を担う次の世代である子供達や、都市生活に疲れた都市住民を中心に机上の学習では無く「五感」を大切に体現する場を地域住民と共に取り組んで見たいと思います。その為には、具体的な施策を計画的に推進しなければなりませんが、その第1ステップとして「地域資源の再発見・再発掘」を行ない、同時にこれらを情報発信先である「子供達や都市住民との交流ネットワーク化」が必須と考えます。

・日本島嶼学会を始め、近隣の大学研究部門や環境系NPOとのタイアップ
  により多岐にわたる各部門から広く人材を集め「地域資源データベース」を整備。
・子供エコクラブ等理解を得られやすい団体との連携により、「デザイン・スクール」的なネットワークを構成し醸成する。
・地域住民の方々が持つ文化・歴史・生活を伝える為の「青空学芸員」的な地域住民が主体の人材の発掘とその人材情報整理を行なう。

この様なステップを踏む中で、自然学校がイベントの為のイベントでは無く「ワークショップ」や「グランドワーク」等の手法を用いた継続した形態で取り組む必要があると思います。

この種の事柄を私一人では出来ない訳ですから、インターネットを始めとする情報収集やネットワーク化、情報発信を『人と人のネット』として大切にしてこれら自身も大きな資源であると認識しなければなりません。

 一方では長年の島文化の弊害とも言うべき新しい価値観を認めない事も現実には存在するやもしれませんが、「地域が主役」と言う原則を忘れずに粘り強く取り組む事が求められるとも考えます。

平成6年には久留米市から林間学校として子供達が訪れるなど年間1,800人も利用している等の実績を大切に、これらのノウハウや資産を生かしながらより新たな施策を継続酌に実施する事も重要と考えます。
地域の子供達と都市の子供達との相互交流の場作り等も必要な事と思われます。総務省が創設検討中の「わがまちづくり支援事業」等も視野に入れ、可能な限りソフト中心の「金を掛けない」「手間を掛ける」自然学校であるべきとも思います。島の自然学校が市町村を超えた展開になればとも思います。

人と人の交流により、地域住民と交流者が共に「共生関係」「協働関係」を持つ事により、やがて自然発生酌に「UIJターン」が生まれる事でしょう。
又、そこに住む地域住民が生き生きと「生甲斐感」を持って生活出来る、新しい島共和国が誕生する事になるでしょう。

 世代間交流や地域住民と都市住民の交流が普段着で気軽に実現出来る「場」の提供になれば、まさしく「日本の原風景」そのものが再現出来たと言っていいのではないでしょうか。

平成9年に「lターン」第1号として女性が来島されたと聞きますが、私は野崎島への永住第1号希望者として決意致しております。昭和30年代には人口650人もあったと聞きます.21世紀の初頭には野生鹿と同等の人口が生まれ、やがて何時しか「野首天主堂」で新年のお正月を島民全員で迎えられる様なそんな風景を抱いております。

海と空と風だけでつくられているような爽やかな島に、生き生きと暮らす人達が一人でも増えて、そこに「桃源郷」が永遠に現存する、、、そんな「夢」を描いております。
                                      以上

 野崎島の中心平地。このなだらかな低地に「自然学校」やおぢか国際音楽会を開催する「野首天主堂」があります。

 私は野崎島を「小さな島」とイメージしていましたが、とんでもない。南北6Km東西1.6Km面積7.36平方Km、標高は不明でしたが大きな山を持つ、大きな島です。

この島を舞台に交流人口増加をプロデュースできる西本さんはすごい!

 小値賀町内の現地視察をしたいと依頼しました。よくある現地視察は建物・施設を見せていただくのですが、西本流視察は「自然」でした。唯一施設は、漁協の養魚施設。愛宕山園地を始め綺麗に整備された公園、高地から見る島々、水が澄み切った海水浴場、村々にある漁港、日本の松百選に選ばれた姫の松原、そして小値賀島の助け合いの心を感じた自力更生の島。写真は、赤浜海岸公園、なんと!砂が赤いのです。
 島の財産は自然。何も引かない、何も足さない自然の良さを知ってほしい。見ていただきたいのは、施設でなく自然です。と、自信に満ちた説明に議員全員がうなずくばかりでした。
 今日も飛行機が飛ばないかもしれない。そんな心配を胸に小値賀空港に行きました。すると、小値賀地方は大丈夫ですが長崎地方の天候が原因で今日も飛べない。と言うことになり万事休す。せめて、乗るはずだった飛行機と写真を撮りたいとお願いをして、滑走路に止まっているアイランダー8人乗り飛行機の前で記念写真。

 結局、空港近くの大村市のビジネスホテルに追加一泊。翌朝8時発の飛行機で伊丹空港に帰りました。

   
   
視察第1日目は岩手県水沢市。子供達を中心にした水環境の取り組みを視察しました。
 
子供に認定書を発行し水を愛する心を育てる施策がとられていました。

川の健康診断士に認定された子供は調査結果を報告。600人の報告書が集まっていました。

 
2日目 5月8日は山形県最上町の高齢者福祉を視察しました。

最上町ウエルネスプラザ


ここには、病院、健康センター、在宅支援センター、特別養護老人ホーム、高齢者福祉センター、健康クラブなどが複合され、病院らしくない雰囲気だけでなく、元気老人作りや町民の健康づくりの拠点としての施策が充実されていました。


説明をしていただいた加藤福祉課長。控え目な中にも自信があふれていました。

・多くの方が視察に来られるが、私達は特別なことをしているとは思っていない。
・高齢者比率を下げることは難しいが元気老人を多くすることは可能。
・寝たきりや障害のスタートは病院。つまり、退院後安静のために寝かせてしまうとそのまま寝たきりになるケースが多い。その為に骨を折って入院した時から、病院と情報交換をして在宅介護計画をスタートさせる。
・病院は朝7時30分には開始し健康診断をしている。食事も病院が一括して作り各施設に配達する。

2日目 せんだい・みやぎNPOセンター 3日目 仙台市市民活動サポートセンター

今回の視察でこの「NPOセンター」と、3日目の「仙台市市民活動サポートセンター」は私が一番注目していたところです。2日目 5月8日仙台駅到着後すぐに「せんだい・みやぎNPOセンター」で市民活動の考え方や事業内容を聞きました。その内容は「せんだい・みやぎNPOセンター」のホームページをコピーさせていただきました。

せんだい・みやぎNPOセンターについて

せんだい・みやぎNPOセンターは、以下の4つの目標を活動の柱にしている
民間の市民活動・NPO支援組織です。

1.NPOの必要性について、広く社会に発信します。
 ホームページ、情報誌、同報FAX、プレスリリース、シンポジウム・フォーラムの開催などによる啓発・広報・情報発信による適切な世論形成をします。

2.市民活動団体・NPOのエンパワーメント(力づけ)のための支援とサービスの提供を行ないます。
 マネジメント情報支援・研修講座、資源・資金提供、ネットワーキング支援などによるNPOのパワーアップを支援します。

3.市民による非営利の政策シンクタンクとして活動します。
 アドボカシー(政策提言行動)、自主及び受託調査研究、行政施策のコンサルティング業務(受託)などによる市民参加型社会システムの構築支援をします。

4.21世紀の新しい企業セクター創造のために、企業のよきパートナーとして活動します。
 サポート資源の協働開発、相談・コンサルテーション、人材研修などを通して、企業と共に、新しい社会貢献領域の協働創造に務めます。

     センターの事業概要

1.政策提言(アドボカシー)
 NPO法の改正やNPO活動促進策など、NPOセクター全体の社会的な基盤づくりのための働きかけを、自治体や企業、地域社会に向けて政策提言します。また、新しい公共の担い手としてのNPOの社会的な役割を社会に啓蒙する活動を展開します。

2.マネジメントサポート
 組織としてのマネジメント力が問われるこれからのNPOのために、資金調達、組織運営、財務管理、リーダー研修(理事研修)、スタッフ研修、ボランティアマネジメント、事業評価、事業開発などのプログラムを提供し、NPOの技術力を上げるお手伝いをします。

3.ネットワーキング
 NPOとNPO、NPOと自治体、NPOと企業といった、それぞれに活動している組織やセクター間を目的に合わせてコーディネートし、出会いの場を提供します。また、市町村や県域、国を超えたNPOのネットワーキングも、協力機関とともに展開しています。

4.情報サポート
 ニュースレターやFAX同報通信、地元の市民活動情報誌や市民活動サポートセンターへの情報提供など、県内をはじめ、全国から集まるNPO関係の情報をフレキシブルに発信しています。また、事務局内では、各団体のチラシや団体紹介パンフを掲示、関連図書の閲覧や販売も行なっています。

5.相談・研修
 NPOに関する質問や法人化相談などをはじめ、自治体や企業からのご相談に応じています。なお、相談に際しましては、会員以外は相談料をいただいております。また、当センターの活動に関してのヒアリングについても、有料にて対応しております。NPOに関する自治体向け・企業向けのコンサルティングや研修プログラムも行なっております。

6.研究・調査
 地域内のNPOの実態調査をはじめ、企業の社会貢献意識調査などの自主研究を行なっています。また、全国各地の支援センターとのネットワークを通じての共同の調査・研究や、さらには、企業・自治体からの受託調査・研究も行なっています。

7.その他の事業

この「せんだい・みやぎNPOセンター」の説明をもとに、場所・機会の提供をされている、「仙台市市民活動サポートセンター」を視察しました。」
 
人口100万人の政令指定都市と綾部市では規模などの違いはあるものの基本は同じです。この「せんだい・みやぎNPOセンター」と仙台市市民活動サポートセンター」は私の今後の活動にたいへん参考になりました。多くのことを教えていただいたNPOセンターの代表理事加藤哲夫さん。ありがとうございました。