設 立 趣 旨 | ||||
1999年7月例会 | 何でもありの自由討論 | 1999年8月例会 | 議員が語るあんな話こんな話 | |
9月例会 | 議員と語るあんな話こんな話 | 10月例会 | 綾部市への提案グループ意見交換会 | |
11月例会 | そして甲子園へ | 12月例会 | JAZZ DE忘年会 | |
2000年1月例会 | 新春放談会 綾部の農業 | 2000年2月例会 | ごみ論議−土に返るゴミを燃やす? | |
3月例会 | 自然の理にかなったゴミ処理を | 4月例会 | あやべ塾 定時総会 | |
5月例会 | 介護保険開始1ケ月 | 6月7月8月例会 | 自治会のあり方を討論・提言 | |
9月例会 | 防災 自助・共助 | 10月例会 |
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11月例会 |
12月例会 | 生バンドで忘年会 | ||
2001年1月例会資料 | 京都府の市町村合併報告書 | 1月例会 | 市町村合併 | |
2月例会 |
3月例会 |
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5月総会 | 定時総会 | 6月例会 |
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7月例会 |
8月例会 |
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9月例会 |
10月例会 |
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11月例会 |
12月例会 |
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あやべ塾 提言 市町村合併論議を進めよう |
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2002年1月例会 |
2月例会 |
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3月例会 |
5月例会 |
あやべ寄席 |
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6月例会 |
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7月例会 |
10月例会 |
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11月例会 |
12月例会 |
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2003年3月例会 |
5月例会 |
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7月例会 |
9月例会 |
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10月例会 |
11月例会 |
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2月例会 提言 補助金の適正化について |
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2004月1月例会 |
3月例会 |
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5月例会 |
7月例会 |
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9月例会 |
11月例会 |
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2005年1月例会 |
2月例会 |
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3月例会 |
4月例会 |
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6月例会 あやべ塾NPO認証記念事業 |
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7月例会 |
8月例会 |
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9月例会 |
10月例会 |
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11月例会 |
1月例会 |
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2月例会 | 救急救命 | 3月例会 |
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5月例会 NPOあやべ塾定時総会 | ||||
NPOあやべ塾企画事業 劇団わらび座 棟方志功綾部公演 | ||||
11月例会 | 綾部検定 | 2008年4月例会 |
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5月例会 | 7月例会 | |||
10月例会 | 消防団活動活性化プラン | 2月例会 | ||
8月例会 | 市民手作りの綾部バラ園 | 2011年8月総会 | 新理事長に佐々木幹夫 | |
8月例会 |
9月例会 |
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10月例会 |
11月例会 |
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2月例会 |
4月例会 |
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5月例会 |
6月例会 |
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7月例会 |
9月例会 |
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11月例会 |
2月例会 |
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4月例会 |
9月例会 |
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10月例会 | 今、あらためて「防災」を検証しよう |
聞くも良し語るも良し (あやべ塾設立趣旨説明より) |
これからの地方自治体にとって地方分権と市町村合併は避けて通れません。とりわけ地方分権は平成12年から動き始めました。その中で自分達のまちづくりは、自分達で決め、自分達で実行し、自分達で責任を持つ、自立した強い綾部市の体制づくりが必要です。そのためのキーワードは「市民参加」です。そこに住み、働き、生活している市民のどれだけ多くが知恵を出し合い協力し合ってまちづくりを進めようとしているかが問われます。 まちづくりの要因は企業・事業所経営、サラリーマン生活、個人の生活向上など多彩で、私たちの生活する全てにまちづくりは関わっており、誰かがどこかで何とかやってくれるものでもありません。これを全て行政で網羅できる訳ではなく、また行政まかせでは出来ません。地域づくりは、ここに住む私たちが意見を出し実現てこそ、自分たちのまちづくりであり自分づくりでもあります。 現在の綾部市は過疎、高齢化、少子化、財政難などの多くの課題がありますが、一方で活用できる多くの自然や、優秀な人材など、まちづくりのプラス要因はいっぱいあります。これらの綾部市のありのままの現実を見定めて、これを町づくりにどう生かすかが今後の私たちの課題です。 まちづくりの最大の資源は「人」です。皆さんそれぞれ職業や役職など立場がありますが、立場を先行させると出席しにくかったり本音の論議が出来にくくなります。皆さんには個人としての参加を求めました。あやべ塾に個人として参加し、そこで得たものを今度はそれぞれの立場や役職で大いに生かしてほしい。 時は流れるものではなく、積み重なるものです。先人の築かれた今日までの歴史の積み重ねの上に新たな町づくりの思いを積み重ねて、この「あやべ塾」がまちづくりに関わる総てを網羅する多彩で強力なまちづくり政策集団でありたいと思っています。 |
あやべ塾の例会風景です |
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2001 新年例会テーマ 市町村合併 事前学習資料 | |
2001 新年例会 日 時 平成13年1月16日 19:00〜21:30 会 場 綾部市I・Tビル テーマ 市町村合併 ひとことでも意見のある方参加歓迎 市町村合併を語るとき一番大切なことは、合併によって市民生活が良くなるかです。 よく市長や議員が困るなどと言われますが、そんなことはもっと後の後です。 私達市民にとって市町村合併はいいことなのかを語り合いましょう。 @まず、今回出された市町村行財政研究調査会の報告書をもとに現状を認識しましょう。 Aつぎに、近隣市町が協力や連携のできるものを拾い出してみます。 Bそして、広域連携によって市民生活を改善することが出来るかを検証しましょう。 C最後に、広域連携が市町村合併に発展する可能性を探ってみましょう。 福知山や舞鶴の市会議員にも参加を求めました。一緒に討論しましょう。 |
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市町村行財政研究調査会報告書(骨子) 研究調査の趣旨 ・ 21世紀を日前に控えた今、本格的な分権時代を迎え、少子高齢化や情報化の進展などの変化に対応していくために、市町村のあり方を真剣に考える時期にある。 ・市町村がその役割を十分こ果たすためには、権限や税財源の委譲等の行財政制度の改革と、これらの権限を駆使して地域社会の課題に対応できる行政体制の整備とか相まって進展することか肝要である。 ・行政体制の整備、とくに市町村合併は、地方自治の根幹に関わる問題であり、住民の方々や市町村の自主的で主体的な取組みに基づいて行われることか重要である。 ・そのためには、市町村の現況や課題に関する分析や、市町付合併のメリット・デメリットに関する情報など、具体的な論議の素材が十分に提供されることが不可欠である。 ・本研究謂査会は、あくまでこのような観点から、京都府と京都府市長会、京都府町村会が共同して市町村行財政に関する調査研究を行うために、本年2月に設置され、議論を積み重ねてさたところである。 ・本研究調査報告書は、市町村合併をはじめとする行政体制の整備に関する議論の出発点として一つの考え方を提供するものであり、こ れにより住民の方々や市町村による自主的で主体的な議論か活発こ行われることか期待される。 第1章 京都府内市町村行財政の現状認識と将来展望 ○ 府内の市町村の行財政がとのような状況況にあるか、今後どのような課題があるかについて、地域性を踏まえた分析を行った結果は 次のとおりである。 1 人口等の動向 ◇府内44市町村のうち、人口2万人未満の団体が30団体(うち8千人未満が15団体)と府内市町村数の約88%を占めている。 ◇人口動態では、昭和の大合併以後、約半世紀の間に、北・中部地域では人口が半減した団体(2団体)がある一方、南部地域では5倍以上 になった団体(2団体)もある。 ◇人口規模が小規模の団体では、多くの場合、人口の減少と高齢化がともに進行している。 2 行政水準(社会基盤の整備状況) ◇道路舗装・改良などの社会基盤の整備状況をみると、主体としてかなりのばらつきがみられるが、概して言えば、小規模市町村におい て、整備が進んでいないところか多<みうけられる。経年的にみても、これら市町村間の格差は拡大する傾向がうかがわれる。 3 財政力 ◇過疎や地理的条件もあり、市町村の規模か小さくなるほど、地方交付税や地方債の割合か高くなり、自主財源以外に依存する財務体質 かうかがわれる。 ◇全体的な傾向として、近年、経常収支比率の上昇や公債費の増大がみられる。 4 行政運営の効率性 ◇人口規模1〜2万人を境として、住民1人あたりの財政支出や職員数等の指標が急激に増大する傾向がみられる。 ◇小規模町村では、管理部門が占めるウェイトが大きく事業部門への配分が相対的に低くなる傾向がみられる。また、専門的な組織体制 や専門職員の配置に至っていない状況がみられる。 5 市町村の行財政運営を取り巻<社会潮流と地域別の特徴 (1)少子高齢化がもたらす影響 ◇北・中部地域の団体では、高齢化が相当進行している。一方、南部地域の人口急増団体においては、今後25年間で高齢者数が2〜5億に 急増すると見込まれる。 (2)過疎化がもたらす影響 ◇北・中部地域では、「限界集落(高齢化率50%超)」「準限界集落(55歳以上人口比率50%超)」が多くみられ、将来的に地域の維持が困 難となることか懸念される。 (3)日常生活圏域の広域化の影響 ◇市町村域を超える通勤・通学が増加するなど、日常生活における広範移動が定着してきている。 (まとめ) ◎ 市町村行財政の現状を客観的なデータで比較すると、「行政水準、財政状況、行政運営の効率性・専門能力」において、小規模市町村は 総じて厳しい状況がある。今後、広域的な対応が必要な行政課題への的確な対応が求めらることを踏まえ、合併や事務の共同化なとに よる市町村行財政基盤の強化の検討が必要と考えられる。 第2章 合併や事務の共同化のメリットとデメリット ○市町村行財政基盤の強化の有効な手段としての合併や事務の共同化について、そのメリットやデメリットを検討した。 1 合併のメリットとデメリット 合併のメリットとデメリットとして、次のようなことが考えられる。 ア 合併のメリット(効果) @ 行政運営の効率化による財政基盤の強化 A 効率的・効果的な施設等の整備と行政サービスの提供 B 専門職員の配置なと体制強化による行政水準の向上 C 広域的観点に立ったまちづくりと政策の展開 D 地域のイメージアッフによる活力の強化 ◎ 市・特例市への移行の場合における市町村権能の拡大 F 過疎高齢化が進行する地域の機能維持 イ 合併のデメリット(弊害) @ 住民の生活実態やニーズに即したきめ細かな(住民の顔が見える)行政サービス提供の困難 A 歴史・文化・伝統なと地域アイデンティティの希薄化 B 周辺部への行政投資の縮小 C 地方交付税の縮減(合併後10年超経過した場合) D 支所の設置等による効率性の低下(面積広大の場合) E 旧市町村間の格差是正に伴う行財政の負担(格差が大きい場合) F 地域全体のまとまり(一体性)の欠如(同規模市町村の合併の場合) ◇全国の合併事例や、理論計算による分析でも、上記のような合併のメリットとデメリットは、一定確認できるが、合併のメリットやデメリット の現れ方は、個々の地域の実情や合併の類型(目的・規模等)によって違いがある。そこで、合併を考えるに当たっては、地理的条件、行政 活動・産業経済・日常生活圏域の状況等を十分に踏まえめざすビジョンを明確にしていく必要がある。 類型名と合併のビジョン @ 中核市・特例市創造型 合併によって、中核市や特例市への移行が可能になる市町村が、開発行為の許可等の権能に充実により、計画的・重点的な投資による質 の高い都市機能の集積を目指して合併する類型 A 都市圏域発展型 日常生活圏域のつながりや産業経済的一体性が強い市町村が、住民生活の利便性向上とともに、都市圏域主体の発展をめざして合併す る類型 B 都市・農山村融合型 圏域を構成する中心市と隣接町村が、より広域的な行政課題への対応と過疎高齢化が進行する旧隣接町村地域の行政水準の維持・向上 をめざして合併する類型 C 市制移行型 合併によって、市への移行が可能になる町村が、福祉事務所の設置等、権能の拡大や体制の強化をめざして合併する類型 D 行財政基盤強化型 @〜Cのほか、広域行政に関する区域等、行政活動における一体性が強い町村が、スケールメリットの実現による財政基盤・組織体制の強 化などをめざして合併する類型 E 適性地域連合型 Dのうち、特に過疎化の進んだ町村同士が、過疎高齢化が進行する地域における共通課題に対応し、将来の行政水準の低下に歯止めを かけるために合併する類型 2 事務の共同化のメリットとデメリット 広域連合や−部事務組合による市町村の事務の共同化には、次のようなメリットとデメリットがある。 ア 事務の共同化のメリット(効果) @ 単独で実施困難な事務事業の実施(中学校の設置、消防など) A スケールメリットの発揮による事務の効率化(ゴミ処理など) B より高度な行政サービスの提供(地域中核病院の設置など) イ 事務の共同化のデメリット(弊害) @ 組合毎に管理部門や議会が必要となり非効率 A 市町村が総合性・独自性を発揮して実施ででる政策の範囲が狭まる B 組合と構成市町村との調整を要し、意思決定の迅速・的確性が阻害される C 住民にわかりにくく、市町村との責任関係もあいまいとなる 3 合併と事務の共同化の関係 事務の共同化と合併は、双方とも行財政基盤の強化に効果を有するものの、広域連合や一部事務組合が内包する上記2−イに掲げられる ような制度的限界をも考慮すると、事務の共同化は、@合併の諸条件が整わない地域・段階における行財政基盤の強化の手投、あるい は、A合併のための諸条件を整備する準備段階の手段として位置づけることができる。 特に、事務の共同化の実績を積み重ねることにより、結果的に地域の一体感がさらに醸成されることが期待される。 第3章 市町村の結びつきとそれを基にした京都府内市町村の組合せ試案 ○ 住民の方々や市町村による自主的で主体的な議論が行われるためには、議論の出発点としての「たたき台」が必要と考えられることか ら、事後のメリットやデメリットを踏まえ、次の考え方に基づいて市町村の組合せ試案を策定する。 1 市町村の組合せ試案策定の考え方 (1)基本的な考え方 @ 幅広い議論のための多様な選択肢の確保 ア 全ての市町村について、原則として複数の組合せ試案を提示する。 イ 提示した組会せ試案以外の組合せによる合併や段階的な合併の検討も当然ありうる。 A 21世紀を見通した市町村の行財政基盤の確立 ア 合併後の人口は、原則としてある程度以上の規模(概ね2万人以上)を想定する。 イ 合併後の面積か著しく広大とならないよう配慮する。 ウ 全ての市町村か将来展望を見出せるようにする。 エ 京都市については、組合せ試案の対象には含めていない。 (2)基本となる組合せ @ 現行広域行政におけるまとまりを尊重する観点から、広域行政圏単位・郡単位の組合せ試案を優先的に採用する。 A 地理的・歴史的条件、行政活動・産業経済・日常生活圏域の状況等の各種指標の分析に基づき、市町村の結びつきを重視した組合せ試 案を策定する。 (3)その他の組合せ (1)の基本的な考え方の下、各種指標に基づく分析の結果からは、「基本となる組合せ」ほど強い結びつきは認められないものの、特定 の要素に関して、一定の結びつきがあると考えられる地域における組合せ試案も策定する。 2 市町村の組合せ試案 ◇1の考え方に基づいて策定した市町村の組合せ試案は、次のとおりとなる。 なお、この市町村の組合せ試案は、市町村合併に関する住民の方々や市町村による自主的で主体的な論議の出発点として、一つの考え 方を提供するもので参り、これ以外の組合せによる合併や段階的な合併の検討も当然ありうるものである。 府内の市町村の組み合わせ書式案 北部 基本となる組み合わせ 加悦町、野田川町 宮津市、岩滝町、伊根町 宮津市、加悦町、岩滝町、伊根町、野田川町 網野町、丹後町、弥栄町 ′ 峰山町、大宮町、網野町、丹後町、弥栄町、久美浜町 宮津市、加悦町、岩滝町、伊根町、野田川町、峰山町、大宮町、網野町 丹後町、弥栄町、久美浜町 福知山市、三和町、夜久野町、大江町 福知山市、綾部市、三和町、夜久野町、大江町 その他 峰山町、大宮町、久美浜町 舞鶴市、綾部市 舞鶴市、大江町 中部 基本となる組合せ 園部町、八木町、日吉町 丹波町、瑞穂町、和知町 京北町、美山町 園部町、八木町、丹波町、日吉町、瑞穂町、和知町 京北町、美山町、園部町、八木町、丹波町、日吉釘、瑞穂町、和知町 その他 亀岡市、園部町、八木町、日吉町 南部 基本となる組合せ 向日市、長岡京市、大山崎町 宇治市、城陽市、久御山町、八幡市、京田辺市、井手町、宇治田原町 加茂町、笠置町、和束町、南山城村 山城町、木津町、精華町 山城町、木津町、加茂町、笠置町、和束町、精華町、南山城村 その他 宇治市、城陽市、久御山町、井手町、宇治田原町 八幡市、京田辺市 京田辺市、木津町、精華町 城陽市、井手町、宇治田原町、山城町 第4章 地方自治のさらなる推進にむけて 分権時代における地方自治を推進するためには、市町村が地域の課題に主体的に取り組むことができるような権能や財源、組織を備え、住民本位の自立した市町村行政を確立してい<ことが重要である。このため、次のような施策を推進することか必要である。 1 地方税財源の充実確保にむけて 地方分権をさらに推進していくには、地方財政における歳入(租 税収入)・歳出間の乖離を是正するため、税財源の国から地方への 委譲が必要である。 2 市町村財政の健全化にむけて 公債残高の累増なと地方財政の硬直化が進む中で、市町付が少子高齢化や環境問題などの地域課題に的確に対応していくためには、財政の健全化による行財政基盤の強化が不可欠である。 そのためには、市町村自らが引き続き行政改革に取り組むとともに、長期的視野に立って歳出の重点化を図り、財政体質の健全化に努めることにより、地方分権の時代にふさわしい簡素で効率的な行政システムを確立してい<必要がある。 また、市町村が合併を選択しようとする場合には、その効果を最大限に引き出すため、次のような環境整備か必要である。 @ 市町付合併のための既存支援制度の積極的活用 A 市町村の格差是正のための制度拡充等 ・市町村の財政健全化のための国の支援措置の充実(公債費の抑制や土地開発公社問題に対する支援措置の拡充) ・合併後の地域整備のため、国・府・市町村の役割分担に応じ、事業を促進支援するスキームの構築 3 行政サービスの充実にむけて 今後、より広域化する市町村において、多種な住民ニーズに的確に応え、効率的な行政サービスを提供するためにほ、時代に即した新たな行政サービスの提供方策を検討していくことか必要である。 @ 情報通信技術を活用した行政サービスの提供 A 地域の公的・公共的機関を活用した行政サービスの提供 4 個性ある地域づくりにむけて ◇住民の価値観の多様化に伴って、地域の持性を活かした個性あるまちづくりが一層重要となつている。 ◇この場合において、旧市町村単位や、個々の自治会区域等コミュニティ・レベルにおいて、地域の歴史文化や伝統的行催事の保全継承などを通じた個性ある地域づくりができるよう、基金設置や情報発信等、財政面や人材面での支援を行うことか必要である。 5 住民自治の充実にむけて ◇地方分権の進展に伴い、住民の主体的な参加による地域づくりを一層活発化していくことが必要である。 ◇例えば、市町村が合併を選択しようとする場合には、住民と行政との距離が遠ざかるおそれがあることから、合併市町村よりも狭域で一定の人口・面積を有する地域において、主体的な自治活動を活発に展開することかできる仕組みを検討する必要がある。 |
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2001年1月例会リポート 市町村合併 |
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市町村合併は 何のために 誰のために いつの時代のために 21世紀最初の例会は市町村合併。 |
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佐々木幹夫塾頭の冒頭説明 現在までの国の姿勢は、国が指導しないと地方自治体はまともに運営が出来ない。と言う考えが根底にありました。それは今でもあります。しかし最近、地方自治体の方が国の指導を待たないでも良い事業を展開し始めました。現在、国が補助金を付けて指導しているものの多くは、もともと地方発信の事業です。 この状況の中で、国は権限を地方自治体に委譲する方針を出しましたが、地方分権法の中で大きな都市には大きな権限というように、都市の大きさによって、与える権限を分類しました。この法律では、20万人以上の都市でないと、地方分権の良さは発揮できず、20万人未満の都市では、事務量が増えるばかりのように思われます。 財政も大きな問題です。 国の財政は大赤字。地方自治体もほとんどの自治体が赤字。国は従来の財政運営体制では地方自治体の面倒はみられそうにありませんので、市町村の数を減らすなど効率化を図りたい。地方自治体も合併して経費を減らしたい。おなじ合併するなら、大きい権限が委譲される20万人以上の都市にしたいところだが・・・。 ここからが、市町村合併です。 今回京都府の市町村行財政研究調査会から報告書が出されました。今日の例会はこれを共有の土台としますので少し長くなりますが説明します。 (12月リポート掲載の資料を説明) 特に綾部に係わる合併試案で人口は、綾部・福知山・三和・夜久野・大江で約12万2000人。綾部と舞鶴で13万3000人。20万人都市となるためには、この3市3町がひとつになって初めて21万7000人になります。 しかし、私達は報告書の試案の中から選択するのではありません。それが住民にとって良いことなのかを検証することから市町村合併論議はスタートします。 |
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フリー討論 行政や議会では |
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2月例会リポート 再び 市町村合併 |
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2月例会は再び市町村合併。1月例会では舞鶴・福知山の市議会議員も参加していただき少々専門的になりました。そこで高倉敏明幹事長から復習の意味も含めて解りやすくまとめたリポートが報告されました。 2月例会はこのリポートを基に討論をしました。また、あやべ塾では初めて国会議員の出席もありおおいに論議は盛り上がりました。 |
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高倉敏明リポート | |
前回の例会をもとに私なりにまとめてみました。 市町村合併について 明治時代のはじめは7万を越える市町村がありましたが、明治政府は1889年明治22年、市や町村の新制度を作り市町村の数を1万5859へと一気に減らしました。今の日本国憲法が出来ると1947年昭和22年に、地域の住民が自ら地域を運営する「地方自治法」ができました。さらに合併がうまく出来るように別の決まりも出来て「小さな町や村をいっしょにして中学校が出来る人口8000人くらいの町にしよう」ということになりました。地方自治法ができてから9年の間に約1万あった市町村が約4000に減りましたがその後も合併で少なくなりました。 合併には編入合併と新設合併があります。 平成13年1月1日に新潟県の新潟市に隣にある黒崎町が加わりましたがこのような例が編入合併です。また、同じ1月21日に東京都で田無市と保谷市がいっしょになって西東京市が出来ましたが、これは新しく市が出来たわけですから新設合併と言います。これで日本の市町村の数は3227になりました。 では何故今合併なのか 合併するとまず人口が増えます、面積も広くなります。すぐ近くにあるのに通学出来なかった隣の中学校にも行けるようになるかもしれませんし、図書館や体育館も使えるようになるかもしれません。最近では、「市町村にかかる費用を節約できる」とも考えられています。景気が悪く、会社の儲けや働く人の給料が減ったため市などに入ってくる税金が少なくなってきました。財政と呼ぶお金のやりくりがとてもきつくなつてきたのです。 合併すると、役所や役場で働く人は少なくて済みますし、議会の議員の数も少なくなります。ばらばらにやっていた仕事もまとめてすれば効率良くなってお金がかからなくなるでしょう。先に言いました西東京市はこれから約10年間で約189億円の節約が出来ると見積もっているようです。政府は合併できたところに、地方交付税という地方に配るお金を特別に増やしたり、「合併特例債」を出し、お金を借りれるようにしたりしています。 ではなぜ政府はそこまで力を貸してくれるのでしょうか 地域のことは住む人たちが決めるという考えを地方分権といいますが、政府がしていた仕事を、地域で分担してもらおうとしています。ところが小さな市町村では、一人の職員がいろんな仕事をしています。政府は市町村が国の仕事をちやんとしてもらうには「まとまって大きくならなければ」と考えています。平成12年に「市町村の数を1000」にしようと決めたのはその為です。 しかし、国が思っているほど合併は進んでいません。どうして合併が必要なのかと言う住民もいますし、数を減らされる議員に「反対だ」と言う人もいるでしょう。西東京市ではこの2月に新市長の選挙がありますが前の市長が揃って立候補を予定しているそうです。 |
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玉置一弥衆議院議員 | |
別の会議で綾部に来ていましたところ佐々木塾頭より誘いがあり参加しました。 国民健康保険や介護保険等の問題で広域連携の必要性が論議され、地方分権の受け皿として市町村合併が重要施策として提示されています。合併後の数については郡を飛び越えるのは無理がある観点から1000程度と言う数が浮かび上がってきました。自治省が都道府県に合併モデル案を作らせたのは、@役人は目標をセットしなければ動かない。A全国目標を示せば府の数も見えてくる。経費面では、ゴミや消防、介護などで広域連携を行うことによって安上がりになることを経験している。合併前の各市町村の状況で損得を言っていても、このままではどの市町村も悪くなることが予想されている。合併の規模によってメリットは出てくるだろう。自主財源を確保できる規模を想定するのが良い。 |
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中島則明舞鶴市議会議員 | |
合併特例債(合併に係わる税制措置)をインターネットに試算を行ってみた。 ・ 綾部市、福知山市、舞鶴市、三和町、夜久野町、大江町が合併する場合は、人口が217,320 人で合併特例債は694億6千万円。 ・ 綾部市、福知山市、三和町、夜久野町、大江町が合併する場合は人口が122,536人で合併 特例債は533億3千万円。 ・ 綾部市、舞鶴市が合併する場合は人口が134,765人で合併特例債は296億1千万円 |
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フリー討論 | |
・ 経済を無視して合併はない。商工業が先行する形で合併論議は検討できないのか。 ・ 合併できる条件が整備出来てからではいつまでも先に進まない。 ・ 日本人の国民性からすれば、国会でバサッを決めた方が進むのではないか。 ・ 私達は合併を進めるための方策を探しているのでない。合併が住民のために良いことなのかを模索している。 ・ 隣町程度の合併論では細かい話が出過ぎる。もっと大きな範囲で考えた方がよい。 ・ 現在の尺度でメリットだと思っても将来もメリットだという保証はない。 ・ 住民にとっては日常の暮らし向きが重要。その点では地形が大事。2035年をピークに日本の人口は減少するから人口 を目標にしてもアカン。むしろ合併後に人口が減少することを想定した町づくりが必要。 ・ 合併後も旧来と同じ価値観を持ち続けることが出来るまちの形が重要。 ・ 金の状況に合わすから損得論議が出る。合併後の生活条件に税制を合わせばよい。 ・ 合併によって不便になるところを示した上で、それでも合併は将来にわたって安心でここが良いと訴えるべき。 ・ 今、合併を考えるか後で考えるかでは将来大きな差が出るだろう。 ・ 全国を視野にすれば中丹地区の生活条件は大差はない。近隣地区の良さを合わせればもっと良くなる。 ・ 農協は合併前は低下しないと言っていたが合併によってサービスは低下した。 ・ 経営とか行政効果で考えれば合併は市民のためにはならない。それより安心と安定だろう。 ・ 合併によって地域性や伝統が削られていく。都会の不都合に追随するような合併はアカン。 ・ 綾部市はすごい。こういう論議をするのは綾部市にエネルギーガある証拠だと思う。 ・ これを機会に合併論議は大いに語り合おう。 |
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2001年3月リポート 保険 | |
3月例会は以前から要望の多かった損害保険・生命保険をテーマに開催しました。講師は会員の高倉敏明さん。例会は開会前からテレビで宣伝している外国の保険の話など大いに盛り上がっていました。 保険の起源 保険の始まりは17世紀末の商業活動から始まった。その頃、保険に入っていなかったアントニオ達は、途中で難破し借金の返済を求められ裁判となった。裁判官は初めの約束通りアントニオの肉1ポンドを貸主が切り取ることを認めたが、その際、血を一滴も流してはならないという判決を下した。という「ベニスの商人」という物語があります。 保険会社の種類 損害保険と生命保険があり、損害保険は株式で経営され株主と契約者は別。生命保険は相互扶助で運用され契約者と社員は同じ立場なので破綻すれば補償はない形式。 損害保険の種類 ・第三者に対するものとして損害賠償、生産物PL保険、自動車保険(対人・対物)ボランテイア、食中毒、環境汚染などがある。 補償範囲の設定 ・「火災」自分の家に関わる火事の保険であり、隣の家に類焼しては「失火に関する法律」により補償する責任はない。ただしアパートなどでは賃貸契約を結んでいる家主に対しては有責で隣人に対しては無責。 自動車保険 ・交通事故を起こすと道交法(違反)・行政処分(罰金)・刑事法(業務上過失傷害及び致死罪・)自賠法 民法(示談金)・自賠責(強制保険)などが係わってくる。 生命保険 ・生命保険の「定期」は今から何歳まで、「終身」は今から死ぬまで、「養老」は老後の蓄え。 今回のテーマ「保険」は保険料だけでも多くの選択肢があり、保険金も多くの場合を想定しなければならず大変奥の深いものでした。それだけにリポートにまとめるには困難なところが多くありました。 今回のリポートを作成した私自身の聞き違いの箇所があることも前提にお読みいただきますようお願いいたします。 文責・あやべ塾編集担当 佐々木幹夫 |
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2001年5月例会 平成13年度あやべ塾定時総会 | |
日時 平成13年5月18日(金) 18:30〜21:00 会場 綾部市I・Tビル 事業報告 平成12年4月14日 平成12年度定時総会 |
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2001年6月例会 消 防 | |
開会に当たり佐々木塾頭は「今月から2ケ月は消防をテーマに討論をしますが会員や出席者の中には消防団員、消防OB、一般市民とそれぞれで、消防団に関する知識もバラバラです。第1回目の今日はあやべ塾の基本どうり、情報の共有から始めます。」と挨拶。 引き続いて綾部市消防団本部から出席していただいた上田晴茂副団長から消防団の現状と活動について説明を受けました。 討論は今村博樹幹事の司会で進行され、一般市民から見た消防のイメージや団員確保などフリーな討論が行われました。 消防団の現状 ◎ 現在、全国に消防団は3,641団、団員数は957,000人余りでほとんど全ての市町村に設けられ、消防の任務を 遂行する機関として消防本部、消防署と並んで消防団がある。 ◎ 消防団は、「自らの郷土は自ら護る。」という郷土愛護の精神により住民有志により組織され、その構成員で ある消防団員は、通常各自の職業に従事しながら、火災、風水害等の災害に際して消防活動に従事している。 このように消防団は、義勇的な性格のものであるが、自主防災組織や婦人防火クラブ等とは異なり、その設置 名称及び区域は条例で定め、その組織は市町村の規則で定められている公設機関であり、消防事務に当たるときのみ、特別職の地方公務員の資格を持っている。 ◎ 消防団は、全国的に設置されており、大部分は1市町村1消防団で、市町村全域を管轄している。組織は、消防団本部、分団、部、班が置かれており、通常は地区ごとに設けられた分団ごとに活動している。 ◎ 消防団は、消防本部及び消防署から独立した機関であるが、統一した消防活動を行う必要性があり、各種災害に対して的確な防ぎょ活動を行うことができるよう定期的に教養訓練を実施している。 ◎ その身分取り扱いに関しては、消防組織法に定めるもののほか、市町村の条例で定められ、階級並びに訓練、礼式及び服制に関する事項は、消防庁の定める基準に従い市町村の規則で定めている。 階級は、団長、副団長、分団長、副分団長、部長、班長及び団員の7階級に区分されている。 ◎ 非常勤消防団員に対しては、その労苦に報いるため、報酬及び出動手当等を支給している。また、公務により損害を被った場合においては、市町村は政令で定める基準に従い条例で定めるところにより補償する。 ◎ さらに消防団員が退職した場合には、市町村は条例で定めるところにより退職報償金を支給する。このほか、国、都道府県、市町村においてさまざまな表彰制度が設けられている。 消防団の活動
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2001年7月公開例会 消防 | |
あやべ塾は6月7月の2ケ月間を「消防」をテーマに公開例会を行いました。会場には現役の団長、分団長が出席し、綾部分団副分団長でもある今村博樹幹事の司会で進行されました。佐々木塾頭は「個人で参加するあやべ塾ですが、ここで得たものは、あや消21活性化検討委員会などの立場・役職で大いに活用して下さい」と開会の挨拶。例会には情報共有資料として、綾部市議会予算委員会総括質疑の西田消防長の答弁要旨が塾頭のメモとして配付されましたので掲載します。また、今回のリポートは6月例会で出された意見の一部も併せて報告します。 |
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西田消防長の議会答弁 綾部市議会予算委員会総括質疑 | |
訓練礼式の日的は 1 消防活動に不可欠な部隊行動を確実かつ迅速にし、厳正な規律を身につけることによって、消防活動の基礎を作る。 2 礼儀と節度を心掛け、また、心を一つにして団結を強く囲めることによって、統一ある行動がとれるようにする。 3 人員、姿勢、服装、訓練、礼式、機械器具、消防操法、備品などを栓査し、不備がある場合は、整備、是正することにより、常に消 防活動に万全を期するようにする。ことであり。つまり、訓練礼式は災害現場をはじめとした消防活動に的確に対応するために行っていると言えます。 「服装や姿勢のどこが?」と感じられると思いますが、服装の乱れは大きな事故につながる危険性もはらんでいますし、姿勢の歪みは土気の低下にもつながります。また、消防活動には、迅速的確で秩序ある部隊行動が不可欠ですが、この部隊行動を支えるのが規律です。特に、災害現場においては規律の保持が活動の成否を左右するといっても過言ではありません。上下関係を徹底し、指揮命令系統を明確にするためにも、訓練礼式を通して厳格な規律を身につける必要があります。 このように、訓練礼式は消防活動の基礎とも言える重要なものです。価値観が多様化し、個性が尊重される昨今ですが、そういった時代だからこそ消防には訓練礼式が今一層必要なのではないでしょうか。 訓練の目的は、隊員を諸制式に熟練させ、その部隊行動を確実軽快にし、厳正な規律を身につけさせ、消防諸般の要求に適応させるための基礎を作ることにあります。 消防の活動は、災害の発生とともに寸時の猶予を許さず、消防隊の敏活適正で統制ある行動によつて刻々と変化する情勢に応じ思慮判断をあやまらず対処することにおいて災害の軽減を図り、消防業務の完遂を期することができる。したがって、訓練は、隊員を諸制式に熟練させ、部隊行動を確実なものとし、厳正な規律を身につけさせ、体力気力を鍛錬し、併せて消防精神の練成を図り人的消防力を充実し、消防諸般の要求に適応させる基礎を作るものであります。 礼式の目的は、礼節を明らかにして、規律を正し、隊員の品位の向上を図るとともに、和衷協同して隊員の団結を強固にし、もって消防一体の実をあげることにあります。団体的生活を要する消防は、規律ほ実にその生命であって、常にこれが確守と伸張に努めなければならない。 日常の服務はもちろん特に災害現場においての規律の保持は最も肝要で、常に上下秩序を保ち指揮命令を遵守し、上下一体となって統一ある行動が行わなければなりません。 したがって礼式は 1 階級にしたがって礼節を明らかにする。 2 規律を正しくする。 3 品位の向上を図る。 4 和哀協同して団結を強固にする。 ことの基準を定めて常時これらをかん養し、消防一体の実をあげて消防の責務を完遂でさるようにすることを目的としている。 点検の目的は、隊員の職務遂行に必要な諸般の状況を検査し、その不備の点は、これを整備または反復訓練の上是正し、もって消防活動に際し、有効適切な措置をとらせることにある。 ・ 点検は、隊員の職務遂行に必要な諸般の状況、例えば人員、姿勢、服装、訓練、礼式、機械器具、消防操法、消防演習、物品及 び備品等について常時又ほ一定の時期にこれらの検査を行い、その結果不備の点は、これを整備し、又は繰り返し訓練を行って是正し、常に消防活動の万全を期するようにしておくことを目的としている。 |
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市民の関心 | |
・報酬や手当が少ないのには驚いた。 ・日常は消防に無関心な人が多い。自分所は 火事など出さないから協力する必要はないと言う人までいる時代になった。 ・40年ほど前に近所で火災があったが消防団が来てくれたことや水害でも土嚢で防いでくれたこと感謝している。 ・団長点検を初めて見に行ったが、厳しい規律があってこそ実際の時に役に立つ。かっこいいと思った。 ・西町商店街の火事の時に私は何の役にも立たなかったが、日頃訓練をしている消防団こそ役に立つ事ことを実感した。 ・一般住民が消火栓を使えるくらいの訓練は必要ではないか。 ・消防団が地域防災に尽力し住民は感謝している。では、消防団に対する支援策は充実しているか。 |
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自治会・地域との連携 | |
・自治会長を経験して感じたことは自治会そのものが消防活動の一役を担うべきものと思った。 ・現在の消防署体制だけでは災害予防の普及活動や大火の時に対応できる規模になっていない。 ・地元で初期消火の指示ができる人も必要ではないか。誰でも何処でも水が出せる様な体制づくりが必要。 ・昼間は地域外で勤務している団員が1番は早く現場に来るとは限らない。そんな時、水利、地理、独居老人などに詳しい地元自治会や自衛消防隊がしっかり教えることができる体制づくりが大事。 ・取水場や防火水槽・消火栓の場所を他地区の人が来てもわかるように目立つ標識や地図を作ることも必要。 ・地元の第二消防隊に入っているが交通整理など役に立つことはある。地元自衛消防隊(予備・第二消防)と団 員の共同訓練も重要。 ・西町では火災、地震、けが人、水害などに備えて実災害時のマニュアルを作った。 ・災害は停電、道路寸断等どんな形で起こるかわからない。近所同志の手の届く範囲の地域防災体制が必要。 ・災害の形態によって必要な対策は変わってくる。自治会、消防、民生委員などそれぞれの情報を持ち寄って有 事に対応する地域ごとの防災体制が必要。 ・小型動力ポンプを軽自動車で運ぶと事故の補償が出来ないと言うが、地域の道路事情などを考慮して制度の 改革や地域での財政支援などは出来ないのか。 ・分団や部を統廃合して機器を更新したり詰所を新設しいと思っても村意識が強い限り難しい。 ・組織統廃合の基礎となる要因は、地形、戸数、機器配置、入団状況などが考えられるが、 地域を知る分団の意思が重要なポイント。 |
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財政支援 | |
・財政面で裕福な分団とそうでない分団があり、消防活動を支援する為に住民が出している後援会費(協力費)も一戸当たり500円の地域があれば2870円 の地域がある。 ・連合自治会でも消防後援会費を含む税外負担の自治会費、教育後援会費、公民館費などについて議論したことがあるが、結論、世帯数や地域事情による格差は仕方がないと思う。・消防団は防災以外にも村の行事などに出動しそれに見合う支援を得ている所もある。 ・地域事情は様々なので出す側も受ける方も市内一率にはならない。 |
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団員確保 | |
・今の団員数1174人は昭和50年代に定められたが、過疎や仕事 形態の変化で昼も夜も団員が地域にいない状況が出ている。 ・団員の実数はもっと少ない分団もある。旧町内や中筋に住んでいても上林分団に入って訓練が始まると上林 に行く。訓練の日は上林の交通量が多くなるらしい。 ・現代の「切れる年代」も団員に迎え入れる事の出来る消防団にしなければならない。 ・地域活動、消防団、使命感、郷土愛等と言うと、アパートに替わろかな〜と言い出す。 ・豊里では同級生がほとんど入団している状況だが、旧町内・中筋は若者が多い分、入団の流れが作りにくい。 ・個人主義の時代なのか団員確保が難しいのは消防団だけではない。 ・今はダメでも2年後、4年後と言う約束する誘い方が効果的だった。 ・知人や若者同志のコミュニケーションなど誘うキーワードを探すことだ。 ・体育会系には「一人でジョギングしていても誉められへんけど、消防で走ると感謝される」という誘いはどうか。 ・現代の青年が憧れるような、かっこいいと思うような制服や徽章・ワッペンにしてはどうか。 ・地域に女性のクラブ隊があるが、女性消防団員も必要ではないか。 ・団員の確保は消防のための団員の確保でなくふるさとを守るための組織作りと思うべき。 ・入団2年目に初めて実火災で出動し現場に一番に着いたが、御主人に「遅い」と車から引きずり降ろされ「仏壇 が出ていない」と言われた。それ以来、消防団が地域の中で大きな信頼と役割を持っていることを植え付けら れ、自分自身も地域の中で生きる価値を見いだした。 ・郷土愛や地域住民の役割を理由に入団勧誘をしなければならないこと事態、すでに消防団の垣根が高くなっ ていることではないのか。 ・消防団は、入りたい人で構成する組織であるべき。今の訓練や出初式が絶対正しいと思っている限り入りたい 組織にはならない。 ・設備や服装の改善などを進めなければ精神面だけでは若い団員を引っ張っていけない。 |
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訓練 | |
・若い団員が見て嫌なのが訓練。しかし、一番必要なのが訓練。・消防団の「目的」を実現するための、訓練・点検などの「手段」 に問題はないのか。
・火を消すのをイヤと言う人はいない。右向け右が出来なくて も住民は初期消火をしている。団員に一番必要なのは火を消 す実力ではないのか。 ・昔はもっと火事や水害などの災害が多かったから、意識付け の機会も多かった。最近目立つのは訓練ばかり。 ・現場で舞い上がってしまう人もいる。何年も訓練を繰り返す ことで身体で覚えることが出来、現場で自然に身体が動くようになる。 ・責任のある役職になるほど、団員にけがをさせないように訓練が重要だと思うようになった。 ・入団1年目も20年目も市民から見れば同じ消防団員だから、早く一人前の団員になるために訓練をする。 ・消防団は市民が逃げるところへ行く。その危険な現場での安全確保には指揮や報告などの指揮命令を確立す る訓練が欠かせない。 ・新入団員への説明の為の理論武装も大事。例えば、「気を付け」で指の先までのばすのは、自分の手が何処にあり、どうなっているかを知る事で自分の身体を守る為だ、というように説明力も必要になっている。 ・訓練は一番理にかなった方法、形が操法に示されている。それに近づくために細かいところまで訓練している。 ・市の防災訓練も理想の形を示している。災害現場でその理想の形にどれだけ近づけた実働が出来るかだ。 ・制服を着ないでも現場に行けば良いという意見もあるが、制服を着て気持ちを切り替えるのも大事。 ・災害現場を経験することによって自覚は高まり、訓練の意味が分かり、意識は変わる。 |
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団長点検 | |
・表彰基準で行う団長点検と実火災で直接役に 立つ技術は違うものなのか。 ・実火災の時に役に立つ訓練は消防技術の向上 であり、団長点検などの訓練は自分と他人の 安全確保の為の訓練とも言える。 ・自動車の運転でも自動車学校で行う練習を基 礎に道路で応用している。団長点検の内容も基 礎であり、これを現場でどう応用するかだ。 ・団長点検では現場で指揮者が、状況にあった 的確な指示が出来るかという、幹部の指揮能力を高める内容もある。 ・綾部市は統一基準で団長点検をしているが、これをなくして、各分団で内容を決めて訓練をするのは無理。 ・一年一回の団長点検に向かって訓練を重ね、実火災想定訓練で有事に備えるのがよい。 |
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消防論議は6月と7月の2回を公開例会として行いましたが、この間、市議会やメール上で大いに盛り上がり、関心の高さを物語っていました。新入団員のとらえ方と何年もの経験をもとにしたベテランの考え方。さらには、消防団に対する住民や自治会の関係など、新たな時代の消防活動の在り方を模索しようとする論議が繰り広げられました。今後開催される、あや消21活性化検討委員会では関係者による専門的な検討が進められますが、このあやべ塾での論議が少しでも役に立てば幸いです。 |
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2001年8月例会 テーマ ボランティア | |
8月例会は「ボランテァ」をテーマに開催し、ボランテァセンターから綾部ボランティア総合センター村上治男運営委員長、ボランテァセンター澤田正一室長、塩尻澄雄事務局長、大槻勝也次長が出席していただきました。 開会に当たり佐々木塾頭は「ボランティアと一口に言っても種類も認識もかなり広く深い。今日はボランティアの基本認識を共有情報として学んでから綾部市の活動状況を中心に論じたい。」と挨拶。共有情報として、はじめに村上治男あやべボランティア総合センター運営委員長から総合センターの内容説明を受け、続いて澤田室長からボランティア活動の考え方や概要を聞きました。まずその要旨を掲載します。 |
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あやべボランティア総合センターとは 村上治男綾部ボランティア総合センター運営委員長 1、あやべボランティア総合センターとは、様々の分野で活動するボランティア同志が連携し、ボランティア活動の普及・充実を図り、豊かな綾部の地域社会を創造することを自的に、平成13年5月22日に 設立したネットワーク組織で、ボランティア活動をしている人たちや、これから活動しようと考えている人たちへの各種サポートを展開していきます。現在、その目的に賛同する個人及び66グループ(約 1.100人)が登録しています。 5、各種情報の提供、ボランティア同士、クループ相互の情報交換、連絡等に活用できるレターケースも提供しています。ボランティア活動に関する資料を自由にお持ち帰りいただけますのでグループ、や個人の情報をどしどしお寄せください。 ボランティア活動を考える 澤田正一ボランテァセンター室長 1、現在の社会は少子・高齢化や環境破壊が進み、物の豊かさにより「不自由さ」を感じさせない世の中になり、助け合い精神の希薄化が見られる。こんな時代だからボランティア活動を通じた相互扶助精神が必要。 |
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フリー討論 | |
現状と認識 ・人情豊かな土地柄と言われる綾部でも助け合いの意識が薄れている傾向がある。 ・日東精工では企業が地域にできるサービスとしてレクリーダーを養成してきた。 ・綾部市のボランティア活動の対象で多いのは高齢者や福祉関係で割合は60%くらい。 ・高齢者の一人暮らしは個人の問題という見方から、地域の問題としてとらえはじめた。 ・保育所と老人ホームがあるために、子供を育て、親の面倒を見るのは家庭の仕事なのに地域社会の仕事 のように勘違いしている。 ・昔からボランティアという言葉を使わなくても近所・知人同志が助け合うボランティアはあった。 ・最初の頃は福祉部門の活動をボランティアと呼んできたが、現在は広い分野に使われている。 ・外国語のボランティアという言葉に意義や行動をあてはめようとするから無理ある。 ・介護保険を払い、共同募金を出していることもボランティアなのか。 ・ボランティアと言わなくても、人それぞれに思いや気持ちを行動に移せば良い町づくりにつながる。 ・ボランティアをする事は自分の居場所や存在意義を確認する場所かもしれない。 ・ことさらボランティアをテーマに話し合う状況自体が世の中が病み、地域力が落ちている証拠。 ・地域に力があるころには互助は自然にあったが、地域力が低下し、互助をボランテ ィアと呼ぶようになって特別なものになってきた。 ・個人主義がはびこり、助け合いの気持ちが薄れてきた現代だからボランティア活動 を通して互助精神を取り戻したい。 ・ボランティアは、知ること、考えたり話し合うこと、分かち合いを協議すること、そし て行動することだと思う。 参加と課題 ・定年後に参加するのも良いが、多忙な時代に時間を作ってボランティアをするのが もっと良い。 ・視覚障害など目的がはっきりした人もあるが、一回では自分にあったものが見つか らなくて何度か訪れてもらう人もある。 ・ボランティア活動支援のために「布団」を探したが多く集まった。みんな何かの役に 立ちたいと思っている。 ・地域社会のために立派なボランティア活動をしている人を讃えても本人はそんな 立派なことをしているとは思っていないと言われる。 ・自分は人間関係の好意を受けていると思っていたが、その人からボランティアと言 われて嫌な思いをした。受ける側の気持ちを重視することが大事。 ・中にはかまって欲しくないと思っている人もいるかもしれない。 ・何かしてあげたいと思ったり、何を求められているか判らない時は、「何が必要です か」と聞けばよい。 ・ボランティアを受ける側も、何をして欲しいかをしっかり言うことが必要。 ・普段のコミュニケーションがあれば少々失礼があっても許し合える。 ・自分の気持ちが何かの役に立てばいい自然体がよい。お人好しでいいと思って参加している。 ・個人でもボランティアはできると言っても団体という大義名分がないとやりにくい面もある。 ・資格があるとか団体に入っていないと互助がやりにくい時代になっている。 ・団体の名前でやらないと個人ではやりにくい時代になった。子供を叱るにもバッチが要るといわれる時代だ。 ・生活形態や家屋の作りなども変わってしまった現在、昔の互助形態には戻れな い。今の時代に合った助け合いの形を模索しよう。 ・自分はいろんなボランティアが出来ると思っている人が登録しやすい体制づ くりが必要。 ・社会がどう変わるかというより、ボランティア活動により我々が社会をどう変 えるかと言う考え方が必要だと思う。 ・日常のコミュニケーションから全ては始まる。 住民と行政 ・市民の行政への依存体質が強くなり過ぎていると思う。 ・行政も市民ニーズとか時代の要請などといって役割を広げすぎたのではないか。 ・本来住民同志が助け合っていたことまで行政の仕事にしてしまった。政治家の姿勢にも問題がある。 ・行政サービスが完璧ならボランティアはないが、そのかわり税金も高くなる。 ・ボランティアは行政を助ける「ただ働き」と言われないようなお互いの役割分野の整理が大切。 ・ボランティア総合センターは行政を支えるためでなくボランティア活動を支える為にある。 ・ボランティア活動が広まり定着することによって、まちづくりの新しい形が生まれてくる。 |
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高倉敏明幹事長のまとめ 隣近所の助け合いがボランティアの原点であり、真心とは見返りを求めない心だ言うことも見えてきて、いよいよ論議が深まってきましたが、残念ながら閉館時間になってしまいました。今回の論議が地域などそれぞれの実践の場で活かされることを期待して閉会とします。 |
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2001年9月例会 綾部市環境市民会議 | |
9月例会のテーマは環境市民会議。例会の司会進行は環境市民会議の副会長を務める今村博樹幹事。環境市民会議からは会長の高澤弘明氏、事務局の環境保全課より課長補佐の西川卓男氏と環境整備係長の野間正樹氏が出席をしていただきました。 この環境市民会議には今村博樹幹事をはじめ高倉敏明幹事長が教育・学習・啓発部会長を努め、久木康弘、鍋師有、平野正明の各氏が会員として参加されていますが、開会にあたり佐々木幹夫塾頭は「会員の方は外国にいて日本を語るような観点で環境市民会議を語ってください」と挨拶。例会はあやべ塾の基本である情報の共有から進められ、野間正樹環境整備係長より綾部市環境基本計画の説明を聞き、高澤会長からは環境市民会議の概要等を、そして西川卓男環境保全課長補佐から事業実施計画の説明を受けました。 |
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綾部市環境市民会議の概要 | |
1 経 過 (1)平成9年3月「綾部市環境基本条例」策定環境についての基本理念などを示した。 (2)平成11年3月「綾部市環境基本計画」策定 21世紀へ向けて綾部市の環境保全と快適な環境の創造及び地球環境の保全に向けての取組を市民事業者、行政 の参加と協働の下に、総合的かつ計画的に行うための方向、指針及び方策を定めた。この計画において、市民・事業者・市が適正な役割分担の下、協働し環境保全への取組を推進する組織として位置付けられた。 (3)平成12年2月「環境市民会議準備委員会」発足 会長 若山行正 準備委員9名市民、事業者、団体等で構成市民会議の構成、会則、活動方針等設立に必要となる基本的事項についての協議・検討を重ね、平成12年4月18日設立総会を迎える。 (4)平成12年4月「綾部市環境基金」の創設 環境保全の推進を図るため、財政措置がなされた。 2 綾部市環境市民会議 (1)目 的 綾部市の豊かな環境及び地球環境を保全するとともに快適な環境を保全するとともに快適な環境を創造し、次代へ引き縦ぐため、市環境基本条例や市環境基本計画の理念等に基づき、市民、事業者、市の参加と協働の下に環境保全に関する各種取組を総合的かつ計画的に推進することを目的とする。 (2)会員の構成 環境について関わりをもち、各分野において御活躍の市民、事業者などのなかから御賛同を得た59名。 (3)役員 会長 高澤弘明 役員13名の構成3 平成13年度事業計画 (1)活動方針 21世紀は「環境の世紀」と言われ、設立2年目を迎える綾部市環境市民会議の役割はますます重要となり、各方面からの期待も大きいものであります。このような意味においても、環境市民会議の活動は、多くの市民に理解され参加が得られるものでなければなりません。 平成13年度は、環境市民会議の設立時に設定した行動指針を再確認し、活動内容のレベルアップを図ります。すなわち、会員自らが進んで活動を展開するとともに地域の人たちと暮らしやすい環境創造により一層の努力をします。 平成12年度の活動を鯉続・券展するとともに、新たに「上林川の清流を守る運動」や「エコマネーの研究」などの活動に着手します。 生活部会では、環境美化クリーン大作戦の実施や生ごみ処理についての検討事業を、花と緑の部会では、花街道整備事業やカレンダー作成事業を、産業部会では、ISO14001の調査、勉強会を、教育・学習・啓発部会では環境子供作品コンクールの実施や機関紙「エコねっとあやべ」の発行などそれぞれの分野で取り組み、互いに協力・連携し事業計画の企画・実践を強力に推し進めます。 次の4部会は、それぞれの役割分担により、相互に協力・連携し、具体的活動内容を企画・実践します。 (2)事業実施計画 ( )内は主な内容です。 役員会 総会の開健、講演会の開催(環境問題をテーマとした講演会の実施)、環境保全活動団体、補助事業の実施(花と緑のマイタウン綾部推進協議会・河川美化事業・花と緑の街づくり他)、エコマネーの研究(視 察研修等)、上林川の清流を守る運動(実行委員会に参画・実践) 生活部会 |
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フリー討論 | |
財政的自立 フリー討論の冒頭、綾部ボランティア総合センター村上治男運営委員長から、私たちの活動の基本はボランティアだが、ともに自立したまちづくりグループとして協力し合いましょう。とエールが送られました。 ・活動資金も補助金中心から自立できる採算部門を作って資金を作る ことが大事ではないか。 エコマネー・地域通貨 ・エコマネーの研究をしておられるようだが他の団体でも勉強会などをしているので、地域全体で取 り組むのもよいのではないか。 |
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例会は久木康弘幹事の司会で進行され、開会に当たり佐々木塾頭は「あやべ塾では近年から始められた綾部市の市民参加方式のボランティアセンター、環境市民会議を取り上げてきましたが3回目の今回は、里山ねっとです。今輝いている里山ねっとの現状や将来について語りたいと思います」と挨拶。はじめに上原直人里山ねっとあやべ事務局長から「あやべ塾の活動はいつも注目している。議会で里山の定義を論議したことがあるが、綾部市は広く豊かな自然があり、その中に文化が息づいている。これをテーマにした交流をしようとした設立当初の思いを基本に日々模索しながら取組を進めている」と挨拶を受け、続いて、永井晃里山ねっとあやべ事務局次長から、里山ねっとあやべの概要説明を受けました。 |
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里山ねっと・あやべ概要説明 | |
1 「里山ねっと・あやべ」について 開発主導による活性化施策の展開を是正し、自然や環境を生かしてそれらと共生するなかでの地域づくりを見直そうとする動きが活発化している。本市は広大な市域と恵まれた多くの自然環境を保持し、この潜在的な財産をこれからの時代における地域開発の原動力とするため、知識や情報、更には人々のネットワークを結集した新たな組織の形成を目指す。「里山ねっと・あやべ」は、市内外から多くの有織者を招くとともに、地元の方々にも積極的にご参加いただくことで学術、産業、風土が融和した新しい地域開発のありかたを研究・実威する組織を目指す。 2 地域資源の再発見と活用の手法について まず、これまで綾部に住む人にとって当たり前のものと考えられてきたものの再発見・再評価(自然、産業、文化、風土など)を行う。次に再評価された資源に知的感覚(流行・文化・学術など)を添加し、現代及び将来に通用する財産として加工する。これらの作業を繰り返す中で、集まった情報や蓄積された研究の成果を「里山ねっと・あやべ」に集め、整理分類し、いっでも、どのような場合にでも対応できる情報拠点の形成を行う。この結果、綾部の豊かな自然と文化を守り継承発展するため、地域住民とともに、地域全てが博物館であり交流の舞台とすることで新たな文化の創造、産業の創出、人材の育成などを行い、次代の綾部の発展に寄与する。 3 活動範囲について 事務所:綾部市鍛治屋町(旧豊里西小学校) 第一事業エリア:旧豊塁西小学校エリアを中心とした本市西部地区 第二事業エリア:農村体験や地域資源活用事業が実践できる全市域 事業の進展及び内容により、適宜対象エリアを拡大・設定する。 4 事業プログラムについて ・綾部の資源発掘とデータ化(こころの風景募集) ・ネイチヤースクール・就農塾の開催 ・芸術体験(彫刻、音楽、木工、竹細工など) ・商品開発(炭、山菜、マツタケなど) ・情報バンク形成(人材、廃屋、空家、農地など) ・学習・体験プログラム(学生対象、社会人対象別の実験事業) など 5 将来の展開について 「里山ねっと・あやべ」は、自活組織を目指す。従って、綿密な市場調査に基づく事業プロジェクトに裏打ちされた収支計画を策定し収益事業と研究・実践事業を連携させながら事業・組織を展開する。将来は、NPO法人(特定非営利活動法人)の指定を受ける。 6 旧豊里西小学校活用の位置付けと活用について 旧畳里西小学校は将来にわたって「里山ねっと・あやべ」の推進拠点と位置付ける。本年度9月以降、事務所の開設とともに、綾部市の条例制定により公の施設として、地元はもとより広く市民の利用ができる施設として活用を開始。利用範囲:教室棟(RC造)10教室のうち8教室(2教室は事務局が使用) 体育館(全面)グラウンド(全面) ただし、施設の改修については、原則現状維持の状態とする。 改修・整備については、事業計画により方向付ける。 活動計画 綾部市が将来に法って新しいライフスタイルの提案など都市住民に対して何かを発信する力を持続するためには、取り組みに共通する「こだわり;テーマ」が必要となる。 |
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フリー討論 | |
綾部では | ・綾部には豊かな自然が有ると言いながら私たち自身 が自然の中で遊んでいない。 ・よく言われることだが、綾部人が綾部の良さをきず いていないことが多くある。 ・田舎もどき、都会もどきが多くなっている。 ・今一番荒れているのは田畑ではなく「山」だ。 ・疎開を経験した人はその時代の綾部の田舎の良さを 求めているが、ほ場整備や河川改修が進み姿は変わっている。 ・ぼっとん便所は田舎の特徴ではない。普通の生活環境整備として改善すべき課題だ。 ・里山ねっとには身近なエリアの人が協力せんといかん。特に、今まで東部開発が目立ったが今度は 西部活性化の為に頑張らんとあかん。 ・旧豊里西小学校があったから西部地区豊里周辺を第一エリアとしているが綾部市内にはもっと敵地 があったかもしれない。 |
訪れる人は | ・目の前には小川が流れ、裏には里山があり、 周辺には田畑がある。これが理想の老後の生活だという人が多い。 ・訪れる人は定年を真近に控え、老後はゆっくりと田舎で暮らしたいという人が多い。 ・田舎暮らしツアーに参加する若い人の中には、米や野菜などが作られる環境を食べる側の責任とし て見たいなどの具体的目的を持っている人もいる。 ・今、里山に来ている人は普通に観光に来る都会人ではない。相当の覚悟と意思で本気で田舎暮らし を求めている人は、ぼっとん便所などは気にしていない。 ・都会の便利な生活の為に都会人はた自然を失ったが、田舎はお金では買えない自然を保っている。 ・自然を享受するためにお金を払って参加してもらっても良いのではないか。 ・田舎体験ツアーなどとして田舎の行政は税金を使っているが、田舎から都会体験ツアーとして都会 に行くとき、都会の行政は歓迎をするために税金を使っているだろうか。 ・農家民泊は現在16件。泊まった人の感想を 聞いて、泊めた地元の人が自らの家や周辺の良さを再認識させられることも多い。 ・民泊は良いことばかりではない。些細なことでも色々気になり受け入れをやめる場合もある。 ・農家の暮らしは1泊2泊では良さも厳しさも判らない。長期滞在の体制はとれないか。 ・何もしないで滞在するより、酪農、民芸、農業などのテーマがあったほうが良い。 ・農家民泊は本当に住むための予備体験や情報収集の意味もあり、そこから人のつながりや家を紹介 することもある。口上林では交流の結果、綾部に定住している。 ・一泊二日の間だけ良いと見せるのではお互いに長続きしない。 ・同じような自然は全国どこにでもある。そして今、同 じような取り組みも全国で行われている。 ・綾部を選ぶ理由は結局、綾部人の助け合い思いやる心だろう。 |
活動の方向と効果 | ・里山ねっとは都会に向いて活動をしている という認識があるが、最終的には綾部市民に向けた活動でありたい。 ・訪れた人に「綾部はいい所ですね」とわれることによって、綾部人が地元に誇りを持つことも期待 できる。 ・時代の流れは、一村一品運動で村おこしをした物の時代から、安らぎなどの精神面を重視した村お こしへと変わっていることに注目すべきではないか。 ・里山ねっとはまだまだ確信を持って活動しているわけではないので意見をいただきたい。 ・良い天気の秋の田舎は気持ちがいい。しかし、一年を通じて住んで村付き合い、すきま風、寒い、 暗いなど多くのことを知ってからでないと長続きはしない。 ・里山ねっとの活動は人口増加政策ではない。綾部の個性や特性を伸 ばし個性あるまちづくりの指針を構築しようとしていると理解すべ き。過疎を解消するには、とりあえず旧町内や中筋地区に出ている 若者が里へ帰るだけでも効果は大きい。 ・里山ねっとはバブル崩壊以後の「安・近・短旅行」の延長線上のよ うに、すべてをそろえてお客様を迎えるような考えはない。 ・今の農業特に米づくりは昔と違うのに、農業体験で手作業で田植え や草取りをするのは現実と会わないので里山ねっとでは取りやめた。 ・過疎対策や定住政策を進めても50才台以上が多く子供の数を増やす要素は少ない。 ・人口政策なら住宅団地の方が良い。里山ねっとは地域の元気の源作りを目指している ・田舎のプライドを持った活動をしてほしい。都会人にこびるような事業なら賛成できない。 ・まちづくりで有名になった地域でもそこで生活する人たちが必ずしも喜んでいるとは限らない。 ・他所から来た人の方が綾部のことをよく知っていたり、新たな視点で綾部を見てくれることが多い。 これを綾部人が同感したり素直に受け入れる姿勢があればもっと活性化につながるだろう。 ・里山ねっとの波及効果が全市に広がることが大事。 ・里山ねっとのような活動が市内各地に広がり、里山ねっとを通さなくても市内各地域が直接ユーザ ーとつながるようになれば里山ねっとの活動が実を結んだことになる。 ・ゲートボールやグランドゴルフなどは体育指導員などが「仕掛け」をして広がり定着している。同 じように里山ねっとが各地域に「仕掛け」をするのも良い。 ・天文館やFMいかるを立ち上げて大いに市民に還元できているが、里山ねっとは少しおもむきが違い 難しいところもある。しかし地域に根づく活動にして市民に還元できるようにしたい。 |
自活組織へ | ・補助金依存型から脱して自活組織を目指したいがどこに利益分野を求めるのかが課題。 ・里山ねっとは綾部市から430万円の補助金をもらっているがその3倍の事業を行っている。 ・自立した財政運営をするために事業のどこかで財源を生む仕組みを作らなくてはならない。 ・里山ねっとのような取り組みは多くの地域で行われているが、生き残る個性と利益部門を作ることは大変なことだ。 |
2001年11月例会リポート 市町村合併 パート3 |
時の流れを座して待つか、受けて立つか。市町村合併のあめとムチ。 三和町からは 木戸正隆町議会議長・岡部陽太郎町議会市町村合併調査研究等特別委員長が参加 |
市町村合併テーマにした例会は3度目。開会にあたり佐々木塾頭は「市町村合併は大きな時代の波になっている。この波に対して一番あかんのは傍観すること。私たちは、自分のまちはどうあるべきなのかを考える側に立とう」と挨拶。今月の例会には三和町から木戸正隆町議会議長、岡部陽太郎町議会市町村合併調査研究等特別委員長と綾部市の荒木敏文財務課長はじめ初参加の方々の出席をいただき、高倉敏明幹事長の司会で進行されました。 | |
まず木戸正隆町議会議長から市町村合併への思いを聞きました。その要旨を紹介します。 | 市町村合併は時代の流れとして認めることが必要 三和町は昭和30年合併後45周年を迎えた。綾部市とは地形のつながりだけでなく、綾高への通学、私立病院、町営バスの乗り入れなどもあり親近感を持っている。市町村合併は国を再生しこの国が世界の中で生き残るためにも止むを得ない。特に京都府は以前に流れに乗り遅れた経験があることを思い起こしても、市町村合併の流れは流れとして認めることが必要であろう。丹後6町が早く動いたのは住民の危機意識が高くなっているといえる。福知山市との意識の差はあるが、私は三和町という自治体ははなくなるという意識をもって取り組んでいる。市町村合併は何をもってメリットとするか本音を語る必要があるがまだ先は見えない。しかし、遅れてスタートをしないようにしたい。近隣の市長や町長の姿勢は様々だが、綾部市の四方市長の「道は困難でも、人間の知恵で必ず克服できる」という姿勢に敬意を表している。 |
荒木財務課長からは財政面から見た市町村合併について説明を受けました。 | 市町村合併の飴とムチ 税収面から見れば意識を変えなければならない時代になっていると思う。市町村合併の飴とムチということが言われるが、地方自治体への財政措置は、合併を推進する都市には手厚い交付金が用意されているが、合併をしようとしない市町村への交付金はジリ貧になる様相といえる。 ここでは、市町村合併よりいっそう推進するため、これまでの行財政措置に加え、「市町村合併の推進に係る今後の取組」(自治省市町村合併推進本部決定)を踏まえ、地方財政措置の充実を図る為の「飴」の部分になる「合併推進のための地方財政措置」を紹介する。 |
フリー討論 | |
財政-あめとムチ ・ 財政面から見ると現状の自治体が単独で生き抜くのは相当に厳しいといえるだろう。 ・ 国のいうとおり合併すれば財政危機は解消され市民負担は軽減されるのか。 ・ 税金や交付金の増収が見込めないこのままでは、住民へのサービス低下と新たな負担は避けられないというが、合併すればこれらが避けられるという確証はないだろう。 ・ 綾部市でも行財政健全化の努力をしているが、国もほとんどの市町村も財政面は厳しい。これを改善するために国が市町村合併などの方策を打ち出しているのは救いの手とも言える。 ・ 京セラの誘致は綾部市財政にとって明るい材料だ。京都府綾部工業団地全体の税収が3億円くらいだが、京セラだけで15億円にはなる。 ・ この時期を逃した場合。平成17年3月以降の合併では、現在の支援策よりも少し味の落ちた飴になるだろう。 行政や議会 ・ 一般論だが町村は危機意識を持っているが、市はいまだにぬるま湯状態ではないか。 住民意識 |
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あやべ塾提言
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市町村合併論議を進めよう
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あやべ塾の市町村合併論議は佐々木塾頭より開会の挨拶と共に地方分権や市町村合併の説明を受け、これを共有情報として活発な討論が始まりました。月1回の例会では、出席者が同じ知識レベルで論議に参加するためにゲストを迎え説明を受けます。 市町村合併論議では、近隣の市・町議会議員や衆議院議員、市の財政課長等の説明や会員のリポートなどをベースにフリー討論をしました。以下に紹介するのは3回のフリー討論で出た意見をまとめたものです。項目ごとの枠内はあやべ塾のコメントです。 |
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市町村合併の動きは現在すでに合併した市町村や合併協議会が推進されているところがクローズアップされていますが、全国的に合併の嵐が吹き荒れている状況ではありません。しかし、次第に大きな波になろうとしています。京都府でも市町村行財政研究調査会から報告書が出され、3市3町行政レベルでは中丹地区行政改革推進会議が発足しましたが、各自治体や議会でも本格的な調査研究には至っていないといえます。住民理解を深めるためには、議会が調査研究を深めることが最適ではないでしょうか。 |
・現在、行政レベルで市町村合併に向けた取り組みはどのくらい進んでいるのか住民からは見えない。 ・綾部市では議会で取り上げられている程度で、あとはこのあやべ塾ぐらいかもしれない。 ・舞鶴市では議会の中で小雪が舞う程度の話が出るだけ。福知山市も議会でチラチラ程度。 ・福知山市長の市議会での発言が報道されたが、住民の論議が盛り上がることが大切だと言う趣旨だった。 ・舞鶴市は組合せの「その他」にはあるが「基本」にはない。どういうことなのか? ・一般論だが町村は危機意識を持っているが、市はいまだにぬるま湯状態ではないか。 |
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・今後の市民の生活圏の拡大や財政・介護の問題など考えれば、市町村合併の必要性は否定しないが、あ くまで地方の自主的判断によるべきもので、そもそも法の新設や、補助金による誘導策で、市町村合併 を促進したり、全国で自治体を300にするとか1000にするとか、合併の枠組みや組み合わせまでも、国や政党に指図されたり督促されたりするものではない。 ・地方分権や市町村合併と言っても市民は良くわからん。今日のように共通認識の土台がないと興味本位の論議以上に発展しないだろう。何のための合併なのかをもっ と住民に知らせるべきだ。 ・合併について、市役所が論議の場を作ることは無理がある。合併事例の多くは「議会主導」。次は先ほ ど法改正された「住民発議・住民投票」制度がある。 ・国と地方公共団体の財政危機状況は深刻だが、国に救済を求めてみても、国にはもはやこれ に応える余裕がない。この際、国の形を変える好機ととらえるのが良いと思う。 ・合併して住民と行政の関係を組み直したほうが良い。合併すれば住民の意見が行政へ届き にくくなったりきめ細かなサービスの提供ができにくくなるといわれているが、現状でも 同じようなものではないか。 ・甘い意見かもしれないが、合併でなくても国 や社会のシステムを変えることによって効果が上がるかもしれない。 ・国は頑張っている地方自治体には大いに応援する姿勢だ。これを機会に市町村は実力をつけよう。 ・私達は合併を進めるための方策を探しているのでない。合併が住民のために良いことなのかを模索して いる。 ・経営とか行政効果を第一に考えての合併なら市民のための合併とはいえないのではないか。それより 安心と安定だろう。 |
この合併論議は「合併は市民にとって良いことかもしれない」という視点から出発しました。しかし、自分たちの日常生活に合併した場合の事例をあてはめて考察すべきところですが、自分以外の誰かのためという意識はぬぐいきれませんでした。日頃から自分たちの町は自分たちの出した税金で自分たちの為に運営されているという認識が薄いこともありますが、住民生活に密着した合併の説明力が不足しています。 |
・合併の視点は、市長や市会議員、市役所にとってでなく、原点 はあくまでも「市民にとってどんな町の体制がよいのか」です。 ・地方分権も「官官分権」だし、市町村合併も「官官合併」の印 象が強い。政府の分権や合併の取り組みは行政サイドからの見方 ばかりで住民からの視点がない。 ・国主導で強力に合併を進めたら日本国民は反対するだろうか。 合併があっても住民の生活は変わらないのではないか。 ・合併すれば市長や議員が困るなどと言われるがそんなことは、 もっとあとのあと。 ・北部地域は合併によって面積は確実に広がり、行政効率も市民 サービスも低下する。体の良いリストラではないのか。生活者 までがリストラされる合併はあかん。 ・市民にとってどこが変わるのか実感がない。市町村合併をもっ と身近に感じる日常生活にかかわる事例を出すべき。市民に合 併の是非を問うといっても、市民には判断する情報が提供され ていないし、その材料も整っていないのではないか。 ・市町村合併は大きな時代の波になっている。この波に対して一番あかんのは傍観すること。私たちは、 自分のまちはどうあるべきなのかを考える側に立とう。 |
以前にも今の形に市町村合併した歴史があります。現代の私たちは過去の合併をどう評価しているでしょうか。同じように、今の論議と決断を次の時代の人々はどう評価するでしょうか。 |
・市町村合併は国を再生しこの国が世界の中で生き残るためにも止むを得ない。特に京都府は以前に流れに乗り遅れた経験があることを思い起こしても、市町村合併の流れは流れとして認めること が必要であろう。 ・合併すれば手狭な市街地中心部の施設を、周辺部の地域に移転して周辺部の活性化を図るができるといってもずっと先のことだが、それでもいいのではないか。 ・合併は現在の問題でなく将来の問題。合併問題は急いで結論を出すのではなく、焦らずに進めるべきだ。 ・時代的役割からすれば、今の綾部市に合併した当時の皆さんの決断を私たちは評価しているだろうか。 ・篠山市に視察に行ったが、合併後の今日、住民にとって何が良くなったかはまだ見えてこない。効果は 10先かもしれない。 ・合併は急に進むものではない。しかし、10年かかるとすれば、10年先のために今から合併のことを考え 準備することは重要。それが現在の私達の役割ではないか。 ・合併後15年間は支援がある。ひとつの区切りは16年目かもしれない。次はといえば子や孫からの評価だろう。 |
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・全国視野で見れば中丹地区内の生活条件は大差はない。近隣地区の良さを合わせればもっと良くなる。 ・隣町程度の合併論では細かい話が出過ぎる。もっと大きな範囲で考えた方がよい。 ・住民にとっては日常の暮らし向きが重要。その点では地形が大事。2035年をピークに日本の人口は減少す るから人口を目標にしてもアカン。むしろ合併後に人口が減少することを想定した町づくりが必要。 ・合併後も旧来と同じ価値観を持ち続けることができるまちの形が重要。 ・合併するなら地方分権の良さをいかせる中丹地区3市3町で20万人以上の特例市を目指すべき。 ・合併によって人口減少に歯止めがかけられるか、という視点がない。20万人の市を作ってもその人口が 何年持つのか疑問。 ・京都府北部で20万人以上の都市を目指すのは無理がある。ではどの規模や範囲がいいのか。 ・京都府の範囲だけでなく近隣県も視野に入れて考え たらどうか。 ・合併は市町村単位でまとめて考えるより、市町村の 枠を超えて地域コミュニティ(自治会等)の集合枠 を広げると考えるのが良いのではないか。 ・報告書は試案策定の考え方で人口、面積、将来展望、 とあるが、将来展望が見出せる要素は人口と面積だけではない。町を作るのは人間だと思う。 ・篠山市が5万人弱で誕生したが人口的には普通の市になっただけだろう。人口より合併することで支援が受けれるのなら、綾部市と三和町だけで合併して支援を受けるのでも良いのではないか。 ・調査、研究、検証の前提になるのは、どんな都市を目指すかという合併の形、つまり、近隣1市2町位の小都市か、3市3町や4市13町規模の20万人以上の都市を目指すかと言う規模や、都市と農村が融合した町づくりを進めようとする町の形などだろう。 |
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・綾部市の周辺自治体を見て、綾部市にもあんなものがほしいと思っていたのがひとつになるのだから住民にとってはいいのではないか。 ・合併すれば、福祉などのサービスは高い水準に、負担は低い水準に調整されると言うがそれが原因でまた赤字になるのではないか。甘ければいいというのではない。 ・他の市町村の公共施設は利用が制限されていたり、利用料が高い場合があった。これは解消されるだろうが特別な時以外は近くの施設を使うだろう。 ・合併によって地域性や伝統が削られていく。都会が歩んできた不都合に追随するような合併はアカン。 ・日本人の国民性からすれば、国会でバサッを決めた方が進むのではないか。 ・恋愛と見合いの違いのように合併(結婚)をする前提で話し合いをすればもっとよく見えてくる。 ・JA丹にのくにや学校など、既に合併した団体から学ぶことも多いはず。 ・丹の国フォーラムで感じたが市町村の垣根を取ったら良いところが見えてくるのではないか。 ・国や市町村が借金をしているといっても、住民は自分の借金ではないから実感はないだろう。 ・合併によって本庁を何処に置くかだけでも大問題だろう。・商業などにとっては、どこの市に立地しているかは問題 ではない。一般市民は、利便性で商業圏を選んでいる。問題は行政の区割りである。一般市民レベルでも「合併はある」と思っている人が多いように感じる。 ・合併によって今までの中心市街地が周辺市街地ともなるので綾部の商売の動向も変わる。 ・個人や事業所の損得論議では合併全体が見えてこない。 ・市町村合併が今後どんな形で検討されるのか解らないが、この例会を元に地に足の着いた論議をしたい。 ・同じ合併でも「対等合併」と「吸収合併」では、住民意識は大いに違う。福知山側は綾部と合併することを「吸収」と考え、綾部側は「対等」と考えている。意識と温度の差がある。 ・福知山市は周辺町と合併することによって、文化度(下水道整備等)が下がる、高齢率が上がる、と「今」 のことを強調している。この「今」というのは、一般市民に非常に分かり易いので、「合併したくない」 という意識になり易い。 ・綾部はすでに上林などの過疎高齢地域を持っているので、周辺の「町」の実状が理解しやすい。人口が福知山より少なく、周辺の「町」より多い綾部市は中間的な立場で、双方の立場がわかるのではないか。 ・世論は従前みられたような、頭から「合併反対」という声は次第に少なくなり、「合併はいずれ避けて 通れないもの」といった認識へと変ってきているように感じる。 ・市民意識はすでに合併するだろうという認識はあると思う。市議会が財政や人口などの資料を提示すれば住民は合併をスムーズに受け入れるのではないか。 |
この件では多くの意見が出されました。しかし、いまごろ悠長にメリット・デメリットを語っている時だろうかという意見にうなずけるところもあり、最少限にとどめました。 |
・農協は合併前は低下しないと言っていたが合併によってサービスは低下した。 ・現在の尺度でメリットだと思っても将来もメリットだという保証はない。 ・挙げられたメリットの数だけ、デメリットがある。と考えるのが冷静な見方だと思う。 ・メリットとして行政事務の効率化ばかりを強調すべきではない。 ・産業レベル、例えば建設業では今日まで築いてきたベースが崩れてしまう。 ・福知山の職場は水洗だが自宅に帰ればボットンなど現在の3市3町でも 生活環境整備レべルの差があり、合併によってこれまでの市民負担の不公平が出る。 ・総務省が提示している市町村合併のメリットとそれを裏打ちする支援策は説得力がある。 ・合併のメリット・デメリットは合併先進地で多くの事例が出されている。今語るべきことはどんな合併が良いかではないか。 |
財政の飴とムチ |
・財政面から見ると現状の自治体が、今後単独で生き抜くのは相当に厳しいといえるだろう。 ・国のいうとおり合併すれば財政危機は解消され市民負担は軽減されるのか。 ・税金や交付金の増収が見込めないこのままでは、住民へのサービス低下と新たな負担は避けられないというが、合併すればこれらが避けられるという確証はないだろう。 ・綾部市でも行財政健全化の努力をしているが、国もほとんどの市町村も財政面は厳しい。これを改善するために国が市町村合併などの方策を打ち出しているのは救いの手とも言える。 ・この時期を逃し平成17年3月以降の合併では、現在の支援策よりも少し味の落ちた飴になるだろう。 |
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・今、合併を考えるか後で考えるかでは将来大きな差が出るだろう。 ・経済を無視して合併はない。商工業が先行する形で合併論議は検討できないのか。 ・合併できる条件が整備出来てからではいつまでも先に進まない。 ・合併は時の流れ、歴史の転換期と受け止め割り切って考えたほうが良い。 ・国は地方自治体の市町村合併の推進を言うと同時に、道州制導入などこれからの国の形を提示すべきではないか。 ・時の流れに対して座して待つのでなく受けて立つ構えが必要だ。 ・合併をした自治体としなかった自治体では、豊かさの差では大きな開きが出るだろう。 ・三和町の議員さんの発言からは将来を考えて、名を捨てる覚悟が出来ていることを感じる。非常に積極的だ。批判より「より良くするために、何をすべきか」の意見が 今の綾部市には必要だと思う。 ・今は民間でも合併の嵐だ。市町村合併について企業的見方を取り入れるために、市内の経営者を中心に意見を聞くのもひとつの案ではないか。 ・丹後6町が早く動いたのは住民の危機意識が高くなっているといえる。 ・合併後の地域文化については、綾部の上林の例もあるように、たとえ「市」になっても独自の文化を継承するのは、「人」であるから、三和町も地区としての「名」や「文化」は残るだろう。 ・日本という国の形を変えなければ市民生活も維持できないところまで来ているから、地方分権や市町村合併が進められていると思う。それなら悠長にいいか悪いかを論じているより、どんな合併をするかが課題の中心になるべきだ。 ・市町村合併後10年プラス5年は制度による支援があるが16年目からが正念場といえる。市町村合併を考える時、16年後に自立した、どんな都市を作るのかに焦点を合わした研究を進めることが必要。 ・綾部市は「時代を的確に捉えた先駆的自治体に入りますか、それとも居眠り自治体、そのうち自治体で、多くの自治体が実行した例にならって、のこのこと追随しますか」。まさに地方分権や市町村合併の流れの中でこのことを、地域に、市民に、自治体に、議会に、市長に問いかけていると思う。 ・綾部市はすごい。こういう論議をするのは綾部市にエネルギーガある証拠だと思う。 ・ これを機会に合併論議は大いに語り合おう。 |
佐々木塾頭より、3回にわたる市町村合併論議を総括して「今日までのあやべ塾での論議は入り口論に過ぎない。今後必要なことはこれをもとに近隣市町村に合併論議の促進をうながすことだと思う。」と挨拶が行われ、11月例会を閉会しました。 |
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2001年12月リポート |