ajk2002

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2001年1月〜

2002年1月例会 男女共同参画社会                          

 2002年初春の例会のテーマは男女共同参画社会。会場はI・Tビルの綾部市女性センターをお借りし初めて昼間に開催しました。
例会は最初に佐々木塾頭から「新年明けましておめでとうございます。本年最初のテーマは社会の基本をなす男と女の関係「男女共同参画社会」をテーマに開催しました。共通認識の土台を作るために今回は木枝一子市民課課長補佐(男女共同参画推進係長)より説明を受けます。男性諸君には思い当る節や耳の痛いこともあるかもしれませんが、今日はそれを乗りこれて大いに論じてください。」と挨拶があり、高倉事務局長の司会で進行されました。

木枝一子市民課課長補佐(男女共同参画推進係長)の説明

 平成11年に制定された男女共同参画社会基本法の目的は「男女の人権が尊重され、かつ、社会経済情勢の変化に対応できる豊かで活力ある社会を実現することの緊要性にかんがみ、男女共同参画社会の形成に関し、基本理念を定め、並びに国、地方公共団体及び国民の責務を明らかにするとともに、男女共同参画社会の形成の促進に関する施策の基本となる事項を定めることにより、男女共同参画社会の形成を総合的かつ計画的に推進すること」です。
 その定義の中で「男女共同参画社会の形成」とは「男女が、社会の対等な構成員として、自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され、もって男女が均等に政治的、経済的、社会的及び文化的利益を享受することができ、かつ、共に責任を担うべき社会を形成することをいう。」とされています。
一口に男女共同参画社会と言っても広範囲にわたりますので今日は身近なメディアを例にとって改善すべき点を上げて見ます。

●男女が公正・平等に扱われていない表現
 「人」とは「男性」だけを表現しているものが多い。人妻と言っても「人夫」とは言わないし、「女医・女教師」に対して「男医・男教師」とは言いません。表現される「人」は両性を指すものであるという発想が大事です。
●女性を飾り物、性的対象物として扱う表現
 伝えたい内容とは無関係に女性の体や笑顔を使うことは女性を商品化してしまうことにつながります。ポイントは「伝えたいことは何か」ということです。必然性がない限りは女性のアップや容姿を無意味に使わないようにし、内容に沿った表現を心がけることが大切です。
フリー討論
婦人会・婦人部

・ 「婦人」という表現はあかんと言いながら女性団体が「婦人会」と言う名称を使っているのはなぜ?
・ 綾部市婦人会や婦人消防クラブ隊と言う表現は今も使われているが改善の動きはあるのだろうか。
・ 婦人会と言う表現は「固有名詞」として理解している。補助金対象団体名も「婦人会」となっていることも関係しているのではないか。
・ 団体の中で「婦人部」を作っていることがある。名称は女性部に変わっても期待されている内容は同じではないか。
・ いろんな団体があるがそれらの団体の役員が男女半分づつになれば婦人部を作る必要はなくなる。

地域・社会で

・ 永らく都会暮らしをして帰ってきたが、男女の関係だけでなく村の近所付き合いは大変なことが多い。
・ 女性の一人暮らしの場合、自治会の組長などは飛ばす。これは地域の思いやりだろう。
・ 高齢者が多い地域では固定観念や先入観があり男女共同参画社会の話は進めにくい。
・ 子供のころに教えられた「ジェンダー」を50歳を超えて「フリー」にするのは苦労する。だからこういう会に参加するのもつらい人が多いのではないか。
・ 地域によっては勉強会を開催したり女性の役員を増やそうとしているところもある。
・ 急に変えるのは難しくても、論議に男性が加わったり、自治会役員などに女性が就任したり、身近なところから出来ることを進めるようにしよう。
・ 高齢夫婦で女性は表に出ないという風潮はある。それはそれで良いが、表に出る女性を非難しないようにしてほしい。そのとおりだが、非難している人がいなくても、非難されているように思ってしまうこともある。
・小さいころから女として育てられ育ってきたので、女性の立場からでも今から変えるのは難しいが、地域が意識を変えていこうという取り組みは大事だと思う。

家庭で

・家庭崩壊は、「女がめしを作らん、男がめしの時におらん」ことから始まると言われているが、それぞれが役目を果たしていないのが原因ではないか。
・ 労働時間を短縮して職場から男性を早く家に返してもらうことことも必要。ワークシアリングは人間らしさを取り戻す良い機会だと思う。
・ 家庭での男女の役割は家庭内で決めればよい。食事は自分が作らんと気が済まんという妻もいる。
・ 我が家では、料理、掃除、洗濯は妻で、風呂、リビングは私などと分担している。風呂が汚れていると叱られるときもある。
・ 妻が「仕事に出る」「PTA役員になる」と相談すれば、夫は「それで家事が出来るのなら」と答えるのが多い。
・ 労働に対する評価を賃金で測ろうとするから、家庭内労働の値打ちが見えなくなっている。
・ 職場労働に対する評価は会社や社会がする。家事労働の正当な評価は家族が行うことだろう。
・ 最近の栄養剤のコマーシャルで妻が見送るシーンから、一緒に飛んでいくように変わった。

子育て

・ 子供を生んで育てることは人生の大事業。これを労働として賃金に換算したら大きな価値になる。
・ 子供が小さいうちは女が子供にかかわる時間が必然的に多くなる。
・  子育てをするのは母親が最適だろう。しかし、行政は母も社会参加するために子供を預ける保育園を充実する。母の社会参加と子育ての関係はこれでいいのだろうか。
・ どんな理由を並べても現代は子育てが放棄されている。タイムラグがありその弊害は30年後に出てくるだろう。父母が共に働いても親の役割を忘れたらあかん。
・  このまま子育てが母親ばかりに負担がかかると女性は子供を生まないで人口は減少する。しかし、男女共同参画社会がうまく進めば女性は子供を多く生み子供は増えるでしょう。

職場で

・雇用する立場から言うと、正社員かパートかの選択で、子供もいるし家庭もある。恋人がそう言っているとかの理由でパートにしてほしいというのが多い。本採用しても、家の用事が出来ると女が休む。1回くらい旦那に休んでもらいないな、と言いたくもなる。
・ 夫が「子供が熱を出して・・」と言って会社を休むことはまだまだ通じない。
・ 女性のアップや容姿を必然性がないのに使うのは、企画段階や作成する職場に男性が多いからだろう。
・ 男社会で構成された職場慣習は根強いものがあり、女性の特性を生かした職場環境作りといわれても戸惑うことが多い。

共に考え行動しよう

・ 男女平等の集会などを女ばっかしでやっとると”吠えとる”という感じがする。男の参加が大事。
・ 家庭料理は女性が多いがプロの料理人は男性が多い。男女を問わず自分の能力を発揮できる機会を保障する社会体制が必要。
・ 女性がやりたいと思うことが出来る社会を目指す活動であること理解すべき。
・ 生まれ変わればアンケートで、「ゴキブリでもいいからオスになりたい」と言うのもあった。
・ 現在では、女は男に生まれ変わりたいと言う方が多いだろう。これが、男から女に生まれ変わりたいと言う人が増えるようになれば良いのではないか。
・ 生まれ変わりたい選択は男女のメリットを考えている。問われれば「男」「女」でなく「自分に」が正解だろう。
・ 今までの日本は経済や治安では世界のトップクラスだが、残念ながらこれからは治安にも不安な状況になり、自分のことは自分で守る時代になるだろう。そうなると共同参画もさることながら男女の役割も見直す必要が出てくるのではないか。

座して待つか                                    

 
座して待つか受けて立つか 市町村合併
 

「市町村合併を語り合う会」にご参加ください。

あやべ塾では過去3回の例会で語り合った市町村合併について『市町村合併論議を進めよう』と題する提言をまとめました。

その視点は、「市町村合併は住民生活にとって良いことかもしれない」という可能性を模索しようというものでした。しかし、現在の厳しい財政状況の中でまちづくりを進める為に市町村合併は重要な選択肢であるにもかかわらず、その可能性を追求しようという確たる動きや論議が進んでいない現状に少しの歯がゆさを感じていました。

そこで、何の権限もない市民団体が市町村合併を語り合う会を開催することは僭越であることは十分承知しながらも、自由にまちづくりを論じることのできる市民団体の利点を生かして、議員や行政職員や地域住民を交えたフリーな意見交換の場が必要であると考え、今回、市町村合併を集中して討論する会を開催させていただきます。

この会には個人としての参加を求めます。しかし、この会で得た知識や考察は役職や立場で大いに生かしていただくことを期待いたします。ご多忙の折とは存じますが、お繰り合わせの上是非ご出席をいただきますようご案内いたします。

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座して待つか受けて立つか 市町村合併
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日時 平成14年 2月16日(土) 12時30分開場 ・ 13時開会
会場 綾部市I・Tビル2F多目的ホール                  
主催 あやべ塾 (まちづくり市民団体)
内容 1、開会挨拶趣旨説明(13:00〜)
    2、基調講演(13:15〜14:15)
      京都府地方課行政第二係企画主任
               中 越 豊 氏
    3、フリー討論(14:30〜17:00)
     各市町の動き、思い、求める都市像など参加者の発議により課題を選択します。
      4、閉会(17:00)
会費 500円 会場費の割勘です。当日会場でいただきます。

駐車場 綾部市役所の駐車場をご利用ください(下図)

参加呼びかけ
   ・役職も立場も問いません。事前申し込みは不要ですが事前に出席を知らせていただければ会場設営担当は助かります。

   ・議員---市議会・町議会の議長を通じて3市3町(舞鶴市、福知山市、綾部市、三和町、夜久野町、大江町)の議員全員に参加を呼びかけました。

   ・行政職員---3市3町の市長・町長に行政職員の出席を勧めていただくように依頼文を送付しました。

≡≡≡≡≡≡  聞くも良し語るも良し あやべ塾 大切なこと それはあなたの思いです ≡≡≡≡≡≡


あなたの参加をお待ちしています。

あやべ塾 塾頭 佐々木幹夫

2002年2月例会  テーマ 市町村合併を語り合う会


  座して待つか受けて立つか  私どもあやべ塾では過去3回の例会で語り合った市町村合併について『市町村合併論議を進めよう』と題する提言をまとめました。その視点は、「市町村合併は住民生活にとって良いことかもしれない」という可能性を模索しようというものでした。
 あやべ塾ではこの趣旨にもとづいて、中丹地区3市3町の議員や行政そして市民に呼びかけて『市町村合併を語り合う会』を開催いたしました。その論議の要旨を報告いたします。

 出席者  綾部市、福知山市、舞鶴市、三和町、大江町、夜久野町、峰山町、丹後町等の議員、行政職員、住民 など85人。


 公開例会は、久木康弘事務局次長の司会で午後1時から開会され、佐々木幹夫塾頭が主催者を代表して「今日の論議に皆様には個人としての参加を求めました。しかしここで得たものは、今度はそれぞれの立場で大いに活用してください」と挨拶。続いて参加者の情報共有化の為に、京都府地方課行政第二係企画主任の中越豊氏から基調講演を受けたあと、佐々木塾頭の進行で午後5時まで活発な討論が行われました。

  情報提供は
佐々木
 行政関係者や議員の方も個人という立場で参加していただいていますが、立場故に知り得た情報、意思形成過程の情報も是非サービスをお願いできれば幸いです。3市3町に呼びかけたのは3市3町で特例市人口21万6千人となります。その可能性から探っていこうという意味でしたが、それ以外の地域の方も多く参加をいただきました。
 器と器の中の料理と論議を一緒にしてしまうとやりにくくなります。どことどこと一緒になると損か得かという前に中身はどうなんだ。住民のために中身はどうなるんだというところも区別しながら論議をしていきたいと思います。
 合併してもしなくても自分の住んでいる町を自慢できて、夢と希望を持てるようなまちづくりをするというビジョンを持ってまちづくりを進めることが、住民のためという基本があります。国は住民発議制度を活用して住民による論議を高めてほしい、といっているが、関心が高いと思っていた篠山市でも、住民から合併を提起して論議する動きが出てこなかったと新聞に出ていました。それは、住民に情報がちゃんと入っていたのか、それとも住民が求めようとしていなかったのか。2点あると思います。
 丹後6町とか宮津1市4町とか話が出ておりますが、丹後の方に伺います。法定合併協議会で進もうとしていますが住民の方に情報提供されていますか?

峰山町の人
 丹後6町では来月3月に法定合併協議会の議案が出ます。恐らく通ると思います。そういう段階でも住民に対しては情報が不十分です。行政も議員もしり込みをしていたというのが現状で反省しています。今になってようやく地域との懇談会して合併について説明会をしようという段階です。どこもこういう風になる可能性はあると思いますし、注意しなければいけないと思います。

佐々木
 住民に合併に関する情報を全て提供するのは無理があるように思います。また住民の方も自分の生活とか、税金の面で不利にならなければ、首長とか議会で決めてくれたらそれで良い、という認識ではないでしょうか?住民に対する情報提供について何かご意見ありますか。

丹後町の人
 丹後町の行政マンですが、丹後にとって合併が良いのか悪いのか判断できる情報というのは難しい。例えば水道料金6町全部違います。これが合併したらどうなるのか。安くなるのか高くなるのかはっきりしないと住民は判断ができない。ですから協議会を早く立ち上げそういう論議をしてそれらの情報をお知らせして判断をしていただく。という方法が良いのではないかと思います。
  議会や行政では
佐々木
 提供すべき情報は何か。議会とか行政はそれがわかっているのか? 住民が求めている情報は全体を見渡した情報なのか、自分の損得なのか、なかなか難しい。情報を提供すべき議会はどうなのか。篠山市では合併論議は首長や議会の主導で進めざるを得なかった。といっている。行政側が合併論議をどんどん進めていくと枠が決まってしまうという雰囲気がある。住民の代表で構成され、住民と行政の中間の立場にあり、提供すべき情報と求めている情報を合致させて提供する立場が議会です。今の3市3町の議会はいかがでしょうか?
 まず合併問題調査研究特別委員会を立ち上げておられます。三和町議会ではいかがでしょうか?

三和町の人
  市と町との温度差を感じる。京都府は調整能力があると言いますが、住民の皆さんがあそこは良いといっても、見合い相手(合併相手)の首長や議会がいやだといったらどうするのか。疑問がある。現状はデメリットばかりだがデメリットを減らしていくことが大切だ。介護保険、健康保険などについても高齢化率は高く独居老人も多い。そんな中で対等に話し合って協調し整合点を見出して住民の生活を守っていく。どのような合併をするか中身を考えるべきであると思います。

佐々木
 続いて夜久野、大江、綾部、福知山、舞鶴各議会のご意見も聞きたいと思います。ひとつの市があって周りに町がある。それをまるで国盗り物語のように、吸収してやるというでは合併は進まない、と思います。

夜久野町の人
 地域住民のためになる合併が求められるが、合併をすると地域住民には現実的に恩恵を被らないと思います。お話を聞いたり講演を聴いた限りでは結論は合併はしなければならないということですが、これを住民に説明するには合併しないとどうにもやっていけないと言うしかない。合併するために良いメリットを見出すのは難しい。夜久野町は福知山市にもらってもらわないとどうにもならないという現実があります。この問題から解決しないとなかなか先に進みません。

佐々木
 住んでいる住民が○○に住んでいるから不利、○○だから得という状況で合併問題を論ずるの間違いだと思う。しかしその考え方がまかり通っています。

大江町の人
 合併の論議はまだされていない。大江病院を残してほしい。充実させてほしい。福知山さんの態度は3町何をしてるんだという態度です。それなら大江町は福知山とつながりも深いところがあるし、舞鶴とつながりの深いところもある。大江町は4市に囲まれたへその位置にある。住民の意見を聞きながら進めていきたい。

佐々木 夜久野町、大江町には合併の特別委員会なるものはありますか

夜久野町の人 総務常任委員会で対応しています。  

大江町の人 検討中です

佐々木
 町は背に腹を変えられない。という状況です。3市のどこも10万人には達していません。シミュレーションを見ると10万人以下の市は成り立っていかない。3市の状況はいかがでしょうか?

綾部市の人
綾部市では市町村合併についてタブー視せずに議論を展開していくべきだと方針が発表されました。市民のみなさんから合併について反対はされていない。議会の中では総務委員会が独自に勉強しようということでしているが委員会だけでは1つの枠が超えられないということで議長に特別委員会を検討してほしいと申し上げたばかりである。
舞鶴市の人 舞鶴は論議するほど盛り上がっていない。

福知山市の人
 福天・加佐というフィールドがあってその中で合併論議が盛り上がっています。どの市町村も避けて通れない。3町とも話を聞いたりする中ではどうしても福知山とという話もありました。そんな中で市長が京都府の市長会の会長をしていまして、そこで『行政主導ではことが進まない』というスタンスを取りました。そこでその真意が十分伝わらず、市長は反対だという風に伝わったと思います。地方行政の中では福知山という、ひとつのくくりの中では比較的うまく市政運営ができていますが、周辺部はほとんど高齢過疎という状況です。中学校の単位が1万3千人から8千人に1校といわれている中で、周辺部では教育が成り立たないという現状があります。そういうところも福知山は抱えているのです。病院、消防、ゴミ、し尿処理事業などは3町と比較的有効な手立てで推移してきた。
 どうしても地方分権時代に大切なのは国と地方の多額の借金をどうするのかに尽きる。少子高齢化という問題は避けて通れない問題です。スケールメリットを生かせる行財政運営が一番の目的です。17年の3月リミットは時間不足だと思います。
福知山市に拾ってもらうという前提の話がありましたがそれでは話が進まないのではないかと思います。いずれにしても避けて通れない問題です。提言をしていきたいと思いますが特別委員会の設置はしておりません。

佐々木 行政関係の皆さんはどのようなスタンスでお考えですか

綾部市の人
 市長のスタンスに従って進めております。市長はこの問題にフランクに考えておられます。行政が先にその方向なりに意見を言うのではなく、自由に闊達に議論を広げてほしい。その中で住民を巻き込んだ議論の盛り上がりも必要です。そのためにこちらが持っている情報も必要であれば提供するというスタンスで動いています。行政改革推進会議の中については議論を重ねているが、基本的に各市の持っている行政水準、財政状況の取りまとめを行っています。
  議会や行政の合併ビジョンは
佐々木
 議員や行政関係以外の方にお聞きします。このような議会と行政の状況を聞かれて、住民も行政もお互いが押し付けあっているようなところもあると思いますが、いかがでしょうか?

綾部市の人
 自分の町はこうあるべきだというビジョンが論じられていない気がします。水道代が10円高くなるか安くなるかということではなくてマネージメントは住民でしていかなければならない。自分たちはこうあるべきだこうありたいということを明確に持つことが大事だと思います。

A氏
 合併の前にビジョンがあるのではなく合併することを契機にビジョンを作ることが大切だと思います。緩やかな改革ではなく国が抱えている問題を解決するためには国主導でなく,地域主導で革命を起こさなければならない。
 そのために市町村合併が1つのシンボルであり市民本位の地域に変えるべき。合併しても小地域の活動ができるようにする。市町村合併の情報発信は不十分であるように思われますし、行政に期待するのは無理だと思います。それよりも2パーセントの署名を集めれば住民発議で合併についての議論ができます。これによって合併に対する住民意識を高めることが必要だと思う。
  合併に対する住民意識は
佐々木
 それでは是非論はさておきまして住民発議が無理だとすれば議会がしっかりしていかなければいけないと思います。各議員が自分の合併に対する考えを持つ事が議員としての説明責任だと思います。
 そこで住民意識はどうなんだという観点から論じたいと思います。例えば綾部の住民はもし福知山と合併すれば対等な合併だと思うだろうし、福知山は綾部を吸収したと思ったりするということがあると思います。合併に対する住民意識はどうなんでしょうか?

綾部市の人
 合併は恋愛だと思います。お見合いをしてそして恋愛をする。住民同士が合併について議論をするということだと思います。その恋愛をするための各々のデータの提示ができていない気がします。そのデータをどこが出すのか議会ももう少し熱がないような気がします。とにかくもう時間はないので恋愛をはじめなければならない。

福知山市の人
 住民の意識からすれば合併が損か得かくらいしかないのではないか。良し悪しの判断ができる情報がなくて議論ができないのではないでしょうか?強制的に国・府が合併が枠を決めて合併してからビジョンを決めるという方法もあるんではないかと思います。

佐々木
 合併をして市町村の数を減らそうというのなら、国は、そうでないと運営できないといって、その枠を法で定めたらよいと言う意見です。この考えに異論はないでしょうか?

福知山の人
 方法論として先にビジョンがないとだめだと思います。合併というのは例えば全国500市町村があるとしたら500通りのパターンがあります。合併するための法律を決めて合併を強引に進めたら基本の地方分権の理念と整合性が取れないのではないでしょうか?

A氏
 合併をしてからビジョンを考えるのではなくて、今現在の3市3町、もしくはもっと広い範囲の各々の市町村がビジョンを持ってなければいけないのです。京都府下の中で北部が常に経済的に苦しいといって、それを自分たちに責任があるにも拘らず府のせいにしてきたりした。ですからこの地域をどうするかという議論をいろんな階層の人がするべきであった。しかし、色々なしがらみがあって出来なかった。
 合併は改革のひとつの契機ではないかと思います。日産はゴーン氏が社長に就任して、そのしがらみを捨てて改革を成し遂げました。下水道整備率が云々というハードの指標ではなくて、これからはもっと違う指標が必要だと思います。明治の合併みたいに国が立てたプランで動くのではなくて今、この機会を国から与えてもらったと受け止めて議論すべき。
  合併の形 人口、規模、コミュニティー                                   
佐々木
 中丹地区をどのように発展させるかという「中丹地区広域市町村圏計画」があります。この計画は新たな合併のビジョンとして役に立つでしょうか?行政関係の方いかがですか。この計画は合併するために作られたものでなく3市3町の利害関係をバランスをとってつくられたもので、このままではビジョンとはなりにくいかもしれません。3市3町のどこと一緒になるかというたたき台になるビジョンが必要ではないか、逆に市民の豊かな暮らしをするためには、どうすべきかというところから議論をした方が良いという意見もあります。規模と形と人口、各市町村の思い、市町村の枠を外した昔からある地域のコミュニティー(祭りとか昔からの文化のつながり)や、合併をしたら問題になる経済距離を短くするための I Tなどについて議論をしていきたいと思います。

B氏
 文化は合併してもしなくてもそこに住む住民が住んでいる限り残っていくと思う。人口と規模です  が、地方は官僚や政治家のやり方に振り回されている気がする。合併はしたくないが考えるなら20万人を目途に考えるべきではないか。

佐々木
 3市3町なら21万6千人。福知山と大江、夜久野、三和の1市3町は8万3千人。そこに綾部が加わる2市3町だと12万2千人。舞鶴、綾部、三和、大江、夜久野だと14万7千人となりますが、特例市を目指すとなると3市3町ということになります。丹後は合併で5万6千人となりますが、この規模で地方分権の旨みを生かせるのでしょうか?市町村合併の旨みを生かすために、特例市を目指すという考え方もあるのではないでしょうか。そうするとビジョンより枠組となりますがその辺はいかがでしょうか?

三和町の人
 住民の意識ですが、若い世代の人たちは生活は綾部や福知山で仕事をしたり買い物したりしているので行政区画がどうなろうとそんなに関係がないと言う雰囲気ですし、年配の方々は大きなものに飲まれなければしょうがないというあきらめムードである。実際、私の住んでいるところでは統廃合で小学校は閉校、銀行も閉鎖、JAの出張所も閉鎖という状況です。そういう状況なので住民の方も合併をしたらどうなるのかということはよくわかっておられます。
  合併の目標は、3市3町で20万人以上の特例市
佐々木
 今の発言のように、大きなところに吸収されないと仕方ないなと言わなくても、そういう思いはあると思います。ですから市町村の枠を外して考えてみましょうと申し上げましたが、なかなかその市町村の単位を消すことは難しいんではないかと思います。人口から入りました、が私は同じ合併するのだったら20万人以上の特例市を目指すべきだと思いますがどなたか異論ありませんか。

福知山市の人
 合併をしてその守備範囲が問題ではないでしょうか。100平方キロで10万か?400平方キロで10万か?ぜんぜん違います。埼玉県の新大宮市のようにコンパクトなところで人口が密集している状態と、篠山市の様に6万人を目指していますが、福知山市より広い守備範囲で4万少しです。ですから人口だけでなく、人口とその守備範囲の相関関係をうまくつかまないと人口論議は先に進まないのではないか。また合併特例債自体も一律で条件が出ているが、コンパクトなところで人口が密集しているところと守備範囲の広いところと支援策が同じというのは、個性を活かした地方分権の理念とは矛盾するのではないか。人口が増えたから効率が良くなるのか、人口が増えてもその守備範囲が増えたら効率は悪くなるのではないか?

佐々木 人口と規模と形を順番に論じていこうと話を進めてまいりましたが。20万人都市なんて無理だと思われる方は他にありませんか。

夜久野町の人
 夜久野は京都府の西端の兵庫県境、舞鶴は福井県境この距離は凄い距離感だと思います。これだけ広大な広さは1つの自治体としていかがなものかなと思っている。

B氏
  情報できる手段を持てば距離の短縮できる。情報通信によってその広さ はカバーできる。そのために20万人ありきで特例市を目指せばよい。
3市3町に拘らず都道府県を越えた編入なども考えられるのではないか。

綾部の人
 合併は都道府県の枠を超えた市町村とも出来るのでしょうか? 京都府では合併の試案が26通り出ていますが、市町村の枠を超えて例えば三和町の大原と台頭は綾部と一緒になるとか、奥上林は舞鶴と一緒になるとか、昔からの歴史やつながりのあるところとの合併をその地域の住民が希望すれば市や町は認めるのか。せっかく住民同士が進めても駄目になるということはないのか?
 私が思うに、あっちと一緒はいいけどこっちとはいやだとかということは出てくるに決まっている。「3市」が主導権を持って一緒になるという方向で話を進めるべきだ。そうすれば「3町」はついていかざるを得なくなる。住民発議も良いが○○地区はこっちが良い、××地区はあっちが良いということになって住民同士、地域同士が喧嘩になる。まとまらない。3市が主導で話し合って3市3町20万人都市を目指す方が話がスムーズに進むのではないでしょうか。
  広い面積を克服する方策は
佐々木
 このあとは、規模と規模を克服する経済効果であるITのことや、中越さんからは、範囲が広くなったときに今の役場がどういう役割を果たしていくのか。また、議論の中で出たデメリットの反論を聞きたいと思います。県境を超える合併や新設と編入合併も含めて、中越さんいかがですか。

中越氏
 府県境を超える合併の手続き論は編入と新設の場合と大きく違う。編入の場合は編入される方の町が消滅する。故に編入する方の府県が大きくなって編入される方の府県が小さくなる。そしてその関係府県の府県議会の議決が必要となってきます。新設の場合はどちらも一旦消滅してそして新たな法人(市町村)ができる。そうすると府県に空白が出来、府県の枠組みを決める地域限定の法律が必要になってくる。地域限定の法律を作るためには関係府県の住民の投票が必要になってくる。それによって法律が設置される必要がある。高いハードルですがそれを越えると制度的には可能である。
 府は調整役として議論の場作りをするよう取り組んでいる。行政改革推進地域会議メンバーは各市町村長さん地方振興局長が入っております。そんな中で首長さん同士で範囲など議論していただく場作りはするよう取り組んでいる。
 市町村の規模が大きくなればどうなるかということについてですが、目配りの効く範囲が1つのキーワードではないかと思う。これは面積だけではない。その後の役場の機能のあり方によって範囲が広くなっても実際にそれなりの機能を果たし得ると考える。
 過疎に悩む地域では職員が少なくなり、地域自体が成り立つのかというのは重い課題だ思う。合併があってそれに拍車がかかるようになってはいけない。そこに住む人々がいかに力をつけていくことが出来るのか合併論議の中で議論されるべき課題だ。
法定合併協議会は合併に関するあらゆる事項を協議する場です。合併に関する重点5項目があり、その中に新市の名称とか新役場の位置とか合併の方式は新設か編入か、そういったところも含めて協議される。

佐々木 距離のデメリットを補うIT情報通信についても意見を聞かせて下さい。

ITグループの人
 少し前まで舞鶴の地頭の方に住んでたことがありました。そこで思ったのは舞鶴には西にも東にも加佐地区にも分室があり、そこに行けば行政サービスは受けられた。合併しても物理的には役所がなくなる訳ではないので分室等で対応できると思う。今後は、どこにいても同じように行政サービスが受けられるように推進されていきますが、広域になると差が出ないようにカバーするのがITだと思う。情報のインフラは避けて通れない。

佐々木
 つい先日北部の信金が合併を発表しました。本店が宮津にある北都信金になりましたが、これは貯蓄量が一番多いというだけでなく、ITシステムが一番しっかりしているということもあったのではないでしょうか。行政も一緒です。距離をカバーできるITシステムをどれだけ充実するか、機器をどのように配置できるか。そこに強いところがリードできるのではないでしょうか。合併規模の問題に時間をとりすぎました。
 
  これからはフリートークでみなさんにご意見をお伺いしたいと思います。
三和町の人
 合併すれば弱者に灯を当てられる行政サービスをできるかどうかは人間の知恵で克服できる。合併特例債を上手に使えばチャンスはある。3市のどれかの名前を使うのではなく、新しい名前で考えるのも良い。基本的には住民のために考えるべきです。

D氏
 私は福知山住民でありながら綾部の企業に勤務していました。福知山では地域の社会活動を続け、綾部でも社会活動をして福知山で税金を納め、綾部の企業から収入を得てました。こういうところから綾部、福知山なんて関係なく個人的には10数年前から3市3町の合併を望んでおりました。
 しかし3市3町で1200平方キロで人口密度200人。京都市は600平方キロで人口密度2300人と格差があります。そんな中でITが距離のデメリットを補う。IT万能といえども心の通うサービスができるか、過疎化、高齢者福祉という課題がある中で血の通った行政サービスができるのか疑念があります。

大江町の人
 私の周辺の人々は合併は反対だといわれる。役場の近くに住んでいる人は大江町の新庁舎ができたときに8つの商店が役場の前にでてきたが、合併したら職員が少なくなって不景気に輪をかけて商売が成り立たなくなる、という人がいる。
 今、統廃合が進んで、合併したら保育園も小学校もなくなってしまう。すると若い人がいなくなって我が村は消えていく。人口が少ないところの交付税を減額するなんて政治じゃないと思う。

三和町の人
 今、国も地方も大きな財政赤字を抱え合併しなかった場合でもいろんなサービスが現状維持でできるのかということを考える必要がある。国も地方も財政難であることを踏まえて考えると、合併しなければ税負担が高くなる。そういうことも踏まえて考えていかなければ成らない。過疎地にいるものは少子高齢化にどんどん拍車がかかっている。それに歯止めをかけるため市町村合併ということを活用していく必要がある。
 10万が良いか20万が良いかについては行政、議会の中で充分論議がなされるべき。20万都市になればどうなるのか10万都市になればどうなるのかしっかり考えるべき。

A氏
 うまくいっているかどうかはわかりませんが、福島県のいわき市は1330平方キロ。ここがどのようにやっているか調べてみるのも良いのではないでしょうか?和歌山の田辺市あたりは1376平方キロで人口14万5千人でここの3市3町よりも広いし人口も少ない。
 行政の市町の境が相互の交流を阻んでいる気がします。綾部のITワークスと舞鶴のIT推進協議会が交流すればもっと大きなことができるのではないでしょうか。市町の境があるから綾部、舞鶴と名前がつき区分けされる。合併しなくてもこの辺も考えればよいのではないかビジョンとして、高齢者福祉、保険、医療などは広域でやらないと対応できなくなるのは確実です。
これからは官僚等に期待せず、地域自身で考えることが大切だ。

夜久野町の人
 座して待っているのが夜久野の実態です。そんな中、あと1年3ヶ月で本当に進むのかなと思います。夜久野には合併のメリットはあまりないのではないか。過疎などについてもそれを想定して総合計画で計画を立てている。
 病院、消防、勤務先は福知山にあります。その辺の心配も現在のままでも何とかなるのではないかと思われます。しかし今日参加して皆さんの意見を聞くと、受けて立つ決意を持たなければいけないのではないかと思う。

三和町の人
 特徴のあるまちづくり、村づくりをするために地方自治体の税財源の問題、期限付きの特例措置などだけで合併して住民自治を高揚できるシステムが作れるかと考えた場合、期限だけで考えるのは危険。住民自治をどう図っていくか、NPOや住民組織をいかに発展させるかが大事な課題である。

中越氏 合併論議を機に内なる改革が重要です。

佐々木
 京都府で合併論議が盛り上がらないのは、京都府民の半数が京都市民であるという特殊な構造にあるのも原因でしょう。しかし、議会も行政も説明責任を自覚した取り組みが必要です。
今日のまとめはしません。 座して待つか、受けて立つか。私たちは市町村合併を座して待つのではなく、
正面から受け止め、考える側に立ちましょう。本日はありがとうございました。
   市町村合併を語り合う会にご参加いただきました皆様ありがとうございました。 

                              あやべ塾 塾頭 佐々木幹夫


2002年3月例会リポート  テーマ   市町村合併のビジョンを作ろう

 
 3月例会は綾部青年会議所の日本の形創造特別委員会の皆さんに参加を呼びかけ「市町村合併のビジョン作り」をテーマに、山があり、川があり、平野があり、海があり、働く場所があり、観光名所がある合併後の新しい市、3市3町を想定した、たたき台となるビジョンを語り合いました。

  ようやく論議が始まった
 
 開会にあたり佐々木塾頭は「ようやく論議か始まった思いです。綾部市議会でも3月10日の日曜議会代表質問で私は『このまま座して流れを見ていることは許されない。重要な柱となる財政見通しを示すべき。合併が必要なら、まず3市3町のビジョンを描くことから始めよう』と主張。片山哲二議員は『安易な合併論ムードに流されるべきではない』。渡辺洋子議員は『情報提供と市民の論議を』とそれぞれの観点から論じられ、四方八洲男市長は『合併論議はわが町を知ることでもある。大いに論議を進めてほしい。まちづくりの目標と意識をしっかり持って合併問題に望まなければならない』と答弁されました。
 2月16日の3市3町の公開例会は出席者も論議も多彩で、新聞各紙も多く取り上げていただきました。綾部市議会では3月議会中に仮称・市町村合併調査研究特別委員会を設置することが決定した」と近況を報告。
  綾部市は合併しないでやっていけるのか

・ 合併論議のたたき台になるビジョンを作る前に綾部市単独でやっていけないかという可能性を論じよう。
・ それはまず、財政問題だろう。財政は苦しくなるが地場産業の活性化や森林保全などの新しい財源を求めれば綾部市はやっていけると思う。
・ 新税とか産業が活発になればなど、自分達の都合の良い期待を持つのはどうかと思う。
・ 商業も工業も綾部市民は今までも懸命に頑張ってきた。工業団地が出来れば人口が増えるとバラ色の期待をした時期があったが、人口減の歯止めになったがそうはなっていない。
・ 綾部市の大きな流れから見ると、今日の財政難や国の合併方針を克服できる根拠に乏しい。
・合併問題が出ている今の時代に生きている私たちが、今、正しい判断をしないと、あの時代のあの人たちが正しい判断をしなかったと言われるだろう。
・ 現実を正確に把握しよう。合併期限が17年3月、これを過ぎると支援策は減少する。これを期限は延びるとか、支援策は減少しないなどの希望的観測をもとに話をするのは無責任だ。
・ 15年間の支援策は理解できるが、その後のデメリットが問題だと思う。
・ そのデメリットは15年間の内に解消していく新市のまちづくりを進めなければならない。
・ 綾部市は他の市町が合併を申し込んで来る位にどん!と構えていれば良い。と思うが綾部市は他市から見て魅力的な市なのだろうか。
・ 先日の講演会で「様子を見よう。と言うのが一番損な選択だ」という話があった。
  必要なら官官合併
 
・ 時代の流れは、国や自治体に変化を求めている。しかし住民は変化を好んでいない。
・住民生活の基本は自治会などの地域コミュニティーだ。合併しても住民生活に大きな影響が出るとは思えない。それより綾部市単独で頑張ってきた結果、住民負担が増えるほうが問題だろう。
・ 合併は綾部市の財政と市役所運営体制の問題だろう。つまり「官」の運営が単独で出来ないなら「官」「官」で合併すればよい。これも最大の市民サービスではないか。
・ 官と官の合併ならデータにもとづいて整理できるだろう。市民にとって大切なことは新市のビジョンではないか。
・ 合併は数家族が一緒に暮らせば生活費は安くなる、と考えればよくわかる。
・ 税収が苦しい中で、その財源を何に使うかが問題。市民は不必要なものまで求めていないか。
・ 合併はするが、旧来の市に区長をおいて現在の市と同じように運営をする連邦制の新市はどうか。
  3市3町の合併ビジョンを作ろう

・ 新市のビジョンを形成する要素とはどんなものなのか。
・ 山、川、平野、海があるという形に人口と言う規模、住民が住んで楽しいか、住みやすいか、
 経済活動がうまくやれるか、そして住民が期待しわくわくする新市の姿を示せるかだろう。
・ 4万人がマネジメント出来ないで、20万人がマネジメントできるだろうか。
・ 特例市だから出来る権限や財政規模により、今まで出来なかったことも可能になるのではないか。
・ 市民に情報提供をして、住民投票でアンケートを取ってはどうか。
・ 住民投票をするには判断材料が必要だ。合併全体の要素を知った上で投票しないと、商工業、農業、住民 生活、教育などの個々の損得と好みで答えてしまう。市民全てを同じ情報レベルにするのは困難だろう。
・ 丹後地区の合併はJCが大きな役割を果たしている。中丹地区でもJCに期待できるのか。
・ 中丹地区のJCでは、現在のところ合併問題だけを取り上げる動きはない。
・ JCはやる時はやる。しかし現在のところ、論議できるとすれば経営者の立場としてだろう。
・ 支援策は金だけではない。道路、通信、福祉など多くの支援策がある。
・ ここでビジョンを作るのはいいが相手がある。3市3町で話し合いは出来ないのか。
・ 新市を作るリードをするのは、現在の財政力が強い弱いでなく、どんなビジョンを提案することが出来る かだろう。
・ 綾部市は福知山市と舞鶴市に挟まれている。 舞鶴市なら中舞鶴のイメージだ。
・ やはり合併するなら3市3町の可能性から追及 するビジョンを作ろう。

今後、あやべ塾はビジョン作りについて検討を進めます。


  2002年6月公開例会リポート  

市町村合併緊急討論  今、あなたの意見が聞きたい

 
 理想と可能性を追求  

20万人以上の特例市3市3町

  


あやべ塾6月例会は市町村合併をテーマに「今、あなたの意見が聞きたい」と題して緊急討論を行いました。

福知山市と三和、夜久野、大江3町の分科会が出来たことにより市町村合併はこの枠組みで動くのか。

それに対して 綾部市はどんなスタンスで臨むのか。多くの意見が交わされました。


公開例会は高倉敏明幹事長の司会で開会され、開会に当たり佐々木塾頭は「あやべ塾は設立から丸3年を経過し、この間市町村合併をテーマにした例会は5回目になる。今回は5月20日に行われた中丹地区行政改革推進会議で1市3町の分科会が承認されたことを受けて緊急討論を行うことにした。多くの皆さんが理想の結婚や独身生活を語っている間に1市3町という財政に迫られた現実の結婚話が出てきた。こんな時だからこそ他人任せにしないで綾部市民の英知を結集することが大事です。

 あやべ塾では今日までの論議をもとに「20万人以上の特例市3市3町」を目指すべきという方針を出しているが今日は住民発議まで踏み込んで論議をしてみたい」と挨拶。

中丹地区行政改革推進会議報告書の説明

  まず、渡辺茂樹企画広報課長から「中丹地区行政改革推進会議」報告書の説明を受けた。この報告書は、5月20日に3市3町の市長・町長が出席して開催された会議に提出されたもので、この会議の席上で1市3町の分科会が提案され承認されました。渡辺課長からは中丹地区行政改革推進会議は中丹地区の現状の問題と課題を検討するために進めてきたもので合併を前提に設置されたものでない。幹事会で資料等の収集を中心にして今回の報告書をまとめた。という前置きの上、内容の説明がありました。

福知山市・大江町・三和町・夜久野町の合併分科会

・ 5月20日の会議で突然1市3町の提案があったと聞くが、その要素は従来からあった。

・新聞記事では「財政だけで合併を考えていいのか」という意見に「町政はそれだけ逼迫している」との応酬があったと書かれているが、「1市3町でなく綾部市はこう考えている」という意見を出せるような調査研究をしてこなかった市役所や市議会に問題があったのではないか。

・自治体の自主的提案で「6」あった自治体が「3」に半減するのだから京都府はこの1市3町の分科会を支援するだろう。6月中には京都府独自の新たな支援策が出ると聞いている。

綾部市は何処が中心になって合併問題を検討しているのか

・ 市町村合併について綾部市ではどこが中心になっているのか解らない。 だから市民はもっと解らない。

・議会では昨年9月から総務委員会で調査研究を始め、3月からは任意ではあるが議員全員で構成する市町村合併等調査研究特別委員会を設置した。8月の選挙を控え6月議会中にもう一回開催する予定だがここでは各議員の考えを聞いてみたいと思っている。

・ 市役所も市議会も責任を問われるのが嫌ではっきりとした方針を出さないのではないか。

・ 市長が方向性を明確にすればその方向で市役所は動くが、今、市長に合併問題の方向性を示せと言うのは無理がある。

タイミングを逸した市民への広報

・ 住民の意見を重視するなら、住民への広報やアプローチはもっと必要だがそれがないのはなぜか?

・福知山市の広報誌は、合併すれば福知山市の市民は不利になると言わんばかりの内容だったが、それも福知山市の方針を広報誌で示したもので、それはそれで、出したことは良いと思う。

・市町村合併はバラ色ではない。まちづくりのひとつの選択肢としてメリットデメリットを市民に伝えなければ判断は出来ない。

理想の結婚と厳しい現実

・理想の結婚を求めている間に、財政逼迫により結婚したいと3町が福知山市に結婚を申し込んだ。市町村合併の現実が一気に表に出たと言うことだろう。

・ 中丹地区を今後どうしていけばよいかというテーマが設定されていないのではないか。

・論議が進みすぎると民意から離れるという心配があるがどこかでリードする必要はある。

・あやべ市民新聞に綾部市が合併しない場合の財政シミュレーションの記事が出た。今後の交付税等が不確定なので細かな条件設定した上でのものだ。交付金はもっと減ることも想定される。合併をしても、しなくても非常に厳しい。

・今の合併論議は自治体間でも住民同士でもまだまだ温度差を感じる。

・今、飴をなめて15年20年先に虫歯になることもある。それを承知で選択しよう。

あやべ塾は理想と可能性を追求したい

・合併は一番良いと思う形から可能性を追求しよう。それは山、川、海、平野、工業団地、観光名所などが揃う3市3町だ。

・合併しないと言う選択肢も半分ある。ただ、20年先でも綾部市単独でやっていくというシミュレーションを確立しないと空論になるだろう。

・3市3町を目指しそれがだめなら綾部市は合併しない、という意見は極端すぎる。合併しないと言う前に「2市3町」も「2市」も「1市1町」も「1市2町」も選択肢として持つべきではないか。

・あやべ塾がいう「3市3町」は叩き台だ。大いに叩いてもらおう。その上、3市3町が良いとすれば次の行動は住民発議も視野に入れよう。

・合併論議で財政も大事だが市民の気持ちも大事。吸収のような合併では市民は納得できない。

・平成17年3月の合併期限から法定合併協議会に必要な22ヶ月を逆算すれば平成15年5月までには結論を出さないといけないが、その間に中丹各市では議会の選挙が相次ぐので議会主導の合併論議は足並みが揃わないのではないか。

・3市3町が合併した場合の財政シミュレーションの作成を京都府に求めよう。

・財政が中心だが、福祉・医療のシミュレーションも市民に解るようにしてほしい。

・あやべ塾ではすでに5回の市町村合併論議を重ねてきた。もう次の段階に踏み出すときではないのか。

まとめ

・3市3町と言えば「それは無理と違うか」と言う意見が多く出る。

しかし、あやべ塾は理想と可能性を追求したい。

今後、20万人上の特例市3市3町の合併を主張し、京都府に財政シミュレーションを依頼したり、住民発議の研究を進めたい。


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あやべ塾では市町村合併に関して今日まで多くの時間を使って討論を行ってきました。

2001年(平成13年)1月に京都府から市町村合併報告書が出されたことを受けて1月例会のテーマとしてから、2月、11月と討論を行い、この討論を集約して「市町村合併論議を進めよう」と題して提言を発表しました。 この提言をもとに、2002年2月には3市3町の皆さんに呼びかけ「座して待つか、受けて立つか」と題して市町村合併を語り合う会を開催しました。引き続いて3月には3市3町のビジョン作りをテーマに話し合い、6月例会の緊急討論に至りました。

 あやべ塾例会での「まとめ」は、3市3町で特例市を目指すと言うことになりましたが、このテーマに毎回参加した会員や、参加できなかったがリポートを読んで市町村合併の概要や自分なりの考えをまとめた方など様々だと思います。ご承知の通り、あやべ塾は「個人」での参加を求めますが、そこで得た知識や情報はその個人が関わる立場や役職で大いに生かそうという姿勢です。

 このスタンスにもとづいて、今後、あやべ塾では役員を中心にこの「まとめ」をもとに各方面への働きかけを行いますので会員の皆様のご協力をお願いするとともに、その、それぞれの思いを様々の機会に生かしていただくことを期待します。                      塾頭 佐々木幹夫

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2002年7月例会 がんばれ商店街        

 今回のテーマは「がんばれ商店街・消費者の言い分、商店街の言い分」です。
開会にあたり佐々木幹夫塾頭から「まずは、商店街の努力から聞き、フリー討論では消費者の意見を聞きたい。今日の講師はあやべ塾会員でもある平野正明さんにお願いしましたので西町商店街を例にとって話を聞きます」と講師紹介がありました。

 また今回の例会には、舞鶴でもあやべ塾の様な市民グループを作りたいという方が舞鶴から参加されました。

小売店や商店街の努力 平野正明さん

・ 西町商店街は蚕の町の商店街として栄えましたが、人口減少、車中心の買物、大型ショッピングセンターの開店等により厳しい現状にあります。更に近年では長引く不況、デフレにより大型店も含めてこの状況は商業界全般に言えることです。
・ 小売業が町の中で果たす役割は何か?心臓は工業団地など、血管は道路、神経は通信、商店街は「町の顔」といえるでしょう。また商業者は消費者と同様に生活者でもあるが、商業者であるが故に祭りや催し物の協賛金等にも協力し「町の力」の一翼も担っている。
・ 消費者は市外や郊外の大型店に出かける。そういう消費動向の時代だから魅力ある個店への努力や充実した商店街活動が重要な課題となっている。
・ 「西町アイタウン」は新しい商店街として多く取組をしているので紹介します。

ハード面では

【歩道と車道】 丹の色を基調としたカラー舗装にし、個々の地主が幅1mから2mを出し合うセットバックにより歩道幅を広げ、植栽マスで歩車道を分離し、車道には停車帯を設けワンストップショッピングを可能にした。また車止めには鳩を刻み、平和を願う綾部市民の心を表現した。さらに歩道と車道の段差をなくしたことで一体化し、車いすも自転車も人も自由に動け、夜の市などではイベント広場として有効に使えるように工夫した。
【アーケード】 歩道には車道側に柱のない「方持ち・片流れ」のアーケードを新設し安全性・便宜性を確保した。また電柱を裏通りに移設する「無柱化」により景観と街路空間を向上させた。
【駐車場】 既存の南パーキングを拡大整備。中央パーキングと新たに2番街・3番街パーキングを新設し、アメニティ路地によりアーケード通りを結んでいる。その他にも照明の工夫、ポケットパーク、アイタウンホール、トイレ、ベンチ等の施設充実を行ってきた。

ソフト面では

【多彩な取組】 ポイントカード「Aカード」の導入で買い物の楽しさを増す取組や、「アイタウンおかみさん会」並びに若者の会「南北会」の発足、インターネットホームページの開設、「夜の市」など年間を通して多彩なイベントの展開などをしている。
【広場の活用】 西町通り全体を綾部市街地の貴重な広場として位置づけ、特にポケットパークでは綾部市太鼓連合会が主体となりパフォーマンス広場として毎月定期的にイベントを開催している。
【ハートフルアイタウン】 近年の統合的な取組として「ハートフルアイタウン−人にやさしい商店街づくり」に努力をしている。

フリー討論
 
 フリー討論では、あやべ塾会員でもある南西町商店街協同組合芦田政博理事長も出席をいただき、平野正明さんから説明のあった西町商店街の取組をもとに、綾部市全体の商業などについて意見を交わし合いました。

商店街の元気

・ 小売店や商店街として想像以上の努力をしておられるのが解った。
・ 若者に限らず休日にはショッピングドライブに出かけるなどの消費動向は変化している。
・ 商店街に元気があるかは町のバロメーターともいえるが、綾部の商店街は客も少なく元気がないように思う。
・ 人口が少なくても商店街には活気があるというようにならんのか。
・ 休む場所として商店街に大型レストランがほしいと思う。
・ 店の人は接待のつもりでも、客にすればただ付いてきているだけで嫌なときもある。

商店街のにぎわい

・ 商店街のにぎわいが確かに不足しているが、にぎあえば商売は繁盛するのか。
・ にぎわいと小売店の商売は違う。水無月祭りやイベントなどの時に繁盛する業種は限られている。
・ 西町の夜の市は子供の思い出づくりには良いが売るためにしているとは思っていない。
・ アスパでもにぎわいがあるから売れるとは限らない。業種によって売れ方は違う。
・ 現在まで残っている小売店は、にぎわいが無くても成り立つ商売をしているとも言える。
・ 商店街は横につながったデパートとも言えるが、郊外型の大型店舗に商店街が対抗するには、商店街に残っている店種が少なすぎる。
・ 商店街で頑張ってもあかん業種や立地を変えんとあかん店もあるだろう。

小売店の努力と試行錯誤

・ 商店街では、量販店が扱いにくいファッションを研究したり、店主の好みにお客が付くような経営をして生き残ろうとしている。
・ 和服は時代によって違ったが、畳がある限り和服は残ると思っている。しかし、呉服屋でスケールを大きくしたところはうまくいっていない場合もある。
・ 夜の市でドッとにぎわうより、コンスタントに買物客でにぎわうのが一番良い。
・ アスパは綾部の規模にあった手頃な大型店なんだろう。
・ 西町とアスパ両方で商売をしたが、店主として自分のアイデンティティとプライドを持って商売が出来ているかは疑問。自分の納得の出来る商売をしたいと思う。
・ アスパもヴィラタウンも出来たときの店主は同じ。建物も古いし、店の人も古くなっている。同じ器の怖さがある。

消費者と小売店の関係

・ 店を選ぶより人間関係でその店に行くことの方が多い。
・アスパやジャスコなどの集合体では、消費税を「おまけ」にする等は出来ないが、個店なら「おまけ」等の楽しみもありファンも増える。個店の良さはそういう人と人の関係にもある。
・ お得感は消費税や価格の値引きもあるが、ポイントカードで値引き同様の買い物の楽しみとしても使える。
・ 大型店があってもそこに行かない人が綾部の商店街に買い物に来ているのだから、そういう人を大切にせんとあかん。

  あやべ塾会員の新人議員3人が見事上位当選
 
 あやべ塾会員の新人では梅原晃さんがトップ当選、田中正行さんは3位当選そして平野正明さんは7位当選されました。また白波瀬均さんは5位で4期目、佐々木幹夫塾頭は9位で6期目。更に足立美代子さん、山下民雄さんもそれぞれ3期目の当選を果たしました。また、2位で当選された森義美さんも新たにあやべ塾に入会され、あやべ塾会員の市議会議員は8人になりました。

2002年10月公開例会 新人議員と語る

 例会は高倉敏明幹事長の司会で開会され、開会に当たり佐々木幹夫塾頭は「7月例会から久しぶりの開催です。8月はあやべ塾の会員から8人も立候補しますので休会にしました。9月例会はこの新人議員と語る会を計画しましたが9月議会を経験されてからが良いと判断し10月例会になりました。歴史はその時代に生きた者が創ります。市町村合併の決断など課題の多い第14期綾部市議会の有望即戦力新人議員を迎えてじっくりと語り合いたいと思います」と挨拶。

 はじめに各議員から@選挙戦で感じたことA初議会の感想B今後の抱負を述べていただき、その後はフリー討論を行いました。なお、リポートには字数の限界がありますので各議員の想いや全ての言葉が記載できていないことをご承知ください。

@選挙戦で感じたことA初議会の感想B今後の抱負

梅原晃議員 @以久田地区の皆さんから、強い推薦で7月10日に立候補を決意した。選挙通と言われる人が多く特に高齢者パワーには驚いた。A本会議の傍聴が多かったので気合いが入った。これからも気軽に来てもらえる議会でありたいと思う。ただ、議会の演壇は議員の方を向いているが、理事者の方を向いて質問するように改造した方がよいと思う。B合併の問題では自主財源が少なくても綾部市単独で運営できるかを見極めたい。入るを計ってまちづくりをする時代なのでマンパワーが市の活性化の要になると思う。市民が自分の出来ることでまちづくりに参加できる機会作りに務めたい。 

白猪知広議員 @出馬を決めたのは6月下旬ですが、人生のうちに一度は市議会議員選挙に挑戦したいと考えていた。奥上林の方や親戚、それにわたしの身近にいる大勢の仲間の暖かい励ましで後援会の体制固めができた。選挙期間中は高熱に侵されているかのようにな感じだったが、しかし不思議と力尽きた感じや、苦しみのようなものは感じなかった。A実際に議席に座った印象は、傍聴席から眺めていた時の張り詰めた空気とは違い、それほど圧迫を感じることはなかった。B9月議会は準備不足だった。次回も農業問題や奥上林の高齢化について質問するために今から準備にかかりたい。

田中正行議員 @生まれ育った地元山家で前任議員の後を受けて立候補した。後援会作りから選挙戦は別世界の様な体験だったし綾部市は広いと感じた。特に自分より年上の方に顔を知ってもらう活動から始めたが皆さんの声援に感動した。A議場を見るのも初めてだったが、ほどよい緊張感で私の思いを壇上で質問できたと思う。B我々の地域はそこに住んでいるものが守る気運を高めるために、ふれあいの中で身近な議員として活動したい。

平野正明議員 @私にとって選挙は縁遠いものと思っていたが中心市街地の議員が必要として、7月はじめ地元自治会や商店街等に押される形で立候補を決意した。挨拶や準備は多忙を極めたが、候補者として選挙戦に挑むと以前の思いと違い、恥ずかしいという思いは消えてある、意味で面白いとも感じた。A9月議会一般質問のトップで壇上に立ち新聞にも大きく取り上げられて良かった。B商店街など市街地の問題について市民の意見を市政に反映したい。

森義美議員 @党と地域の人に支えられての戦いだった。少子高齢社会、環境、ゴミ、教育、合併などを訴えたが、新しい息吹と改革を求められ期待されていると感じた。市民の声を聞き、市政に届け、それを市民に伝えていくことで期待に応えたい。A何もかもが初体験で緊張の連続だった。耳を立て、目をしっかり開いて頑張っている。B何事にも一所懸命に挑戦していくことを生涯のモットーとして頑張っていきたい。
あやべ塾にも入会しました。

吉崎久議員 @選挙中には言葉に表現できないような力強い支えを実感し5回目の選挙で初当選した。選挙戦で約束をしたことを実行するために頑張りたい。A条例で運営する議会なので難しいことも多い。教えてもらうことばかりで背筋が痛くなるような緊張の連続だ。B市民の皆さんの期待に応えるのが使命。市民の暮らしをどうして政治が応援できるかを知恵を絞り正論を通して運動を進めていきたい。

フリー討論

佐々木塾頭 高倉幹事長から進行を受け次ぎます。ルールは@質問は一人の議員に対してでなく全議員に対して行ってください。A議員は応えようと思う質問に答えてください。

市町村合併について考えを聞きたい

市民 綾部市は合併しないでもやっていけるのか、3市3町が良いのかなど、市町村合併について考えを聞きたい。

吉崎議員 合併は反対。すでに合併している農協や学校を見ても過疎は加速する。住民への情報公開や住民の合意が必要。

梅原議員 途中に1市1町という選択があっても、環境をコンセプトに3市3町の様に出来るだけ大きな市を目指すのがよい。海の人が山のことを考え、山の人が海のことを考える良い機会でもある。合併しても、しなくてもどんなまちを作るかというビジョンが基本。

塩見議員 議員になる前は3市3町の合併がよいと思っていた。しかし議員になってみると、もう時間がないのに合併論議が進んでいない。市の財政ももっと公開し市民に知らせて論議することが必要だ。

平野議員 合併は「北近畿中核都市への挑戦」だと思う。3市3町の中で綾部市は近舞線・JRなど交通の要衝、地理的中心、由良川流域でも中心地である。この中核としての条件が発揮できる可能性を伸ばせるなら3市3町の合併を目指すべき。それがだめなら単独でよい。

田中議員  立場や角度によって思いが違うだろう。合併論議は綾部市の方向性を考える良いチャンスだ。

森議員 基本的には3市3町だが具体的な検討と理解が必要だと思う。

白猪議員 はじめに合併ありきはではいけないと思うので選挙前のアンケートには「反対」と答えた。しかし、国の動きから避けて通れない問題だと思う。ここは冷静になって、より大きな市へとはばたくチャンスととらえるのも良いと思う。

市町村合併について住民投票は

市民 市町村合併について全戸配布されたがどう思ったか。また住民投票で市民に問うことも必要と思うがどうか。

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梅原議員 住民投票を行うより住民を代表して選出された議員が十分検討して判断すべき。合併について全戸配布されたが、合併を検討するには綾部市の状況や相手の合意など多くの課題があり議会はあの内容以上にもっと論議が必要。

市民 合併は政府が推進しているが流れに流されないことが大事。綾部市が単独で生き残る可能性があって合併しない選択も出来るし、由良川地域共同体という選択もある。

梅原議員 合併をしない選択をしている市町村は自主財源が多い。またしっかり経営している市町村は生き残る。しかし、特例債等の合併支援策を考えるとそれに乗らざるを得ない市町村も多い。綾部市は10年後どうなっているかを示す必要がある。

市民 綾部市は世界連邦宣言第1号都市です。1月1日と8月15日は寺山に登ってください。都市基盤の整備など自らの街・綾部市のレベルを上げてから合併すべきだと思う。

女性の声・綾部市の良いところを生かす・活性化

市民 福知山も舞鶴も綾部とは合併したくないようだ。綾部市単独でいけるのかをもっともっと検討してほしい。女性の声と力をもっと生かすべきではないか。

市民 綾部市の活性化とはどういうことだととらえていますか。

佐々木塾頭 女性の声を生かすことと、綾部市の良いところをどう生かすか、綾部市の活性化をテーマにします。

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市民 活性化には女性の力が大事です。そのための方策を充実すべきです。綾部市役所には女性課長が一人しかいない。女性も進んで課長を目指すべきです。

梅原議員 綾部市はどこにでもある街で、財政は苦しく広大な土地があり、後継者のいない地域もある。これからは都会人を導入する方策が必要。活性化とは、生き生きと生きる人がそこに居ることと後継者が居ること。

白猪議員 人にスポットを当てること。綾部の人は暖かい。年寄りと若者がいたわり合って暮らしている。こういう良いところを大事にしたい。人は活性化していると思う。

田中議員 市街化調整区域に住んでいるが、後継者育成やほ場整備した土地を守るのは大変。田舎から出る人は拒めないが、田舎へ来る人は「法」が拒むことから脱するためにも「農村特区」の実現を目指したい。

森議員 行政サービスシステムの調査で綾部市は近畿地方で「住み良い所」4位だった。大切なことは一人一人の思いだが産業・農業の振興も大事です。

吉崎議員 綾部市はものづくりという点では京都府下でも技術水準の高い業種もある。これらのことや自然条件などをどう生かすかが今後の課題だと思う。

梅原議員 政策決定の場に女性が少ないのは、家庭など女性を取り巻く環境にも問題がある。しかし女性も努力すべきことはあるのではないでしょうか。

吉崎議員 本来なら女性部長がいてもおかしくない。これは女性の勇気も必要だが、子育ても当然のように夫婦一緒にやることが出来る行政のバックアップも必要。

先輩議員 綾部市を活性化するには女性の力が大きいと思う。その為に女性の参加など遅れている部分を引き上げることが大事です。しかし、ある会議を傍聴した時19人中8人も女性がいたが、女性の発言がなかったのは残念に思った。

議会の会派

市民 国会は政党政治だが、地方政治である市議会では会派が必要か。また、会派に所属することによって言いたいことが言えなくなることはないのか。

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平野議員 会派が無くてもグループは出来るだろう。

先輩議員 綾部市議会は条例で会派制をとっているが会派は政策集団。思いを同じくする者が会派を作ると言う意味で会派を編成している。会派に属することで議員個人の発言が制限されてはいけない。投票してくれた市民の重みを知る自覚が必要です。

田中議員 今の段階では言いたいことが言えないと言うことはない。

吉崎議員 私も会派の一員だが、市民代表でもある。議員は自由に自分の意志で判断するべきだと思う。

森議員 私は一人で会派を名乗っていますが議会では「無会派」という扱いです。現在のところは良い具合です。

佐々木塾頭 新人議員の皆さんは注目されていることを自覚して今後とも頑張ってください。

本日はありがとうございました。

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  2002年 11月例会 綾部の可能性      

予告
 綾部の可能性
全国には綾部市と同じ様な条件のまちは多く多くありますが、その中で成果を上げ、頭角を現し、有名になるまちには、“自分のまちの可能性を追求する熱い心を持った人と団体”が存在しています。
 綾部市の可能性の追求。それは今を生きる私たちに課せられた時代的役割です。

 11月例会は「綾部の可能性」テーマに語り合いました。
開会に当たり佐々木塾頭は、今回は「綾部の可能性」をテーマにしたが、あやべ塾で今日までテーマにして語り合ってきたものすべてが綾部の可能性の論議だったと思う。可能性は時代によって変化する。昔、見過ごされていたものが、今の時代だからその可能性が注目されるものもある。今日は中山連太郎さんも参加いただいている。今の時代に生きる私たちが今の時代に生かせる綾部の可能性を大いに論じたい。」と挨拶。

まず綾部に自信を持つこと

・ 綾部の可能性を探すことは綾部に自信を持とうと言うことにつながると思う。
・ 今、注目すれば伸びるようなものに力を注いでみることが大事。
・ 綾部は良くなる。悪くなる要素はない。 
・ 綾部市民から綾部はあかんという話を聞くが、とんでもない、綾部は今チャンスがいっぱいある。
・ 市民活動を行政の縦割りで対応する限り綾部の可能性はのばせない。
・高齢者比率も高く独居老人が多い。生まれるのも死ぬのも自分の家庭ではできない。そんな時代の家庭 の役割とは何だろう。ここにも可能性は潜んでいるはずだ。
・合併も可能性を広げる要素がある。舞鶴市のFAZなどの海関連事業と綾部市の工業集積や広い土地の バックヤードの組み合わせは大きな可能性を秘めている。
・ シルバー関連事業は行政を頼って行うものではない、と考えた方がいいのではないか。

物流に注目しよう


・ 交通の要衝も大きな可能性だが、これを生かすのは物流産業だろう。
・ 綾部市民は消費者として十分な消費サービスを受けていないという観点 から「物流」注目すべし。物流は製造業をつれて来る。

「水」はどうか。特に「地下水」

・ ある食品製造業が綾部に候補地を探したが「水」の問題で立地できなかった。
・ 綾部市は水道代が高いというがそれは初期投資のつけと市域が広いためだ。新たな「水」産業を構築す るときには高い水とはならない。
・ 綾部酪農では地下水を舞鶴のキリンビバレッジに売っていると聞いた。
・ 綾部市の新しい可能性として「水」は有力だと思う。
・ 綾部市に「良い水」があり、となれば注目して進出を検討する企業はあると思う。
・ 注目すべき「水」は従来の井戸水でなく、その岩盤の下、50mあたりの地下水だ。

市民参加からNPOへ

・ PFI(プライベート・ファイナンス・イニシアティブ)で民間が市庁舎などの 公共施設を建てて綾部市がそれを借り受ける方策もある。
・ まちづくり体制の新しい形として「市民参加」ということが言われるが、 綾部は「人」が大きな可能性を持っている。
・ 市民と行政の「協働」という言葉がよく使われるようになったが、ボラン ティアという認識を越えて、市民も行政運営の一員として参加を求める ことが必要だろう。
・ それなら「NPO」だ。ボランティアからもっと進めて、環境に関するNPOとか、施設管理をNPOに担当して もらうとか、建築完成検査をNPOで行う。など行政運営をNPOで支える体制を作ったらどうか。
・ 環境市民会議はNPO化に一番近い。また里山ねっと、ボランティアセンターや学校給食なども考えられ る。つまり、現在の市役所の業務をNPOで分担する体制を築くということ。
・ 仕事を分担すると同時に、NPOに人も派遣する体制はできないだろうか。
・ 「水」と「NPO」の可能性は大いに注目できる。もう少し具体的に研究しよう。    その他、数々の可能性の論議がされましたが「ここだけの話」も多く今後の課題としました。

2002年12月忘年例会
今年も「エレファント・ピス」の皆さんの生演奏 この子はバンドメンバーではありません。
司会の高倉敏明幹事長 しゃべるも良し(田中正行議員)、食べるも良し(今村博樹君)
2003年3月12日


あやべ塾3月例会リポート 検証!市町村合併   2003年3月12日・綾部市I・Tビル
 


 あやべ塾3月例会は久木康弘副幹事長の進行で進められ、開会に当たり佐々木塾頭は「あやべ塾での合併論議は平成12年11月から始まった。その後論議を重ね、平成13年11月に「市町村合併議論を進めよう」という提言を発表。同年の12月には綾部市議会から総務常任委員会に出席を求められ市町村合併の考え方を披瀝。翌年2月には3市3町の議員や市民に参加を呼びかけ「市町村合併を語る会」を開催した。 私は綾部市議会で合併特別委員会の委員長を務め、合併するなら3市3町を主張したが、このあやべ塾での論議があったからそこまで出来た。また、この間にあやべ塾の会員から4人の新人市会議員が誕生し、綾部市議会を動かす大きな原動力になった。あやべ塾の皆さんに感謝します」と挨拶。

 続いて佐々木塾頭から2月24日に四方綾部市長に提出された「綾部市議会市町村合併等調査研究特別委員会中間報告」の説明と、3月4日の本会議で四方市長が示された方針が報告され、これまでの取り組みや今後の綾部市のまちづくりについて討論をしました。

綾部市議会の中間報告(まとめ)

綾部市議会市町村合併等調査研究特別委員会は、平成13年9月から総務委員会等で行われてきた市町村合併の審議を受け継いで今日まで調査研究を重ねてきた。
 その結果、今後、綾部市は市民生活を守り、支援する為に、新しい時代の新たな可能性を持った中丹地区3市3町の合併を目指すべきである。しかし、この目標に至るための経過と時期は問わない。という中間報告に達した。
 綾部市長におかれては、この中間報告を重きにおき、市町村合併に関わる判断をされるよう求めるものである。

綾部市長の判断  (3月4日綾部市議会本会議)

 結論的に言えぱ、将来にわたっての京都北部の中核的なまちづくりを考えるとき、目常的に交流のある中丹3市3町の合併は必要であると考えます。しかしながら、現実の議論を傾聴するとき、3市3町の合併.に対する考え方は、大きな開きがあり、合併特例法の期限である平成17年3月までに3市3町の合併は、困難であると判断いたします。
 したがって、私としましては、合併するなら3市3町であるが、当面は、綾部市単独で行くことを決断いたしました。ただし、周辺自治体の動向によっては、柔軟な対応も必要と考えられることを付言しておきたいと存じます。
フりー討論

市役所と議会は

・あやべ塾は平成12年11月から合併論議を行ったが、市議会の取り組みが遅かった。議員には「合併したくない」という思いが先行していたのではないか。            
・ 3月議会に向けて中間報告を出したが、最後に帳尻を合わした感じだ。
・ 議会の合併特別委員会で最後の方は激論だったと聞くが、私が傍聴した時は、何か静かな感じで意見もあまり出ていなかった。
・ 市議会はもっと早くから論議すべきだったと思うが、集中的に審議するのも方策の一つだ。しかし、“そうしかできなかった”とも言える。
・ 市役所職員はの中でも合併のことを考えている人と無関心の人との差は大きいと感じた。
・市役所は合併論議自体を避けていたのではないか。市役所が説明会を始めたのは「1市3町」が動き出してからだったこと自体、私は疑問に思った。
・ 昨年の代表質問で四方市長は「15万人位の市が良い」と発言されたことがある。
・ 四方市長の3月議会の答弁で「山、川、海がそろった3市3町」という表現があり、私たちの思いが伝わっているという少しの驚きを感じた。
・ 篠山市議会議長と話したが、「色々言われているが、10年後を見てほしい」といわれたのが印象に残っている。

あやべ塾は

・平成13年12月に議会へあやべ塾提言の説明に行ったが、その時の議員の関心は薄かったように感じた。議会は8月の選挙以降14期市議会になってから動き出した感じだ。
・あやべ塾が合併論議をリードし、市議会が市民と向き合ったから、市長や行政は矢面に立たなくて済んだともいえる。これで良かったのだろうか。
・ 綾部市の場合は議会がリードするのが正解だったと思う。
・ 意見交換会で参加者から出された意見は、あやべ塾で論議した内容を越えていなかった。
・ 市町村合併やまちづくりを考える機会を作ったあやべ塾はよくやったと思う。
・ 合併論議に当って、あやべ塾は「どこと合併する」とかでなく、「なぜ合併か」の考え方から始めた。

市民は

・ 市民も議会も論議が盛り上がらなかった不満はあるが、綾部市全体の選択程度と理解するしかないだろう。
・ 綾部市議会の「市町村合併意見交換会」で感じたことは、名前がなくなる等の気分的なものや、地域事情など情報レベルがバラバラだったこと。
・ 判断する為の情報共有が出来ていなかったのは、行政からの情報提供が遅いし、少なかったと思う。
・必要な情報とは、どんなもので、どれだけの量なのか想定できない。すべての情報と簡単に言うがそれは不可能だろう。議会でも「資料はどれだけ積み上げたらいいのか」という激論もあった。
・合併の判断は綾部市全体を見た判断から、商売や生活の利便性など個人の都合による賛否があっても良い。大切なことは進んで情報を求め、自分の考えを持つことだろう。
・ 意見交換会で若い人から合併反対の意見が出たが、意外に思った。
・先日、若者で市町村合併の意見交換会が行われたが、合併をしないでまちづくりをしようという意見が多く出た。今の形を守ることを年寄りが言うのなら許せるが、疑問が残った。

中丹地区では

・ 3市の中で綾部市は「のけもんにされとる」という話をよく聞いた。原因は何だろう。
・ 農地荒廃問題でも、農地を放棄する人の土地を、守れる人が守っていくのが大事だが、個々の問題になると“あいつとはいや”とか個人の想いが出る。合併も同じかもしれん。
・舞鶴市も福知山市も、今はまだ綾部市より人口も多く財政も豊かだというだけだ。海だって舞鶴市のものでなく日本のものだ。綾部市が劣っているというわけではない。
・ 3市3町の合併は“綾部市だから言えたこと”だろう。これからもこの方針で中丹地区をリードすべきだ。
・ 3市3町それぞれに良い点と欠点がある。これを補いあえば良い市が出来ると思う。
・ 3市3町の会議などで、市長が何を言ったか等は福知山から聞いた。綾部市民に知らされなかったことは不満だった。
・市長の発言は重要。市長の思いだけで自由に発言する場合もあれば、議会や市幹部の合意の上で発言すべきこともある。突然1市3町の提案があった時にも対応できる準備ができていなかった綾部市にも問題があるが、抜き打ちで突然提案するのも悪い。
・ 3市3町はなるべくしてなった結論だと思う。1市3町の方が不自然に思ったが何故だ。
・合併にはそれぞれの市や町の事情がある。1市3町の場合は主に3町の財政問題だ。合併特例法の期限内に合併するには普段から広域行政が機能している1市3町しか選択肢はなかった。
・ 合併を勉強中の時と比べて、合併の渦の中に入ってからの町会議員は迫力があった。
・ 舞鶴市議会で市長は「市民の意見を聞いて・・」と答えるくらいで、あまり合併は話題になっていない。
・ あやべ塾の活躍は舞鶴でも知っていた。あやべ塾のような活動を舞鶴でも広めたい。
・ 丹後や与謝が早く進んだのは、JCの活躍が大きかった。それともう一つは財政問題だろう。

合併論議は続く

・50年前の合併を検証すると同時に現在の合併を考えるには、市域の枠を消して白紙から考えることが良い。合併前の旧村の人も同じことを考えたのではないか。
・ 私たちの子や孫が生まれたときに、子供がやりたいことをやれる町の体制を考えるべであり、名前が変わる位は今の私たちが我慢したら良い。
・ 川は時として濁流の時もあるがやがて収まる。よどむより良い。合併問題は、難しいとも簡単だとも言えるが、いっぺん変えてみるのも良い。
・ どうして良いか解らないときは、動かないのも選択肢だ。
・ 合併の基準で大事なことは共通の価値観。自分とはなんぞやということと、相手の視点によって自分も違った価値観で見られる。
・過疎・高齢化の不安を残したままで合併論議が進むことは疑問。以前の合併でも旧村の役場機能はなくなった。20万人以上の特例市になって高齢者にどんな良い点があるのかも不明。
・綾部市の東部地域では学校統合の課題もあり、息の詰まるような閉塞感がある。合併して大きな町になれば、今の綾部市と同じように後継者が中心地へ出ていくだろう。合併すれば解消できるのだろうか。
・ 過疎・高齢化や遠隔地の課題解決のために、合併に特効薬の効果は期待できないだろう。それは今の綾部市のままでも課題は同じだ。
・ 過疎地のデメリットを解決する方策を合併ビジョンの中で作れないのか。
・ 過疎・高齢化の問題は将来のことではない。今どうするかの問題に直面している。
・自分はふるさとの木の学校で良かったと思う。しかし、都会でも田舎でも「権利」は同じなのに「条件」は同じになっていない今の状態の学校へ子供を行かすのは戸惑う。良い条件を整えるために統合は価値があると思う。

今後の課題は

・綾部市議会の「市町村合併特別委員会」は中間報告を出したが、国においては、今後も、経済財性諮問会議では地方税財源の充実と確保に向けて補助金・負担金・地方交付税の三位一体の検討が進められ、地方分権改革推進会議では、国からの通達、通知による縛りは緩和されたが農地法、建築基準法、消防法等の法令には縛られていることの解決が検討されている。また、第17次地方制度調査会では、道州制などを含む国の形の再編、新しい市町村や都道府県のあり方について検討が進められている。この現状に鑑み、綾部市議会市町村合併等調査研究特別委員会は中間報告後も審議を継続する。
・ 1989年のカタカナ辞典には「インターネット」や「デジカメ」はない。時代は動いている。行政運営も時代にあった改革が必要だ。
・ 制度や組織も地方分権時代に適応する体制に構造改革しなければならない。その基本は綾部市民全体の意識改革だ。
・ 市民参加に向かって、「市職員でないと出来ないこと」「市職員でなくても出来ること」「民間に委託すること」の分業を進める必要がある。
・ 旧村単位の「長」と「無報酬議員」を旧村単位で公選し、旧村単位で行政サービスが出来るような「地域分権」も必要な施策ではないか。
・ 今後、綾部市は市民参加のまちづくり体制を進め、次の合併の時の新しい市の運営は「綾部方式」だと言われるぐらい構造改革を進めよう。

15年度総会

平成15年度
あやべ塾定時総会リポート 

 設立5周年を迎えるあやべ塾は平成15年5月28日(水)綾部市I・Tビルにおいて平成15年度総会を開催しました。
 開会にあたり佐々木塾頭は「もう5周年になっていたのかと言う思いです。この4年間、私たちは自治会、ごみ、環境、消防、防災などなど多くの課題を論じてきが、特に市町村合併では大きな働きをしたと思う。あやべ塾は3市3町の合併を提言し、綾部市議会も3市3町の方向を示したが綾部市の選択は単独で行くという方針となった。この選択の是非を語る必要はない。大切なことは次の一手。私たちは傍観する側でなく綾部市の可能性を追求し実行する側の一員となろう。今年度は市内地域ごとの課題にも視線を向けたい」と挨拶。
 
 第1部の総会は久木康弘副幹事長の司会で進行され、高倉敏明幹事長から事業報告が行われました。

平成14年度事業報告

■■ 6月公開例会   平成14年 6月7日  ■■

今、あなたの意見が聞きたい 緊急討論 市町村合併 

あやべ塾は設立から丸3年を経過し、この間市町村合併をテーマにした例会は5回目。多くの皆さんが理想の結婚や独身生活を語っている間に1市3町という財政に迫られた現実の結婚話が出てきた。こんな時だからこそ他人任せにしないで綾部市民の英知を結集することが大事。あやべ塾では今日までの論議をもとに「20万人以上の特例市3市3町」を目指すべきという方針を出しているが、このことも含めて大いに論じたい。という趣旨で、広く市民の方の参加を呼びかけて「緊急討論・市町村合併」を開催しました。公開例会は、渡辺茂樹企画広報課長から「中丹地区行政改革推進会議」幹事会報告書の説明を受けたのち高倉敏明幹事長の司会で進行されました。

理想と可能性を追求しよう。 20万人以上の特例市3市3町

■■ 7月公開例会   平成14年 7月5日  ■■

 がんばれ商店街 消費者の言い分商店の言い分

 現在の綾部市には多くの小売店があり、それぞれの個店や商店街でいろんな工夫や努力をされています。しかし、なかなか消費者にその思いが伝わらない。また、消費者は商店街がどんな努力をしているのかよく解らない。そこで例会では、まず小売店や商店街の努力をハード・ソフト面にわたって平野正明さんから説明を受け、フリー討論で、商店街の元気、商店街のにぎわい、 小売店の努力と試行錯誤、消費者と小売店の関係など、お互いの言い分を交わしました。また舞鶴市でもあやべ塾の様な市民グループを作りたいという方が舞鶴から参加されました。
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 8月はあやべ塾の会員から市会議員選挙に8人も立候補しますので休会にしました。また9月例会も、「新人議員と語る会」を計画しましたが9月議会を経験されてからが良いと判断し休会としました。あやべ塾会員の新人議員3人が見事上位当選あやべ塾会員の新人では梅原晃さんがトップ当選、田中正行さんは3位当選そして平野正明さんは7位当選されました。また白波瀬均さんは5位で4期目、佐々木幹夫塾頭は9位で6期目。更に足立美代子さん、山下民雄さんもそれぞれ3期目の当選を果たしました。また、2位で当選された森義美さんも新たにあやべ塾に入会され、あやべ塾会員の市議会議員は8人になりました。  
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■■ 10月公開例会   平成14年10月9日  ■■ 

新人議員と語る

 歴史はその時代に生きた者が創ります。市町村合併の決断など課題の多い第14期綾部市議会の新人議員を迎えて、はじめに各議員から@選挙戦で感じたことA初議会の感想B今後の抱負を述べていただき、その後はフリー討論を行いました。出席いただいた新人議員は、梅原 晃(創政会)、塩見麻理子(創政会)、白猪知広(民政会)、田中正行(創政会)、平野正明(創政会)、森義美(公明党)、吉崎 久(共産党)。また白波瀬、佐々木両議員も出席。
  例会には多くの市民の参加もあり、市町村合併について考えを聞きたい、市町村合併について住民投票は、女性の声、綾部市の良いところを生かす活性化、議会の会派など様々な意見が交わされました。

■■ 11月公開例会   平成14年11月13日  ■■  

綾部の可能性

 開会に当たり佐々木塾頭は、「今回は“綾部の可能性”をテーマにしたが、あやべ塾が今日までテーマにして語り合ってきたものすべてが綾部の可能性の論議だったと思う。可能性は時代によって変化する。昔、見過ごされていたものが、今の時代だからその可能性が注目されるものもある。今日は中山連太郎さんも参加いただいている。今の時代に生きる私たちが今の時代に生かせる綾部の可能性を大いに論じたい。」と挨拶。フリー討論では、まず綾部に自信を持つこと、物流に注目しよう、「水」の」可能性はどうか、特に地下水。市民参加からNPOへ進化させる試みが必要。など、かなり踏み込んだ論議が行われました。    市町村合併の動向
綾部市議会市町村合併等調査研究特別委員会の第1回、第2回の経過をリポートに掲載しました。 特に第2回の委員会では平成36年まで21年間の財政予測が提示され、その内容は、推計値・平均値を使った大枠の数字ではあるが、予想通り厳しく、平成19年には基金(貯金)を取り崩しても財政赤字に転落する予測が示されました。

■■ 12月忘年会例会   平成14年12月13日  ■■ 

さよなら馬さん 忘 年 会

恒例の忘年会を開催しました。アトラクションでは、昨年に続き「エレファント・ピス」の皆さんの生演奏。それに「ミスタークニック」(辻本邦雄)さんのマジックショーを楽しみました。
      
 菜の花サポーター募集 

あやべ塾の会員も多く参加している「菜の花同窓会」から菜の花サポーターの募集をするとともに協力金も依頼もされました。
会員のみなさんで賛同される方は、是非、参加してください。と呼びかけました。
協力金は下記の口座で常時受け付けています。

 「京都北都信金西町支店 普通口座 0282304 菜の花同窓会 高倉敏明」

■■2003年1月新年例会   平成15年1月15日  ■■

あやべ塾の可能性
 最近、あやべ塾の活動で市町村合併論議が目立つせいか「最近のあやべ塾はむずかしくて参加しにくい」と言う意見がありました。難しくても必要なことにはチャレンジしたいとは思いますが、多くの人が参加しやすいテーマ設定も必要です。そこで原点に戻って新年例会のテーマはあやべ塾自体について、あやべ塾に求めるも、綾部市にとって自分にとってあやべ塾とは何なのか、あやべ塾には何が出来るのか、などを語り合いました。    
市町村合併意見交換会
   綾部市議会が主催をして市民と市町村合併に関する意見交換をする「市町村合併意見交換会」を開催されました。市民参加の基本は情報共有です。議会では特別委員会で市町村合併の協議をしていますが、この意思形成過程だからこそ、議員や市役所の持っている情報を市民と共有して語り合うことが必要であると言う姿勢に賛同し、会員に参加を呼びかけ、各会場で多くの会員が参加をし意見を述べました。

■■ 3月例会   平成15年3月12日  ■■

  検証!市町村合併

 開会に当たり佐々木塾頭は「あやべ塾での合併論議は平成12年11月から始まった。その後論議を重ね、平成13年11月に「市町村合併議論を進めよう」という提言を発表。同年の12月には綾部市議会から総務常任委員会に出席を求められ市町村合併の考え方を披瀝。翌年2月には3市3町の議員や市民に参加を呼びかけ「市町村合併を語る会」を開催した。私は綾部市議会で合併特別委員会の委員長を務め、合併するなら3市3町を主張したが、このあやべ塾での論議があったからそこまで出来た。また、この間に市会議員選挙があり、あやべ塾の会員の議員が7人当選し、綾部市議会を動かす大きな原動力になった。あやべ塾の皆さんに感謝します」と挨拶。その後、フりー討論で中丹地区はどう動いたか。1市3町の動きは?綾部市議会の中間報告は正しかったのか? 3月議会での市長方針は?などを論議しました。
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  綾部市議会の中間報告(まとめ)

 綾部市議会市町村合併等調査研究特別委員会は、平成13年9月から総務委員会等で行われてきた市町村合併の審議を受け継いで今日まで調査研究を重ねてきた。
 その結果、今後、綾部市は市民生活を守り、支援する為に、新しい時代の新たな可能性を持った中丹地区3市3町の合併を目指すべきである。しかし、この目標に至るための経過と時期は問わない。という中間報告に達した。
 綾部市長におかれては、この中間報告を重きにおき、市町村合併に関わる判断をされるよう求めるものである。  
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綾部市長の判断  (3月4日綾部市議会本会議)

〜結論的に言えぱ、将来にわたっての京都北部の中核的なまちづくりを考えるとき、目常的に交流のある中丹3市3町の合併は必要であると考えます。しかしながら、現実の議論を傾聴するとき、3市3町の合併に対する考え方は、大きな開きがあり、合併特例法の期限である平成17年3月までに3市3町の合併は、困難であると判断いたします。
 したがって、私としましては、合併するなら3市3町であるが、当面は、綾部市単独で行くことを決断いたしました。ただし、周辺自治体の動向によっては、柔軟な対応も必要と考えられることを付言しておきたいと存じます。 〜

■■ 4月花見例会   平成15年4月13日   ■■

 ◇会 場 由良川白瀬橋下流「菜の花畑」

  例年ですと4月6日に行われる山家城址公園の桜祭りに行きますが、今年は選挙期間中のため下記により、菜の花同窓会が開催される「菜の花まつり」に参加し、菜の花畑の中で気持ちのいい時間を過ごしました。

  平成14年度決算報告          羽室 了 会計

       収入合計−支出合計=87,765円を平成15年度に繰り越し。
この決算報告に対し村上治男監査から正確に処理されている旨の報告がありました。

   平成15年度活動計画          佐々木幹夫塾頭

@ 月1回の例会開催
 NPO、観光、地域政策等をテーマに論じるほか、講演会、施設見学、忘年会、花見等その他会員の提案で決定。
A 各種事業への参画
 鮭の放流、菜の花同窓会、上林川を美しくする会や会員の関わるイベント等に積極的に参画・協力します。
B その他会員の提案をもとに役員会で決定します。  

第2部 あやべ塾設立5周年記念講演会
   
  講 師 社会福祉法人「るんびに苑」
  理事長 藤 大慶(ふじ だいけい)氏
 演 題  「今、子ども達に何がおきているか 」   
 
大変有意義な講演でした。特に毛虫の生態に例を取り「群れる」をキーワードにした人間関係のあり方については目からうろこが落ちる思いでした。          
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  新入会員紹介  (総会現在の会員数は104人です)
    藤 大慶さん 〒629-1244 綾部市十倉中町米谷16 社会福祉法人るんびに苑内
    伴仲博司さん  〒623-0045 綾部市高津町楮ノ木15
    荒木善吾さん  〒623-0022  綾部市新宮町2番地
  寄付
    梅原 昇さん(寺町)から多額の寄付をいただきました。
  片山弘和さん(大島町)から80円切手を多量にいただきました。
   あやべ塾の活動を支援していただく方に応えるためにも充実した活動を展開しましょう。


どうする綾部市

   2003年8月例会リポート 

  どうする綾部市、どうする綾部市民
    日時 平成15年8月18日(月)  会場 綾部市 I・Tビル


  開会にあたり佐々木塾頭は「今日まで、住民は、綾部市や国・府に税金を払い、行政はその税金で国や府や綾部市の運営や整備や助け合いやなどを行ってきました。これらは中央集権体制で運営されてきた日本の姿ですが、そこから生まれてきたのは、住民はお上に税金を納め、お上はその税金で市民サービスを一手に引き受け、市役所は住民にサービスを提供する側、そして住民はサービスを要求し、サービスを受ける側と言う構図を生みだしました。この意識を変えることは多難です。

 しかし、綾部市のまちづくりは、市役所だけがやるのではありません。時代は一刻も止まらず変化し、進化し、変貌して、市民生活も様々に多様化しています。そんな中で行政と市民の関係だけが旧来のままで通じるとは思われません。
 綾部市は“合併するなら3市3町だが当面は合併しない”という方針を示しました。合併はバラ色ではないが合併しない小規模自治体も茨の道だと思う。では綾部市はどうあるべきか、綾部市民はどうあるべきか。原点に戻って考えてみようというのが今回のテーマです」と挨拶。

 
  また、司会を担当した高倉敏明幹事長からは「先日の役員会であやべ塾例会出席者が少ないという論議があった。しかし、会員104人の内、テーマによって出席者の顔ぶれも変わっている。そして、出席はしないがリポートを心待ちにしておられる会員も多い。また、近隣市にはない市民団体の取り組みとして注目もされている。この背景を十分自覚して良い論議、良い提案をしよう」とあやべ塾の姿勢を確認し「どうする綾部市、どうする綾部市民」をテーマになんでもありの討論を行いました。

  市役所では

・ 合併をしない選択をして、その後、綾部市役所ではどんな取り組みを
 しているのか。
・ 「入るを計り、出ずるを制す」の両面にわたり努力が行われているが、
 両面ともまだまだ出来るという姿勢だ。
・ 賃金カットも含めて、乾いたタオルを絞るくらい節約もしているだろう。
 しかしこれがもっと進み、各部各課間の事業のつぶしあいに発展するのではないかと心配する。

  財政難

・ 財政難の原因は市民要望に応えて来た結果だ。財政難を市役所運営の責任のごとく言うのはおかしい。
・ 財政難の責任を追及することよりは、現実を受け入れて、ではどうするかを考えることが大事だ。
・ 住民要望を退ける勇気が必要とも言われるが。しかし、それが出来るだろうか。
・ 「後世の為」と言う政治哲学からすれば、今、生きている人間の要望は無視しても良いという考え方もある。
・ 職員からすれば予算編成時に「今年の財源は潤沢です」とは聞いたことがないので、財政が苦しいと言 うことに慣れてしまっているのではないか。
・ 毎年、財政難だといって予算編成をするが、華々しい新聞発表を見ると「金あるやん」と思う。これの繰 り返しを見てきたから、今回も「何とかなる」と思ってしまう。

 市民は

・ 合併をしない選択その後、市民はどんな変化を感じているのか。
・ 合併をしないという共通認識と、変化に対応しなければならないという市民意識の改革が必要。しかし、そのために市政懇談会 が開催されているが、期待する意見や提案より従来型の地域要望が多い現状だ。
・ 行政対市民という構図は容易に消えるものではない。財政難だから市民の協力を求めると言うより、ま ちづくりの方法や体制を変えようと言う呼びかけの方が受け止めやすいかもしれない。

 意識改革

・ 総ての市民サービスを市役所が一手に引き受ける市役所の体制自体を変える改革が必要。
・ 意識、制度、組織の根本改革が必要だろう。まずは意識改革、そして市役所業務の分業だと思う。
・ 市民参加では環境市民会議、ボランティアセンター、里山ねっとなどうまくいっている。
・ 市役所業務の分業を行い、もっと市民参加の体制を整え、本体の市役所職員は
 専門性を高めて日本一の市役所プロ集団を目指せば良い。
・ しかし、市役所は自分の仕事を減らす分業には乗り気ではないように思う。
・ 文明は栄えるから滅びる。今の日本は滅びのシナリオの中にある。発展とは何か、
 栄えるとは何か、という考え方の整理が必要だと思う。
・ 私たちは「綾部市の発展とは都会化を目指すこと」と思っているかもしれない。
 それも必要だろう。しかし、それが総てではないという考え方の意識改革も必要。

 補助金カット

・ 補助金の一律2割カットが行われたが市民への影響はどうか。
・ その前に「なぜ一律なのか」「なぜ2割なのか」が明確でないと思う。
・ 補助を受ける事業や団体によって補助金の重要さは違うが
 なぜ「一律2割カットなのか」。
・ それは個々の事業や団体の補助金の重さを分析する体制が
 出来ていないから「一律」となったのではないのか。
・ 今後しっかり分析すれば補助金を従来の額に戻すところやもっと減らすところが出てくるだろう。
・ その分析は市民を含めた補助金分析委員会のような体制で行ってはどうだろうか。
・ 今回は補助金カットだったが、まだ、負担金、分担金の検討も必要になってくるだろう。
・ しかし、今回の補助金カットは財政難の意識付けには一助となったと思う。
・ 国から補助金を受けるには大変な労力が必要だが、市も市民に同じ様な苦労を強いているのではないか。

 住民力

・ 西八田村史をみると当時の人々は、小学校、農協、病院など地方自治をしっかりとやっておられたことが 良くわかる。そこには住民と役場の協働の精神があった。今、住民力を取り戻すことが必要だ。
・ 50歳で「若い者」といわれる高齢化社会になっている。少子高齢化にあわした社会体制への改革が必要。
・ 自分の仕事で精一杯やのにまちづくりに参加してと言われても・・・。
・ 会社の定年はあっても地域社会の定年はない。高齢者をもっと生かす体制づくりを考えてみよう。

 女性の力

・ これからのまちづくりには女性の力が欠かせない。特に婦人会の充実が必要と思う。
・ 婦人会は会員が減少し役員のなり手を捜すのにも苦労しておられると聞く。
・ 婦人会は補助金に頼りすぎたために体力が落ちているのではないか。
・ 戦中戦後の婦人会の形を継承しているから、現代女性の生活スタイルや要望に合わなくなっている。
・ 決められた事業を消化するために苦労をするより、やりたいことを選択して苦労をする方が良い。実際、 自主的な活動をする女性グループは伸びている。
・ 自治会と婦人会を何となくセットの様に受け止めているが、時代にあった婦人会の位置づけが必要。
・ 婦人会は社会教育関係団体として教育委員会も重要視している団体。

 行政評価

・ 行政評価は必要だ。次につながる正確な評価が出来る体制を考えていこう。
・ 京都府地方振興局等の統廃合の結果、新たな振興局には「地域の戦略的予算」を付けるという話があった。中途半端にならないようなお金の使い方が必要だろう。
・ 例えば黒谷和紙を売り出すならリサーチ、PR、販路など綾部市が総力を結集する位の体制で臨まないと結局は中途半端になる。
・ 役所も市民も、今と昔、当市と他市など「相対」で判断している。役所は前例どうりだからと安心するくせがあるから、前例から違うことをするのには大変な労力がいる。
・ 役所では前例とか例年どうりやれば安心かもしれないが、民間では「昨年と同じことをするな」だ。ここが大きく違う。
・ イベントで職員は賃金をもらって仕事ととして参加するが、市民は休日を返上してボランティアとして参加している。なんか、すっきりしない。
住民力、婦人会、行政評価など新たな視点も見えてきましたが、今回もあえてまとめはしません。
  聞くも良し語るも良しあやべ塾。次回のご参加をお待ちしています。
 
 9月公開例会予告

  テーマ 志賀郷の可能性
              
  市町村合併論議の時「市の形は変わっても日常生活を送る地域コミュニティが充実していれば住民生活は守れる」という意見がありました。
 この地域コミュニティ、旧村・志賀郷では、七夕寄席、るんびに太鼓公演、中国音楽の夕べ、志賀郷納涼花火大会など今日まで多彩な活動が展開されてきました。これらの活動が地域住民の郷土愛や元気を育てる力になっていると思いますが、それを実行する為の努力や苦労は並大抵ではないでしょう。
 そこであやべ塾9月例会はこれらの活動の原動力となっている「郷の会」の皆さんをはじめ、志賀郷の皆さんと「志賀郷の可能性」を語り合います。この例会でまちづくりにかける新たな活動のエネルギーを見出したいと思います。皆さんの参加をお待ちしています。

   日時 平成15年9月26日(金)19時30分から21時30分まで
 会場 志賀郷公民館


2003年9月例会リポート    志賀郷の可能性  9月26日(金)  志賀郷公民館

あやべ塾とは


 今回は「志賀郷の可能性」と題し、初めて地域に出てその地域のことを語り合う例会でした。志賀郷からも多数の参加がありましたので、佐々木塾頭は開会にあたり、あやべ塾の基本姿勢を説明。
 「あやべ塾はふるさと綾部を愛する人々の知恵と情熱を結集して町づくりを進めるために、会員相互が情報を共有し、考え、論じ、提言し、行動する会です。
 まちづくりの最大の資源は「人」です。そして、時代を創る原点は個人の情熱です。成功し発展する組織や団体の意思決定には必ず熱い心を持った個人が存在します。あやべ塾はその個人の力量向上に主眼を置いています。皆さんそれぞれ職業や役職など立場がありますが立場を先行させると出席しにくかったり本音の論議が出来にくくなります。
 そこであやべ塾では個人としての参加を求めました。あやべ塾に個人として参加しその中で得たものを今度はそれぞれの立場や役職で大いに生かそうという姿勢です」。加えて「あやべ塾の会員は志賀郷の実情はわからない。しかし、論議の中からお互いのヒントと刺激が生まれることを期待します。」と挨拶。

その後、自己紹介を行いました。
  
   自己紹介で

・ あやべ塾が地域に出るのは初めてなので新たなテーマを発見できるかもしれないと期待している。
・ よく綾部の西部と東部が比べられることがある。西部として物部とも交流を進めたい。
・ 物部地区も色々なグループもありそれぞれ頑張っている。一緒に活動が出来ればよいと思う。
・ 志賀郷は「向田の観音さん」などなつかしいことが多くある。
・ 七夕寄席は2度来た。志賀郷は酒蔵利用や花火大会など色々なことをしておられる魅力的なところだと思っている。
・ 田舎で何が出来るのか。私は環境と教育だと思う。
・ るんびに園が綾部市で初めてご縁をいただいたのは志賀郷でした。るんびに園は綾部に 来させていただくために回り道をしたのかもしれない。志賀郷はすごいところだと思います。
・ 若い頃はパワーがあったから一人でも突っ走った。年が増すと横のつながりで頑張ろうと思う。
 

 郷の会は(さとのかい)


 郷の会塩見昇会長から郷の会の活動について説明を受けました。

 郷の会は気軽に飲める仲間作りから発展し、規約を作って活動を行なうようになってから20年になる。空き缶拾いや地図を掲示しながら、花火大会に発展し今年で16回目になる。
 昨年は自粛し、今年は連合自治会が取り組まないと言うことになったので花火実行委員会を作った。花火大会以外でも七夕寄席、るんびに太鼓公演、中国音楽の夕べ、などを行ってきたが会員の減少や結果が出ない時もある。しかし、しんどい思いをした分、人のつながりは深まると思う。
 郷の会は志賀郷町だけの会で現在会員は15人だが、花火では仁和、西方などからも協力・参加していただいている。今後は内部の自己満足に終わらず、外部との交流も進めたいと思っている。 
 
  フリートーク

  志賀郷の花火大会


・志賀郷はイベントで評価されていることが多い。しかし、花火大会でも、蓮園でも個人や一部の集団がやっていることが多く、周りの人が全て協力し合っている体制ではない。
・郷の会も高齢化するし熱も冷めてくるときが来る。それまでに花火大会などが志賀郷地区全体で取り組む体制に出来ればよいと思っている。旧志賀郷地区は進んでお金も出してくれるが志賀郷全体から資金を集めるのは難しい。
・ 志賀郷の中心から4Kmもあるような地域ではお金は集めにくい。花火の見える範囲の人でお金を集め上げればよいのではないか。しかし、私自身は花火実行委員会に参加して協力している。
・ 花火大会は志賀郷全体でされていると思っていた。郷の会が花火をやめると志賀郷が花火をやめたようにとられる恐れもある。
・ しかし、郷の会の活動は花火大会が全てではない。もっと気軽に考えてもいいのではないか。
・ 花火大会だけでなくいろんな行事に対しても地域全体や高齢者が一緒になって取り組めるような土壌づくりが必要だ。

  事業を継続するために


・若い頃は元気があったが、年がいくとパワーが落ちてくる。自分の家のことも忙しくなり地域のことに手が回らんようになってくる。消極的な考えにもなる。
・イベントで地域がアピールできることも良いが自分達が納得できる活動をすることが大切だ。それが地域全体に認知され、高齢者も子どもも参加できる体制になればよいと思っている。
・物部地区の下市の祭りは物部の天神祭りとも言われている。昔は商工繁栄会が主催だったが現在は下市自治会が主催になり、婦人会や商工会有志が参加しているが役員の交代などもあり継承するためにの運営は難しいこともある。
・ 祭でも継続をすることは大変だ。伝統を守りながら新しいものを取り入れる努力もしている。
・ 現代はどこでも少子高齢化やマンネリはある。共通の悩みだろう。
・ドッジボール協会も悩んでいる。大会は定着して子ども達は一所懸命練習をしているが、大会を運営する側は熱がさめかけている。若い力が必要だ。
・岡山のある高齢化の町で年寄り達が開き直ってホタルを呼び戻すために草刈と川掃除を始めた。すると蛍が飛び交い始め見物人が来るようになった。では小屋を建てよう、水車も付けようとなり、村の若い者が山から木を切り出すようになった。地域が一致協力する良い例だと思う。
 

  熱い心とは何だろう


・ 事業でも団体でも隆盛を極める時と沈む時がある。沈む時に熱い心を持った人が居るかどうかで大きく違う。
・ 無関心層や文句ばかり言う人もいるが、団体には熱い心を持った人や与党や野党的な人が居るほうが良いともいえる。
・ 結成当時の熱い心を伝えることによって後継者は出てくる。外部の意見を聞くのも良い。
・ 中筋商工繁栄会の納涼祭の花火は補助金から始まったが継続されているのは中筋商工繁栄会の熱い心があったからだ。
・ はっする母ちゃんの会も補助金からスタートしたが会員の努力で自立した。


・では、熱い心とは何だろう。熱い心を持てと言われても、会を運営するにも役員の苦労も多い、年も取る、仕事もある、評価が高すぎて重荷にも感じることもある。
・あやべ塾を継続する熱い心は会員同士の刺激によって保たれているのかもしれない。リポートを編集していても人の意見が生きている。これにも刺激を受けて編集している。
 

  
  刺激と若い力


・ 熱い心は話し合いから生まれると思う。会に元気がなくなったと思うときこそ会員同士の話し合いが必要ではないか。
・ 心がさびれると元気がなくなる。そんな時こそ自分の思いを言葉に出して意見を交換することが良いと思う。外部からの新しい空気を入れるのも良いと思う。
・ 外部の意見を聞いてみると人からの刺激で元気を取り戻すこともある。
・ 志賀郷は外部からの力がかからないと変われないのかもしれない。変化のためには外部からの刺激と若い人が参加する機会を作ることだろう。
・ 人と人が刺激を与え合うことによって、熱い心の火種は生まれるように思う。

  公民館活動は


・ 若い人が公民館活動に参加する体制を行政でも考える必要があるのではないか。
・行政の障害者に対する姿勢は「措置」から「支援」に変わっている。郷の会のメンバーが自発的に若い人を集める努力をする動きが必要だと思う。
・ 自治会や婦人会は1年〜2年で役員が交代するので継続性には難があるが、公民館主事はあまり変わらない。ポイントは主事ではないだろうか。
・ 自治会連長と公民館長を経験したが、若い人に入ってもらったが当て職などの義務感で来ている人はやらされているという思いでいる。
・綾部地区の公民館で青少年部を担当している。きっかけは同じ事業の繰り返しのジレンマから脱するために若い人材を入れたいと先輩から誘われた。たまたま知り合いから声をかけられたのでしぶしぶ入ったがやってみるとそれなりに面白い。

  肩の力をぬいて


・ 郷の会のきっかけは一杯飲みの気安さからだった。あやべ塾でも同じだが気心が知れたもの同志だと少々大それた事をやっても怖くない。
・ あやべ塾でも参加者が少なくてどうしようと思った時期もあった。そんな時は飲みに行った。
・ 花火大会は無理になったら止めてもいいんだと言うくらいもっとゆったりと考えてもいいんではないか。
・ 志賀郷は個人的には活発に活動している人が多いが、全体として元気がないと思っていた。しかし、郷の会は同じ目的を持って集まった同志であり、しかもこれだけの人がいる。志賀郷を動かすことも出来るのではないか。

井戸端会議
タイムオーバーでも話は尽きず、下駄箱で、そして駐車場で論議は続きました。

・ 口上林の金毘羅さんが200年以上も伝統を守って継続されているのは歴史の裏付けがあるからだ。しかし、郷の会にもあやべ塾にもそんなバックボーンはないが会員の自主性がある。
・やはり熱い心だろう。今日の話の中で「熱い心って何だ」という問いかけはあやべ塾にも問われている。原点に戻って「熱い心」テーマに論じてみよう。

 ・・・・・という訳で、10月例会は「熱い心」をテーマに語り合います。
  予告  10月公開例会    日時 10月20日(月)19:30〜21:30 会場 綾部市I・Tビル
テーマ     熱い心
      
    まちづくりの最大の資源は「人」です。
   そして、時代を創る原点は個人の情熱です。
   成功し発展する組織や団体の意思決定には必ず
   熱い心を持った個人が存在します。(あやべ塾の紹介より)  

    「あなたの熱い心、あの人の熱い心」を語り合いましょう。

10月熱い心  

10月例会リポート テーマ     熱い心 日時 10月20日(月)19:30〜21:30    会場 綾部市I・Tビル
 まちづくりの最大の資源は「人」です。 そして、時代を創る原点は個人の情熱です。
 成功し発展する組織や団体の意思決定には必ず 熱い心を持った個人が存在します。(あやべ塾の紹介より)  

 佐々木塾頭は開会に当たり『西町を歩いてきたが“この町は人も雰囲気も、なんか、いい町やな〜”と思いながら来た。
9月例会は「志賀郷の“熱い心”」をテーマに、志賀郷公民館で語り合いました。その中で“熱い心”ってなんだ?という問いかけに至った。

そこで「やはり熱い心だろう。志賀郷の話の中で“熱い心って何だ」という問いかけはあやべ塾にも問われている。原点に戻って“熱い心”テーマに論じてみよう”となりました。
 今日はこのまちで活動している我が「あやべ塾の熱い心、あなたの熱い心、あの人の熱い心」を存分に語り合いましょう。』と挨拶。高倉敏明幹事長の進行で進められた“熱い心”トークはいきなり「あやべ塾の熱い心って何だろう」から始まりました。
 
 
あやべ塾の熱い心って何だろう

・ 設立趣旨にもあるようにあやべ塾自体が綾部市の“熱い心”の製造元ともいえる。
・ 熱い心と情熱の違い何だろう。熱い心って、物事を進めていく上での柱になるものだろう。
・ 目的に向かって感情が導入され、熱い心が結果が出るまで誘導してくれる。目的に感情がなければ熱 い心は生まれない。
・ 楽しいことばかりではない。しかし苦しい思いの中にも熱い心は存在する。
・ 心の中で何か突き動かされるものがある。それが“熱い心”なんだろう。
・ 心身共に“熱い心”でボルテージが上がっているときは何でも出来るような気がする。
・ 自治会長でも“熱い心”を持っている人には町民がついていく。
・ 同じことをやってもしっかりと目標を持っている人は“熱い心”が伝わってくる。

自分はあの時こんな時燃えたと言う経験談を

・ 今野瞳さんを呼んだ時、体調が悪かったけれど燃えた。
・ 自分がこれをしたいと提案し、それをしよう、となった時燃えた。
・ 人生、何かにおわれている思いで過ごしてきたが、熱い心とケツに
 火がついたのとは違う。
・ 年齢を考えて役職や活動を止めようかと言う葛藤があった。しかし、熱い心は年齢には関係ない。
・ 要は思い様。老人ホームでも化粧する女性は長生きするし、そのおばあちゃんを追っかけるおじいさんはもっと長生きする。
・ 選挙に出る、と言うのはすごいエネルギーが要ると思った。 組織の中の“熱い心”
・ 発展し継続する組織には“熱い心”持ったリーダーが存在する。
・ 団体補助金はおおむね5年を目途に自立をする前提で受けるものだ。この内に“熱い心”を育てないと自立できない。
・ あやべ塾は自発的にプラス思考で集まっているのが良い。
・ 飲み会から始まった「郷の会」は会の中で“熱い心”の再生産が始まっているのではないか。
・ 組織の運営は難しい。しかし、気心が知れ、仲間のリズムが合えば大きな「山」でも「丘」程度に思える。

いろいろな“熱い心”

・ 熱い心”を持つ人って前向きで明るくて他人へのアピールが強い人かな。しかし、表面だけでは解らない。
・ “熱い心”は必ず相手に伝わる。受ける側は善悪両面の“熱い心”を見極める力だ必要。
・ ものの見方で価値感は変わる。「善」必ず「良」ではないかもしれない。
・ 熱い心”はこだわりだ。しかし、こだわり過ぎると、最悪では戦争など、悪い方へ作用する危険性もある。こんな場合は“熱い心”を持ってはならないと言う“熱い心”も必要だろう。
・ “熱い心”は派手なものではない。完全燃焼しないくすぶり状態でも“熱い心”は存在する。
・ いくら“熱い心”があっても登り続けることは無理。時にはゆったりと構えることも必要。
・ “熱い心”とは現状で満足しない心。新たな展開を求める心とも言える。
・ しかし、現状で満足しないで所有したりため込んだりするのは人間の性だが、地球上で人間だけが好き勝手なことをしている。

  では、あなたの“熱い心”とは

・ “熱い心”は一点集中ではない。その人の人生スタンスだろう。
・ 私は常に燃えていないと気が済まない。
 しかし、その“熱い心”にジュ!っと水をかける勇気も必要かも。
・ “熱い心”とは生きている証。その人その人の人生そのもの。
・ “熱い心”とは現状打破魂。常の変化を求める心。
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今月のテーマ“熱い心”は文字で表現仕切れない熱い思いが交わされました。文字表現力の至らない点は皆さんの読みとる力に期待します。
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“熱い心”トークは今後の日程を決めるあやべ塾役員会でも続きました。

そのテーマを決めるに当たって交わされた意見も紹介します。

  ・物部には明和会、西和会、五日会や新庄や白道路などにも有志の会があり、その地域の秋祭や文化祭、運動会など行事の中心的役割を果たしているし、そば工房などの活動もある。
・ しかし、何処にも共通した悩みがある。志賀郷では結局「熱い心ってなんやろ」と言うところに至った。壁と言うか到達点というか、物部にも同じ悩みがあるかもしれない。
・ あやべ塾が何処へ行って語り合っても求めるものは、熱い心を呼び起こしたり、呼び戻したりすることではないか。
・ “熱い心”とは常に新鮮な気持ちで取り組めるかと言うことかもしれないし、熱い心はどの組織でも団体でも通じるものだと思う。
・ 核になる熱い心はきっとある。それが形成できるかどうかがポイントだろう。
・ 物部のグループにも言いだしっぺやリードする核になる人はある。しかし、役員交代や代替わりで最初の熱い心がさめてしまうことがある。
・ 若い人は意見を持っていても村の中では年長者の意見が重視される。
・ 自分の代で何かやろうと言う気持ちが大事。しかし、“前例がない”とか、
 “今、派手にやると後の者がやりにくい”などと言う人も出てくる。
・ 公民館や自治会の役員の姿勢が不十分だと嘆くより、それを乗り越える
 若い力や仲間の姿勢が大事。
・ しかし、今の30才台は団塊の世代の人のように戦わない。町を良くしたいと
 思っていても難しいことを言われると、せっかく熱い心を持っていてもやめる。  

・・・・・・・・・・・・・・・ ここから先は、物部の「下市公民館」で語り合いましょう。・・・・・・・・・・・・・・・

 11月公開例会 テーマ  物部のむらおこし
日時 平成15年11月26日(水)夜7時30分から9時30分まで
会場 物部・下市公民館 2階

今月の例会はあやべ塾地域シリーズ、志賀郷に続いて物部地区下市で行いました。
 開会に当たり佐々木塾頭から、あやべ塾の説明と例会を物部で開催に至る経過について「あやべ塾はまちづくりを語り合い、提案する、任意の市民団体です。これまで、消防、自治会、市町村合併などを語り合ってきました。あやべ塾はまちづくりの最大の資源は「人」だと考えています。そして、時代を創る原点は個人の情熱です。成功し発展する組織や団体の意思決定には必ず熱い心を持った個人が存在します。あやべ塾はその個人の力量向上に主眼を置いています。
 皆さんそれぞれ職業や役職など立場がありますが、立場を先行させると出席しにくかったり本音の論議が出来にくくなります。そこであやべ塾では個人としての参加を求めました。あやべ塾に個人として参加しその中で得たものを今度はそれぞれの立場や役職で大いに生かそうという姿勢です。 
 あやべ塾が5周年を迎えたことを機会に地域に出かけて多くの皆さんの意見を聞こうと言うことで9月例会は「志賀郷の可能性」をテーマに志賀郷地区の皆さんと懇談をさせていただきました。今日のテーマは「物部のむらおこし」です。フリートーキングですので大いに意見を交わしたいと思います。」と挨拶。    久木康弘副幹事長から「綾部市の地域づくりは人が核にならなければならない。現在物部の各地で活動しておられる地域の皆さんの熱い思いを聞かしてほしい。」と話し合いが進められました。

自己紹介から

・ 諏訪神社さんの立派な社務所に上げていただいて、伝統を守って おられる地域のすばらしさを感じさせていただきました。
・ 物部夢そば工房ということで声をかけていただいた。
・ 物部西坂町の「西和会」から参加をしました。
・ 須波岐の「みのり会」です。須波岐に会を作る仕掛人がおられて農業の関係でこの会が出来ました。
・ 下市の多くの会に顔を出しています。
・ 上市では「明和会」は解散し、今は「ほくほくの会」が活発に活動していただいている。
・ 地域の課題を正面から取り組むあやべ塾の姿勢の中で、私も地域の皆さんに感謝しながら地域の活動 に参加したいと思っている。
・ 何かやろうとするときは「会」を作らないと出来ないんだろうか。逆に言えば、何かやろうとするときは「会」を作るのが良いとも言える。  

 自己紹介の後、司会の久木康弘さんから『今日のテーマは「物部のむらおこし」という大きなテーマですが、地域の諸問題があるが皆さんが各地域で活動しておられることが村おこしだと思う。この活動が住民や若者に良い影響を与えていると思う。
 各地・各会の活動を紹介してほしい。』と要請があり各グループの活動が紹介されました。

 みのり会 (須波岐・芦田会長さん、藤原さん)

・ 会員は15名。専業農家から見ると不人気だろうけれど、私たちの活動は“熱い心”があてはまると思う。
・ 高齢で田んぼの畦が刈れないという要望に応えたり、山の影切りを頼まれて切った木に椎茸を植えて販売したり、ハウスを手伝ったり、ダチョウを見学に行ったり、減反の田んぼであずきを作ったり、とうもろこしを作って夏祭りに販売するなど農機具も個人の物を持ち寄り、ボランティア的な活動をしている。一人では出来ないが団体だから出来るのだと思う。ユニークなのは自治会長をやめた人が次の会長になること。
・ かたぎの木にも椎茸があがると聞いているので試している。
・ 今は150mくらいの水路に木の葉が落ちて水路が詰まるのでこの清掃を引き受けて 作業をしている。これも、みんなでやると楽しい。
・ 昔の若人会のメンバーが年齢が上がって「みのり会」を作った。しかし、若い人がいなくなった。

 西和会 (西坂・安達副会長さん)

 ・ 西和会は結成して23年くらいで会員26人。月500円集め、ずっと来る人、ちょくちょく来る人、ずっと来ない人などがあるが、年間行事は飲むことから始まって、神社の下草刈、自治会主催の盆踊りでカキ氷、イカ焼き、たこ焼き、焼きソバを担当している。夏休みの終わりに焼肉パーティーなどをしている。5年ほど前に、たこ焼き機を買って村祭などに出ている。
・ 会員にはあまり負担をかけないように役員が準備をして当日を迎えるようにしている。
・ 年齢は消防団を退団したら入会するくらい。年齢的には村の中核を担うころだが地域活動やりたいと言う人とそうでない人に分かれてくる。
・ 情報僻地にはなりたくないからインターネットの光ファイバーを
引こうという話をしている。    

物部「夢そば工房」 (前田さん)

・ 自分達でおいしいそばを食べようと言うのがそもそもの起こりで、そば好きが集まって作った会。メンバーは6人。休耕田を利用してそばの種をまいて収穫して、挽いて、打って食べている。
・ 百何十万円というそばを挽く機械を買ってまだローンを払っている。何の規約もなく自分達でのんびりとやるスタンスでやっているが新聞に出たり、声をかけられると、年に数回そば打ちに機械を持って出かけている。
・ 大晦日に新庄の公会堂で年越しのそばを打ってみんなに持って帰ってもらっている。
・ 会として特に悩みはない。会が強いのは、そばという“食”を中心に集まっているからだろう。しかし、そばの出来具合が天候に左右されるのが難点。
・メンバーから本職として立ち上がった「そばの花」も繁盛している。夢を与える活動を続けたい。

消防物部分団 (大槻副分団長さん)

・ 住んでいるのは綾部だが出身は新庄なので、消防は物部分団に入っている。
・ 今の消防は個人主義的なところがあって団員確保が難しい。
・ 本部が熱い思いで取り組まなかったら団員に伝わらない。
・ 消防団は地域で大きな役割を果たしている。活動の中から地域人としての自覚を高めてほしい。

  明和会 (上市・三好元会長)

・ 明和会は解散したが、上市は若い世代が元気で「ほくほくの会」が活動をしている。
・ 40才から50才台が中心にならんとあかんが、明和会が解散した後さめてしまった感じもする。
・ 物部地区は各自治会ごとに行事はするが交流がない。競争意識はあっても一緒に何かをやろうという意識があまりない様に思う。これを機会に各団体の枠をはずして交流をしてはどうだろう。
・ 明和会が元気に活動している頃の影響を受けた子供が成長して、今、「ほくほくの会」をやっている。地域の気持ちは伝承されているのではないか。
  
下市 (中津隈さん)  
                                                              
・ 下市では五日会・有志会・下市禮保存会、クリスマスパレード有志等が活動している。
・ クリスマスパレードは飲み会で火がついて7年目になる。7月の物部天神祭、10月は秋の禮大祭や運動会など下市では五日会を中心に活動は多彩。
・ 年間を通じてどこかの家に上がりこんでいる“長屋付き合い”があり、祭やサンタのことなどを、飲みながら相談し準備をするプロセスを大事にしている。
・ 行事の前後を楽しみ、苦しむ中で人間関係がねり返され、相手の心の痛みがわかる仲間作りが出来る。
・ ここが好きだから、今後もここで楽しくやりたいと思っている。

 フりー討論 

・ マンネリは外部から来た人に教えられたり、見解の角度を変えることによって気がつくことが多い。
・ どの会でも全体が熱い心を持ってすごく盛り上がった時期があった。
・ 物部地区内の団体同士の交流が大事だと思う。そんな機会を作ってはどうだろう。
・ それぞれの団体の特徴を活かし合えば、物部地区の素晴らしい活動が出来るのではないか。
・ 大事なのは“人”だ。夢を持って、リーダーが目標を示して、少子高齢化だからこそ今後も頑張ろう。
・ 志賀郷ともっと交流してはどうだろう。志賀郷との合同運動会は出来ないか。
・ 西部ブロックの発展は、過疎地区と呼ばれる志賀郷と物部の人々の創意にかかっている。


物部地区の皆さん、あやべ塾11月例会にご出席いただきましてありがとうございました。
 今回の話し合いはきっかけに過ぎません。これを機会に皆さんの知恵と熱い心を寄せ合って物部地区の村おこしを進めてください。あやべ塾も応援します。


12月例会   まずは懇親会から・・・会員以外の飛び入り歓迎です。

今年は普通の忘年会                         

     日時 平成15年12月27日(土)午後6時から
     会場 割烹 ふじ田  (0773-42-1518)
     会費 5,000円
     出欠 Eメールなら   ayabejk@cello.ocn.ne.jp(あやべ塾)
               電話(留守電OK)   0773-47-0098(高倉敏明)
               ファックスも   0773-47-0098(高倉敏明)  

       あやべ塾 今年の十大ニュースは何? 
       リポートの感想も聞きたいな〜
  今年の皆出席会員は誰?
       来年はどんなことを語り合おうか?
     忘年会だけ出席の会員さん大歓迎!
      全員からの出欠連絡を待っています


御 礼

 わらび座の「アテルイ」綾部公演は大好評のうちに無事終了いたしました。
 いいまちを創るために、アテルイの勇気と素晴らしい感動を市民の皆さんに伝えたい。この思いは確実に通じたと思います。
 公演に際しまして多大なご協力をいただきましたあやべ塾の皆様に厚く御礼を申し上げます。ありがとうございました。

 アテルイ100人会 
  会長・高倉信正、副会長・村上治男、
  事務局長・佐々木幹夫、役員一同
   
   

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